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誰でもゲーム配信デビュー! カメラ・マイクもセットになった『STREAMING KIT』の実力とは

2017年10月31日 17時00分更新

文● 飯島範久

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 ここ数年ですっかり身近になってきた印象があるゲーム配信。最近はコンシューマーのゲーム機そのものに配信機能が備わっていたりもするが、どちらも機能が限られていたり、自分がプレイする姿を同時に録画したりといった応用は難しい。単なるゲーム画面だけでなく、もう一歩踏み込んだ配信や動画コンテンツに挑戦したいなら、専用機器を用意するのがいちばんだろう。

 と言っても、いざキャプチャーツールやウェブカメラ、マイクなど必要な機材を揃えようとすると、最初はどんなものを選んだらいいのかが分かりにくい。そんな悩みを解消する初心者にぴったりなキットが、AVerMediaの『STREAMING KIT』だ。

↑AVerMediaの『STREAMING KIT』。専用の化粧箱が用意されている
↑左からゲームキャプチャー『AVT-C878』、USBマイクロホン『AM310』、Webカメラ『PW310』。これら3製品が1つのセットに

 そもそもこのキットは、AVerMediaがすでに販売している配信向け製品をまとめてセットにしたもの。含まれる製品は以下の3つだ。

・ゲームキャプチャー『AVT-C878』
・USBマイクロホン『AM310』
・Webカメラ『PW310』

 ゲームキャプチャーはその名の通り、HDMI経由で入力した映像をキャプチャーするもの。AVT-C878は製品単体でキャプチャーできるだけでなく、PCと接続して録画・ライブ配信・動画共有が行なえる専用ソフト『RECentral 4』を利用して、より高度な配信や動画コンテンツ作成ができる。USBマイクロホンは、実況するときに自分の声を拾うためのもの。音質を向上させるのはもちろん、ヘッドセットを使ってゲーム音を聞きながら喋るよりも声が聞き取りやすくなる。Webカメラは、実況する際に自分の姿を撮影するために使用する。デスクトップPCだとWebカメラは備わっていないので、別途購入する必要があるし、ノートPCに付いているWebカメラだと画質が良くなかったり、位置調整が難しかったりといったことも多い。最近はカメラを使ったゲーム実況が流行しているので、ぜひとも活用したいところだ。

↑これらの3点セットをパソコンにつないで配信や録画をする。

 実売価格は3万9000円前後で、限定販売製品となっている。いろいろなメーカーの製品を組み合わせて利用するのもいいが、1つのメーカーで揃えれば動作も安定するし、サポートが必要になった場合はまとめて受けられる。特に初心者の場合、サポートが必要なケースも出てくるかもしれないので、メーカーを絞るのはお勧めだ。

 さて、それぞれの製品を見ていこう。まずゲームキャプチャーの『AVT-C878』だが、非常にコンパクトでPCを使わず手軽に録画できるため、初心者でもとても扱いやすい製品だ。以前紹介した記事『初心者でも超手軽にゲーム画面を録画・配信できる『AVT-C878』がスゴイ』に詳細がまとめられているが、この記事執筆時はまだベータ版だったソフトウェア『RECentral 4』も、10月5日に正式リリースされた。以前のソフトに比べ、CPU負荷を軽減する『シングルモード』を搭載したり、使い勝手が改善されたりと、さらにゲーム配信や録画がしやすくなっている。

↑『AVT-C878』は、センターにあるボタンで画面キャプチャーができたり、録画の開始・停止ができたりする。単体でも録画可能だ。
↑『RECentral 4』が正式公開された。AVerMediaのサイトからダウンロードしよう。

 マイクとWebカメラもセットなので、パソコンに『RECentral 4』をダウンロードし、それぞれUSB接続して利用することになる。最大1080p/60fpsで録画可能だが、Webカメラで撮影した自分をPinPでゲーム映像と同時に入れ込んだりすると、それなりのマシンスペックが必要だ。念のため動作・推奨スペックを掲載しておくと、

●デスクトップPC
CPU:Core i5-3300以上(Core i7-3770以上を推奨)
グラフィック:GeForce GTX 650もしくはRadeon R7 250X以上
メモリー:4GB以上(8GB以上を推奨)

●ノートPC
CPU:Core i7-4710HQ以上
グラフィック:GeForce GTX 870M以上
メモリー:8GB以上(16GB以上を推奨)

 となる。もちろん、これは録画のためのPCであって、もしPCゲームを配信するとなればゲーム用のPCが別途必要になり、初心者だとちょっとハードルが高い。据え置きのコンシューマーゲーム機や、別途HDMI出力できるアダプターを利用してiPhoneやAndroidスマホのゲームを入力するなら、このSTREAMING KITがあれば、すぐにでも配信を始められる。

↑画面構成をシーンとしてあらかじめ設定できるので、配信中にいつでも切り替えられる。
↑『RECentral 4』では、シングルモードが用意され、単純な画面録画しかできないが、CPU負荷を低減できる。

 USBマイクロホン『AM310』は、音質に優れたコンデンサーマイクで、同梱のUSBケーブルでPCと接続するだけで認識してくれる(参考記事)。初期設定も簡単で、PCの通知領域にあるスピーカーアイコンを右クリックし、『録音デバイス』を選択、『AVerMedia AM310』を規定のデバイスとして指定すれば使えるようになる。あとは、『RECentral 4』で音声のデバイスに本製品を設定すればソフトウェア上での録音が可能だ。

↑USBマイクロホン『AM310』。かなり存在感がある

 本体はかなり大きく本格的なデザインで、基本的にはスタンドと組み合わせて設置する。マイクスタンド用のネジ穴も用意されているので、上から吊り下げるアームなどに設置も可能だ。マイクの正面にはPCのモニタリング中の音量調節ツマミ、およびマイクミュートボタンがあり、背面にはヘッドホンジャックが用意されている。ツマミはあくまでモニタリングの音量調節用であり、感度調節は別途PC上で行わなければいけないので注意しよう。

↑正面には音声調整ツマミ、背面にはヘッドホンジャックと音声切り替えスイッチがある。

 マイクは指向性で、正面の音を広い、後ろ側の音はあまり拾わない仕様になっている。このため、置き方を間違えたり、マイクに対して左右に動くような実況をすると、聞きづらくなることがある。椅子に座ってじっくりプレイするスタイルが望ましいだろう。感度がいいので、設置場所は少し離れた位置にしても声を拾ってくれる。

指向特性と周波数特性。実況向きに調整されている

 録音される音声は、周波数特性を見ても分かる通り、低音域と高音域は抑え気味で、人の声の音域が聞き取りやすくなっている。エアコンやPC、ゲーム機のファンといったノイズを軽減してくれるので、実況向きと言えよう。音像はマイクが離れていてもそばで話しているようにハッキリ聞こえるので、遠くに声が聞こえると言う感じにはならない。ゲーム音と音声のバランスは『RECentral 4』で調整しよう。

↑『RECentral 4』のミキサーの設定で、音声のバランスを指定する

 Webカメラ『PW310』は、ディスプレーの上に載せたり、そのまま机の上に置けるほか、三脚用のネジ穴も備えているため、実況スタイルに合わせて設置できる。マイクと同様PCにUSBケーブルで接続するだけで認識され、『RECentral 4』でビデオデバイスとして本製品を指定すればそのままPinP用として利用可能だ。フルHD解像度なので、実況者のカメラ映像をメインにし、ゲーム画面はワイプにして表示するといったことも無理なくできる。実況スタイルの幅が広がるはずだ。

↑『PW310』。コンパクトだが、フルHD解像度の映像を撮影できる。USBケーブルは直出し。
↑三脚用のネジ穴が用意されているので、ディスプレーの上だけでなく三脚を立てて設置も可能だ。

 筆者は前回『AVT-C878』をレビューしたときに、ゲーム動画の録画・配信をしたくなったと語ったが、ちょうどPS4で『グランツーリスモ SPORT』が発売されたので、実際に実況しながらプレイしてみた。まだまだ不慣れなのでお見せできるようなものではないが、Webカメラでプレイしている姿を見せることにより、どのような動きをしているのかが視聴者に分かりやすくなると感じた。それに喋りが上手ければ、魅力的なコンテンツに仕上がることだろう。

実況しながら『グランツーリスモ SPORT』をプレイし録画してみた
↑ハンドルコントローラーのようなアイテムを見せるのにも、カメラは便利。しかし走りながら喋るのは難しい……。プレイしながら喋るのは慣れが必要かも。

 ドライビングゲームだと、2台のカメラを用意して、ペダルとハンドル操作を同時に見せたくなる。『RECentral 4』は複数のカメラ入力も可能なので、カメラの台数さえ用意すれば、切り替えて使ったり同時にPinPとして表示したりできる。画面の位置やサイズはマウス操作でカンタンにできるし、作りこんだ画面の設定はシーンとして登録できるので、いろいろなパターンをあらかじめ用意して、随時切り替えるのもたやすい。初心者に最適とはじめに紹介したが、中上級の人が使いこなしても、高度な映像を楽に録画・配信できるようになるだろう。初心者はもちろん、使っている機材が古いのでまとめて一新したい、という人にもオススメできる製品だ。

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