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均一性、演色性、省エネ性:

LED照明 価格による3つの違い

2017年10月30日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 量販店の店先に並ぶLED照明。ふつうの電球や蛍光灯に比べて寿命が長くて省エネ性が高いけど、高価で手を出しづらいという印象がありますよね。製品によって一体何がちがうのでしょうか。法人用・家庭用のLED照明を手がけているアイリスオーヤマ広報の村越滋幸さんに聞いたところ、LEDシーリングライトは「均一性」「演色性」「省エネ性」の3点に差が出てくるといいます。

 均一性とは、光のバラつきのこと。明るさをあらわすルーメン数が同じでも、同じ明るさでまんべんなく照らせるどうかは変わるといいます。良質なLED照明はLEDチップの配置、外側にあるレンズなどを工夫し、光の方向を調整しており、均一性が高い。質の悪いLED照明が「ギラギラまぶしい」「目が疲れる」と感じるのは、光がうまく拡散していないことが一因なのだそうです。

 つぎに演色性とは、照明を当てたとき、自然光が当たったときの色をどれくらい再現できるかをあらわす指標です。高級品に演色性(Ra)90以上の製品がある一方、安い価格帯の製品は大抵がRa80程度、という形でちがいがあらわれるのだそうです。ふだん演色性を気にすることはあまりありませんが、たとえば室内で写真を撮るとき、写真にあらわれる色が変わってきます。

 最後は省エネ性能です。村越さんによれば省エネ性はかなりのちがいがあらわれる部分。数値的には製品によって190lm(ルーメン)/W程度から100lm/W程度までと幅広く、その差は約1.8倍にもおよぶということ。一般的な蛍光灯が60~90lm/W程度ということなので、うっかり性能の低いLED照明を買ってしまうと、省エネ効果は限定的になってしまいそうです。

 むかしはLED照明というと電球型がほとんどでラインナップ的にも貧弱でしたが、最近では「蛍光灯型」「スピーカー搭載型」「カラー型」「テープ型」「バー型」などさまざまな種類の製品が出てきています。これから年末にかけて大掃除やパーティーなどで照明を意識することが増える季節。この機会にいろいろなLED照明を選んでみてはどうでしょう。


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書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味。0歳児の父をやっています。Facebookでおたより募集中

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