ゲーミングPCシーンは、少しずつだがおもしろい曲面に入ろうとしている。これまではドッシリとした据え置きのノートPCや巨大なデスクトップPCばかりだったが、小型ながら十分なゲーミング性能を持つものが増えてきた。
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GIGABYTEの小型PC「BRIX VR」 |
今回チェックするGIGABYTEの「BRIX VR」(型番:GB-BNi7HG6-1060)は、2.6L容量の中にデスクトップ版GeForce GTX 1060を搭載するベアボーンで、なにかとこだわりを感じる逸品だ。
ハイパワーなビデオカードを、どのように小さな筐体に収めたのか、うまく熱を逃して性能を発揮できるのか? 組み立てからベンチマークまで見ていこう。
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グラボ搭載でこの小ささならば、生放送の動画編集に役立つかもしれないと、アスキー動画班が実際に使ってみた。動画班の収録スペースは、配信機材でギュウギュウ詰めだが、BRIX VRなら机の上に置けるほどコンパクト |
人に自慢したくなる
かっこいいソリッドな外観
外観から見ていくと、長方形の筐体である。サイズは110×110×220mmとなっており、設置は省スペースで済む。インターフェースは側面に用意されており、ケーブルマネージメントもよく検討されている。
吸気ファンは底部に用意されており、その関係で設置場所周辺にある程度のスペースが必要となるが、本体周辺に10cmほど確保しておけばいいので、やはり設置に関しての自由度は高いといえるだろう。
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無線LANアンテナが付属するのがうれしい。ビデオカードを搭載するため、ACアダプターはやや大きいのだが、本体が小さいためか写真で見るとすごく大きく見える |
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本体正面。天板部は排気口を兼ねている | 本体背面。左側に映像出力、右側に電源ボタンやUSBポートなどが集約されている |
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入力端子は、HDMI 2.0出力×2、mini DsiplayPort 1.3出力×2という構成 | 電源ボタン、音声入出力、USB 3.1×2、USB 3.0×3、無線LAN用アンテナ端子、有線LAN。赤色のUSB Type-AポートはUSB 3.1だ |
ベアボーンキットであるため、BIRX VR本体のほかに、メモリーとストレージ、OSが必要になる。メモリーとストレージは自分で取り付ける必要があるが、逆に言うと好きなパーツを取り付けられるということでもある。
特に動画制作などで本機を活用する場合は、ストレージ容量は多ければ多いに越したことはない。4K動画を扱うならメモリーも増強したいところだ。メモリーとストレージの選択がユーザーに委ねられているのはむしろありがたい。
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「えっ、これパソコンなんですか? オシャレな加湿器だと思ってました!」と動画班のつばさも、そのデザインと小ささに驚いていた |