一般社団法人E－commerce Asia Association（ECCA）は17日、（独）日本貿易振興機構（ジェトロ）が実施する「2017年度 中小企業海外市場開拓事業費補助金」の補助事業者として、日本とベトナム越境ECのテストマーケティングを実施する。
日本製品をベトナムのECモール「Sendo」で販売
同テストマーケティングでは、インフラ整備が進んだことでEC市場が急伸しているベトナム市場で、日本製品の販路拡大を目指し、テスト期間終了後もビジネス基盤として有効活用することや、日本製品の認知度向上を目標としている。また、同事業で得られた各種データやビジネス環境・基盤に関連する情報は、日本の事業者向けに提供し、ベトナム越境ECの課題解消を図る。テストでは、ベトナムのECモール「Sendo（マーケットプレイス）」に日本商品専門のECショップを設置し、日本製品を販売する。
テストマーケティングの対象は、日本製品が期間中に提供できる事業者。10月に対象企業を募集・選定し、11月から販売を開始する。販売期間は1カ月間の予定。募集期限は10月27日まで。
ベトナム越境ECでは、日本の事業者の事例が少なく、実務全般（各種規制やルールなどの把握及び対処を含む）やビジネス環境・基盤についての体系的な把握ができていないという課題があった。また、ベトナム国内ECサイトでは日本商品が数多く販売されているが、それらの多くはベトナム企業・個人による「購入代行」や「小口輸入」と見られ、日本製品の流通に関する各種データ（消費者行動、販売量など）の把握は困難だった。そこでECAAが補助事業者となり、「中小企業海外市場開拓事業費補助金」を活用したテストマーケティングの実施に至った。
ECAAは、アジア向けECを展開する事業者への支援を目的として、（株）デジタルガレージの子会社であるベリトランス（株）が発起人となり、2009年に有力ECインフラ企業16社が設立した団体。
■募集要項
