このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

さとうなおきの「週刊アジュール」 第4回

IoTデバイス間通信サービス「Azure IoT Hub」の監視・ロギング強化

深層学習のマネージドサービス「Azure Batch AI」が利用可能に

2017年10月17日 12時30分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Storage:Azure Files共有スナップショット

 ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Files」は、SMBプロトコルベースのファイル共有サービスを提供します。

 今回、Azure Filesで「共有スナップショット」のパブリックプレビューがリリースされました。共有スナップショットによって、Azure Filesの読み取り専用バージョンを定期的に取得できます。

 Azure FilesをマウントしたWindowsクライアントでは、「以前のバージョン」機能を使って共有スナップショットを復元することができます。

 詳細は、ブログポスト「Announcing Azure Files share snapshots public preview」ドキュメントをご覧ください。

「以前のバージョン」の復元

Azure Functions:Durable Functions、ポータルのパフォーマンス改善

 Azure Functionsは、サーバーレスアプリケーションをホストするためのサービスです。

 今年7月にアルファプレビューがリリースされていた「Durable Functions」(Durable Task Framework)のパブリックプレビューが、リリースされました。

 Azure Functionsは、短時間に実行が完了する関数を実行します。Azure Functionsの拡張機能であるDurable Functionsでは、C#コードを使って、長時間実行されるステートフルな関数のオーケストレーションを構築できます。これによって、複雑な関数チェーン、ファンイン/ファンアウト、ステートフルアクター、長時間コールバックといった、Azure Functionsだけでは不可能だったシナリオを実装できるようになります。

 今回、カスタムの入出力バインディングの開発を可能にする「バインディング拡張性」も、パブリックプレビューとなりました。前述のDurable Functionsも、このバインディング拡張性を使って実装されています。

 詳細は、ブログポスト「Durable Functions and Bindings Extensibility Preview Announcement」Durable Functionsのドキュメントバインディング拡張性のドキュメントをご覧ください。

Durable Functionsの関数チェーン

 また、Azureポータル内でのAzure FunctionsのUIのパフォーマンスが、最大40%改善されました。生産性がますます向上しますね。

  詳細は、ブログポスト「September 2017 App Service Update」をご覧ください。

Azure FunctionsのUI

Azure App Service:PHP 5.5のサポート終了

 Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。

 PHP 5.5は2016年7月にサポートが終了しています。セキュリティの問題が発生する可能性を避けるため、2018年1月に、Azure App ServiceはPHP 5.5のサポートを終了する予定です。Azure App Service上でPHP 5.5ベースのアプリケーションを動作させているお客様は、早めにPHP 5.6、7.0、7.1に移行してください。

 詳細は、ブログポスト「Retirement of the PHP 5.5 runtime from App Service」PHPの構成のドキュメントをご覧ください。

Azure App ServiceのPHPの構成

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事