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狭額縁で完成度の高いデザイン

所有欲を満たしてくれる理想的なデル2 in 1モバイルノートPC

2017年10月15日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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New XPS 13 2-in-1

完成度の高いNew XPS 13をそのまま2 in 1に

 狭額縁で完成度の高いデザインで話題になった「New XPS 13」を2 in 1にしたモデルが「New XPS 13 2-in-1」だ。

 クラムシェル型のNew XPS 13と同じく、トップカバーとボトムカバーにはアルミ合金を、パームレストにはカーボンファイバーを採用。デザインの印象はNew XPS 13に極めて近く、360度ヒンジ部分をよく観察しないと、2 in 1タイプのノートパソコンであることはわかりにくい。

360度回転するヒンジ部以外は、スタンダードなノートパソコンとあまり変わらないデザイン

触るとよくわかる細かなこだわり

狭額縁ベゼルのディスプレーを採用

 何といっても、この狭ベゼルデザインは美しく、ほかのノートパソコンにはない強みだ。私が普段使用しているMacBook(12型モデル)もベゼルが細い方に入ると思うが、それでも測ってみると、実測でおよそ1.1cmほどある。

 一方のNew XPS 13 2-in-1」は実測でおよそ5.2mm。MacBookと比較しても半分以下のベゼル幅なのである。およそ6mmという幅は、デザインに凄まじい変化を与える。

 近頃はスマートフォンでも、狭ベゼル・ディスプレーを直接操作しているような感覚のデザインがトレンドになりつつあるが、市販されているパソコンの中でも、New XPS 13 2-in-1」は高い次元でそれを実現している。

 筐体の剛性や各パーツの噛み合わせもとても緻密。ヒンジ部分にも合金素材を採用し、目に触れる部分のほとんどが金属、カーボン、ガラスで構成されている。手に持ってみると、独特の高級感が感じられるはず。

 また、ボトムカバーに「XPS」のロゴが入ったパネルを配しており、ここを開けるとシリアルナンバーなどが確認できるようになっている。可能な限り無駄を省く、見せない、という工夫が感じられる部分だ。

 剛性の高さは打鍵感にも影響する。パームレストにたわみが出ると、強く打鍵した時にキーボードがたわみ、なんとなく頼りない手触りになる。カーボンファイバーを採用しているNew XPS 13 2-in-1」は、打鍵時の安定性は抜群。

キーボード部はたわみがなく打鍵感の安定感抜群

 キーボードは、どちらかというと軽めのチューニングで、硬いキーボードをしっかり叩くというよりは、軽めのキーボードで軽快に入力していく感覚がある。キーストロークはおよそ1.3mmと、深いとはいえないまでも、薄型のノートパソコンにしてはそれなりに確保されているため、強いこだわりがなければ不満を覚えるポイントではないように思う。

LEDでバッテリーをしっかり管理

LEDによってバッテリーが確認できる

 持ち運ぶ機会の多いノートパソコンにおいて、バッテリーの持ち、管理のしやすさは重要な基本性能に当てはまるだろう。New XPS 13 2-in-1」では、3つのLEDによってバッテリーを管理できるようになっている。

 ひとつはACアダプターのLED。これは、アダプターがコンセントに接続されているときのみ点灯するようになっている。きちんとコンセントにささっているか確認できるだけでなく、暗い部屋で充電をする必要がある際にも役立つ工夫だ。

 パームレスト部の前面にもLEDが配置されている。これはACアダプターに接続している時に点灯する仕組み。作業している角度から、ひと目で電源に接続されているか、いつでも確認できる。これがふたつ目のLED。

 3つ目は、最も便利で重宝しそうなLEDだ。本体左側面に配置された小さなバッテリー残量確認ボタンを押すと、現在バッテリーがどの程度残っているのか、5つのインジケーターで、20%刻みでチェックできる。また、この機能は電源がオフになっていても有効だ。外出前にチェックしておけば、外出先でバッテリー切れを起こす心配もなくなる。これは、慣れると手放せない機能だろう。

割安感のある価格設定

 デルは、豊富なカスタマイズメニューによるBTO販売を続けている。ハイスペックなパソコンを予算を抑えて購入しようと思うと、自ずと候補に上がってくるのではないだろうか。これまでのデル製品のラインアップにも共通していえることだが、本機も、製品の完成度に対し割安に感じられる価格設定になっている。

具体的には、Core i5-7Y54、4GBメモリー、128GB SSD、Windows 10 Homeという最小構成モデルで、14万4980円。ただし、デルの直販サイトでは頻繁にデジタルクーポンを配布しており、これを適用することで10~15%程度の値引き価格で購入可能。10月10日現在では、最小構成モデルは12万3233円で購入できる。

画面を立てて使えるのが◎

プレゼンなどで役に立つテントモード

 2 in 1 PCは「タブレットとしても使える」点が取り上げられがちだが、本機の13.型というサイズになると、本体をクラムシェルとは逆方向に、中途半端に閉じた状態での使用(テントモード)が意外に重宝する。

 こうすると、タッチパネルで本体を操作しつつ、そのまま相手に表示内容を見せられるため、小規模な打ち合わせなどに便利なのだ。これはタブレットの活用法に通ずるが、やはり普段の業務に使っているWindows OSで実現できる点が大きい。

 こういった動作は大型のパソコンだとどうにも大げさになりがちだが、11型~12型クラスのサイズで13.3型という大きなディスプレーを実現している本機なら、さりげなく打ち合わせやプレゼンテーションの中に取り入れられるだろう。

理想的なWindowsモバイルマシン

 2 in 1ノートというカテゴリーが出始めた頃、多くのマシンは洗練されているとはいい難いデザインをしていた。どちらかというと、変わったパソコン、珍しいパソコンという印象だった。

 2 in 1ノートが一般的な選択肢になったいま、New XPS 13 2-in-1」は最も洗練された2 in 1ノートの選択肢の1つと評価できる。見た目も使い勝手もクラムシェル型にしか思えず、ヒンジも合成が高いため、機構に由来する故障の心配も限りなく少ない。

 いざというときはタブレットモードや、ディスプレーを立てた状態で利用できると考えれば、特に2 in 1ノートを求めていないユーザーにとっても、購入の候補になり得るだろう。また、アルミ合金とカーボンファイバーによるボディーの剛性感、高級感、無駄のないデザインは、同価格帯のパソコンの中でもまれな存在であり、持ち物にこだわるユーザー、満足感、所有欲を重要視するユーザーでも、満足できるはずだ。

試用機の主なスペック
機種名 XPS 13 2-in-1 プレミアム・FHDタッチパネル
CPU Core i5-7Y54(1.2GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 615
メモリー 8GB[
ストレージ 256GB SSD(PCle)
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット)、タッチ対応
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.1(Thunderbolt 3対応)端子、USB 3.1(Type-C)端子、ヘッドフォン端子、microSDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅304×奥行199×高さ8~13.7mm/約1.24kg
OS Windows 10 Home(64bit)
価格 17万2778円、クーポンコード利用で14万6861円(9月1日現在)

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