コンパクトゆえ大容量バッテリースマホだと
充電できる量はわずか
今回のお父さんバッテリータグの1番目の特徴は、前述したように、使用しているセラミックバッテリーは、曲げや衝撃にも強く、切断しても発火や液漏れの発生しない安全特性だ。
そして2番めの特徴は、薄くて軽くてさまざまな外観デザインに加工しやすいこと。
そして最後の特徴は、自己放電率が低く、1年後にも全充電容量の90%が残存していることだ。
ただし、特徴を出そうとするあまり、ネームタグのような極めて薄くて小さなサイズに収めている関係上、今回のお父さんバッテリータグのバッテリー容量は700mAh、出力電圧・電流は5.0V・最大で0.4Aと少しコンパクトだ。
また、IPX3相当の防水処理がされているので、日常持ち歩くカバンのネームタグとして常時取り付けておいても多少の雨などはまったく平気だ。
筆者が行なった充電テストは、HUAWEI P10 Plus(バッテリー容量:3750mAh)の残量が40%の時に充電開始。そしてお父さんバッテリータグが完全放電した段階ではP10 Plusのバッテリー残量のシステム表示は44%となっていた。
この結果から分かることは、700mAhのお父さんバッテリータグでP10 Plusの内蔵バッテリーは4%だけ増加したということである。
何度か同じようなテストを繰り返してみたが、いずれもおおよそ3~4%の間の数字に落ち着いた。
試しに実際に、スマホ内蔵のバッテリー残量が4%以下になったシャットダウン寸前の危険な状態でも同じようにお父さんバッテリータグで充電を繰り返してみたが、スマホ内蔵バッテリーの増加パーセントは、40%近辺で充電を行なった場合よりもかなり悪い結果だった。
昨今の大容量、かつ電池大量消費のスマホではなく、よりコンパクトなスマホなら、増加率という観点では、より効果は目に見えて違ってくるのかもしれない。
現状のテストから言えることは、使用しているスマホのバッテリー残量が極めてゼロに近い段階まで頑張らずに、適度な残量の残っている時に、お父さんバッテリータグによって事前に追加充電したほうが安全で得策だろう。
1年間放置してもバッテリー残量はあまり減らない
カバンにぶら下げておけば、もしもの時に安心
現在、市場に流通しているリチウムイオンバッテリーと比較して、1年後も当初の充電容量の90%を保持できるお父さんバッテリータグは、ディザスター(非常)時の頼もしい味方になるかもしれない。
常に愛用のカバンにお父さんバッテリータグを取り付けておけば、もしもの際にも極めて有効で安心だ。
頻繁にカバンを変える筆者のようなユーザーにとっては、お父さんバッテリータグの取り外し/取り付けは多少面倒かもしれない。
パワーリーフを使用したさまざまなシチュエーション向けの“最後の切り札モバイルバッテリー”の各社からの登場を心待ちにしている。
今回の衝動買い
アイテム:
お父さんバッテリータグ
価格:――(非売品)
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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