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「自作PC」的な楽しみを、ラズパイオーディオ向けの高級ケースが登場

2017年10月04日 15時45分更新

文● きゅう 編集●ASCII

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 バリュートレードは10月2日、「Raspberry Pi 2/3」や「Tinker Board」を収納できるオーディオグレードのアルミケース「CASE 01」の販売を開始した。“AVIOT”ブランドの製品として展開する。

 販売は、共立電子産業、フジヤエービック、ブライトーン、Amazon.co.jp、楽天、Yahoo! などの店舗およびネット通販で行う。価格は1万6070円

■Amazon.co.jpで購入

アルミ筐体で放熱や耐振動面でも有利

 全体プロデュースと機構設計はオーディオ評論/ITコラムニストの海上忍氏、インダストリアルデザインは高級スマートフォンケースで豊富な実績を持つMichael Tong氏が担当した。Raspberry Piと拡張ボードの間に厚さ約2mmの銅製シールドを配置できる機構を持つ。全体の剛性アップと、電磁ノイズがオーディオ処理に与える影響を低減できるという。拡張ボードによっては直接装着できないが、その場合は付属のワッシャーで高さ調整もできる。また、アルミニウム素材の高い放熱効果により、長時間オーディオ再生しても安定した動作ができるという。

写真は春のヘッドフォン祭 2017で公開された試作機

 筐体の底部はアルミ削り出しで、アルマイト加工を施している。最厚部は3mm、重量約170g。振動対策の面でも有利で、太いオーディオ用ケーブルを接続した場合でも安定する。絶縁対策を兼ねて全体に施したアルマイト塗装は、艶消しブラックの梨地仕上げで、オーディオ機器らしい質感をの高さをうたう。インシュレーターなどのアクセサリを装着できるよう、底面にRaspberry Piを固定する以外の孔を2ヵ所設けている。天面上部にあしらった木製パネルも、交換可能な構造だ。

自作PC的な世界観を、小型オーディオ自作でも楽しめる

 この製品は、国内のオーディオ関連企業が賛同する「ワンボードオーディオ・コンソーシアム」が策定したRaspberry Pi用オーディオ規格「π-A1」を採用している。ケース側面と前面の一部を交換可能な設計とすることにより、拡張ボード(HAT準拠)4の交換に伴う端子位置/数の変更に対処できる。拡張ボードの交換で機能や性能アップを図る“自作PC”的な世界観がオーディオ機器でも実現できるという触れ込みだ。

 当初交換パネルは別売で3種類を用意するが、今後登場する拡張ボードへの対応も予定している。なお、製品に付属する交換パネル(前面・右側面の各1枚)は、拡張ボードに搭載されるオーディオ端子用の孔がないプレーンタイプとのこと。

 対応するシングルボードコンピュータは、Raspberry Pi 2 Model B、Raspberry Pi 3 Model B、ASUS Tinker Board。本体サイズは幅91×奥行き66×高さ49mm。オプション提供する交換パネルは、「ESP-TB2」(ブライトーン製DACボード「Terra-Berry DAC2」用)、「ESP-SB3」(new_western_elec製DACボード「SabreBerry 32」用)、「ESP-HBD」(HifiBerry製DDCボード「HiFiBerry DIGI+」用)など。価格はそれぞれ980円(税抜)。

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