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セミナー・イベント情報@プログラミング+ 第18回

新セミナーシリーズ、テーマは量子コンピューティングの実用。2017/10/19(木)から開催。

ビジネスで量子コンピューターはいかに活用されるのか?理解のヒントは “ディープラーニング&暗号通貨” にありました。

2017年10月05日 16時00分更新

文● プログラミング+編集部

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 角川アスキー総合研究所は、あらゆる業態における “次のビジネスを考える” 方々へ向けた新たなセミナーシリーズ「ビジネスパーソンのための」量子コンピューティング実用への招待をスタートします。第1回『量子コンピューター×ディープラーニングでビジネスはこう変わる』は2017年10月19日(木)、第2回『量子コンピューターと暗号通貨』は同年11月7日(火)に、どちらも東京・飯田橋にて開催します。

専門的な知識をお持ちでない方にこそお聞きいただきたいセミナーです

 昨今 “量子コンピューター” の実用へ向けた動きについて、様々な動向がニュースでも取り上げられる機会が増えています。D-Wave Systems(カナダ)が、量子アニーリング方式コンピューターの商用化を発表したほか、GoogleやIBMなどといった企業が実用へ向けた研究開発を長年おこなっていたり、2017年9月にはMicrosoftも量子コンピューティング技術への取り組みに関して大々的な発表したりと、世界中で様々な動きが見られています。

振り返ると『量子コンピュータへの招待』という連載があったのは、月刊アスキー2004年3月号のこと。その当時「実現へ向けた研究が活発になりつつある」と言っていた “実現” そのものが確実に到来しているのが、2017年という現在だと言える。

 しかし、技術の根幹をなしている理論やアルゴリズムについて、ニュースや記事を読むだけではなかなか理解が難しく、シンプルに「細かいことは分からないのだけど、結局のところ量子コンピューターで何が変わるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そうした現状を踏まえ、今回のセミナーシリーズは、量子コンピューティング技術はどこまで実現していて、現状どのような業態や目的において変化をもたらし始めているのかについて、新たなビジネスヒントをお探しの方に知っていただける機会を設けることを目的にしています。

 本セミナーシリーズの特長して挙げられるのは、量子コンピューティングに関する最新状況を、各分野の講師陣から1度にまとめて知ることができるとともに、量子コンピューティング技術へ初めて触れるという方に対して、基礎的な技術的理解からビジネスへの実用化検討までを知っていただける内容である点です。そして、量子コンピューティングにまつわる多彩なキーワードのなかでも、特に注目度の高いテーマとして “ディープラーニング技術”“暗号通貨” に今回はフォーカス。今だからこそ知っておきたい知識と鮮度の高い情報を、ご参加くださる方々にお届けします。

企業・研究機関それぞれから国内最先端を走る講師陣が勢揃い

 今回のセミナーシリーズ・メイン講師を務めるのは、MDR株式会社(NVIDIA Inception Program パートナー企業)の湊 雄一郎氏。湊氏は、総務省が実施する『異能vation』プログラムの最終採択者でもあり、量子コンピューターのシステムやアプリケーションに関する研究開発を業務として手がけています。ほかにも、国内における基礎研究のキーマンと呼べる研究者の方々や、暗号通貨に対する企業的な取り組みやセキュリティー面での技術的な対策について、それらを語るに相応しい講師陣も、複数名登壇を予定しています。

 2回のセミナーにご参加いただくことで、各分野の講師陣からのフレッシュ且つ現実的な情報を、バランス良くお知りいただけることが、今回のセミナーシリーズにおける大きなメリットだと言えます。もちろん、関心あるセミナーのみご参加いただくことも可能です。

 「量子コンピューターとはどのような存在であり、これから何を、どの程度変化させていくのか」というシンプルな疑問に、様々な視点からお答えする本セミナーシリーズ。我々の今後に大きな衝撃を与えうるこの技術的転換点に対して、素直な理解を持ちたいとお考えの方にとって、有益な機会をご提供します。多分野の方々からのご参加をお待ちしております。

シリーズメイン講師:湊氏からのメッセージ

 量子コンピューターのアプリケーションを突き詰めて行くと、現状2つの用途が浮かび上がってきました。それが “ディープラーニング”“暗号通貨” です。

 共に異なる量子コンピューターの性質を使ったこれらの極端な実用例を調べることで、現在の量子コンピューターの限界と、すでに始まっている次世代版量子コンピューター開発へのヒントを見出すことができるようになり始めています。

 物理学の理論と実機にもとづく物語は、ものづくりとITに新しい知見と感動をもたらし始めていると考えます。今回のセミナーシリーズを通じて、より多くの方にその一端を知っていただけることを願ってやみません。

シリーズメイン講師プロフィール

湊 雄一郎

 MDR株式会社(NVIDIA Inception Program パートナー企業)CEO。東京生まれ。東京大学工学部卒業後、隈研吾建築都市設計事務所勤務。2008年MDR株式会社設立。2015年総務省異能vation最終採択「量子コンピュータと人工知能」。2016年量子シミュレーションをpezy社と共同でスパコン実装および量子コンピュータ会議@googleLA参加。現在、業務内容は量子コンピュータのシステム・アプリケーション開発を行っており、量子アニーリング、量子ゲートモデル両方の研究開発を進めている。

セミナーシリーズ:「ビジネスパーソンのための」量子コンピューティング実用への招待について

  • 第1回セミナータイトル
      量子コンピューター×ディープラーニングでビジネスはこう変わる
      ~最新技術の実際と日本での研究開発を先駆者たちから学ぶ~
  • 日時:2017年10月19日(木)19:00 開演 22:00 終了予定
  • 会場:角川第3本社ビル(東京都千代田区富士見1-8-19)
  • 講師 (50音順、敬称略):
      加古 敏(国立情報学研究所 特任准教授、ImPACT 山本プログラム プログラムマネージャ補佐)
      田中 宗(早稲田大学高等研究所准教授・科学技術振興機構さきがけ研究者)
      湊 雄一郎(MDR株式会社CEO)
  • 進行
      遠藤 諭(株式会社角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員)
  • 参加費:3万2400円(税込)
    ※学生の方向けに一部の席を開放します。詳細は受付ページをご覧ください。
  • 募集予定人数:60名
  • 詳細情報・参加お申込みhttp://lab-kadokawa33.peatix.com/
  • 第2回セミナータイトル
      量子コンピューターと暗号通貨
      ~最注目分野の現状、量子技術はFinTechを刷新するのか?~
  • 日時:2017年11月7日(火)19:00 開演 22:00 終了予定
  • 会場:角川第3本社ビル(東京都千代田区富士見1-8-19)
  • 講師 (50音順、敬称略):
      玉木 栄三郎(合同会社 玉木栄三郎事務所 代表者)
      湊 雄一郎(MDR株式会社CEO)
      上記のほかにも登壇者を予定
  • 進行
      遠藤 諭(株式会社角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員)
  • 参加費:3万2400円(税込)
    ※学生の方向けに一部の席を開放します。詳細は受付ページをご覧ください。
  • 募集予定人数:60名
  • 詳細情報・参加お申込みhttp://lab-kadokawa34.peatix.com/

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