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音もマーシャル! 深い低域が魅力のBluetoothスピーカー

2017年09月30日 12時00分更新

文● 四本淑三

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見た目はほぼ一緒だがスペックは微妙に違う

 大きさ以外、見た目はほとんど一緒の2機種だが、スペックは微妙に違う。まず小さい方のACTON BLUETOOTHは、ツィーター×2、10.16cm ウーファー×1というスピーカー構成。それぞれに対応するパワーアンプの出力は、8W×2+25W。

カラーバリエーションはブラックとクリーム(写真はブラック)。サイズ:幅265×奥行き160×高さ150mm

操作パネル。3.5mmステレオミニ入力端子とBluetoothがボタンで切り替えられる。EQはBASSとTREBLEの2バンド

左の楕円状の穴はバスレフポート。ACアダプターではなく、ACを直接本体に接続するので電源周りはスッキリ。電源コネクター左側のスイッチは省エネのためのスタンバイモード切替

 大きい方のSTANMORE BLUETOOTHは、ツイーター×2、13.5cmウーファー×1で、パワーアンプは20W×2+40W。

 ACTON BLUETOOTHとの違いは、オーディオコーデックとしてaptXに対応すること。そして外部入力にRCAピンもあり、3.5mmステレオミニと合わせて、入力系統が3つあること。

大きい方のSTANMORE BLUETOOTH。サイズ:幅350×奥行き185×高さ185mm。カラーはブラック、クリーム、ブラウンが選べる(写真はブラック)

RCAピン入力があるSTANMORE BLUETOOTHの背面。やはり電源はAC直結タイプ

入力はBluetoothのほか、INPUT1(3.5mmステレオミニ)とINPUT2(RCAピン)の3系統

音までマーシャルっぽい

 エンクロージャーのサイズとスピーカーユニット、そしてアンプのパワーが違うので音も違って当然だが、マーシャルのスピーカーキャビネットと同様、高域のキラキラしたドンシャリ型でまとまっているのがおもしろい。

 低域に関しては、アンプのパワーとスピーカーの口径で稼ぐタイプで、パッシブラジエーター付きのBluetoothスピーカーのように、音量を上げてゆくにつれ低域が崩壊するようなことはない。音量に関わらずソリッド感があるので、パワーの余裕もあるはず。

 低域の深さは、大きなSTANMOREの方がやっぱり上だが、ある程度音量を上げても低域が破綻しない点では、ACTONにも魅力がある。一般的な家庭で使う限り、音量としてはACTONで十分以上、低域に余裕が欲しければSTANMOREということになるだろう。

 もし注文があるとしたら、2機種ともアンプ・スピーカー一体型の、いわゆるコンボアンプデザインである点。マーシャルのイメージと言えば、やっぱり縦に積み重ねたスタッキングスタイルだと思うのだ。

 若干高くなっても、マーシャルのBluetoothスピーカーを買うなら、レシーバーアンプ部とスピーカーキャビネットが別体式のスタッキング型がいいなあ、と思ってしまうのは私だけだろうか。

スタッキングスタイルをイメージするため、試しにSTANMOREの上にACTONを載せてみた様子

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著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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