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リビングのテレビラックやAVラックなどにも収納可能

縦/横置き可能で省スペース! 拡張&メンテ性も優れたデスクトップPC

2017年09月29日 17時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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「ESPRIMO WD2/B2」(ディスプレーはオプション)

 富士通の「ESPRIMO DHシリーズ」は、国内メーカー製としては数少ないセパレートタイプのパソコンだ。省スペースなスリムタワーのケースを採用しており、机周りのちょっとした空きスペースに設置して使用できる。今回は、同社の直販サイト「富士通WEB MART」で販売されているオリジナルモデル「ESPRIMO WD2/B2」の実機を試せたので、製品の特徴や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

横置きもできる省スペースなケースを採用

ESPRIMO WD2/B2を縦に置いたところ。安定性を高める設置台も付属する

 ESPRIMO WD2/B2の本体サイズは、縦置き時におよそ幅89×奥行343×高さ332mmとコンパクトで、机上や足元のちょっとした空きスペースにも設置しやすい。

 製品には縦置き時の安定性を向上させるための設置台(フット)も同梱されており、本体にネジで取り付けられるようになっている。設置台を装着した場合は、幅が142mm、高さが347mmになるが、いずれにしてもミニタワーなどに比べるとかなり省スペースだ。

 本体右側のサイドパネルにはゴム足がついており、こちらの面を下にして横置きできる。その場合も設置面積は一般的な15.6型ノートより少し大きい程度。リビングのテレビラックやAVラックなどにも問題なく収納可能だ。

本体は横置きにも対応している

 本体カラーはブラックのみだが、フロントにヘアライン加工を施したアルミパネルが使用されており、筐体の質感は高い。机の上に置いた場合でもチープな感じがしないのはうれしい。

電源ボタン周りはヘアライン加工されたアルミパネルが採用されており、質感は高い

 インターフェースは、使用頻度の高いUSB 3.0端子×2、マイク端子、ヘッドフォン端子、電源ボタンなどが、アクセスしやすい前面に搭載されている。また、前面のアルミパネル部分にはBDXL対応のBlu-ray Discドライブが内蔵されており、Blu-rayの再生が可能だ(試用機の場合。CTOでは光学ドライブにDVDスーパーマルチドライブも選択できる)。

本体前面にはUSB 3.0端子×2、マイク端子、ヘッドフォン端子、光学ドライブが搭載されている

 背面には、USB 2.0端子×2、USB 3.0端子×4、有線LAN端子、PS/2端子、ラインアウト端子、ラインイン端子、DVI-D端子、DisplayPortなどが標準で装備されている。また購入時にグラボ(NVIDIA Quadro P600)を選択した場合は、Mini DisplayPortが4基(その場合標準のDVI-DとDisplayPortは使用不可になる)、USB 3.1 Type-Cカードを選択した場合はUSB 3.1(Gen2)Type-Cが1基搭載される。

本体背面には、USB 2.0端子×2、USB 3.0端子×4、有線LAN端子、PS/2端子、ラインアウト端子、ラインイン端子、DVI-D端子、DisplayPort、サービスコンセントなどが搭載されている

 今回試した機材はグラボ搭載モデルのため、Mini DisplayPort×4が装備されており、最大4画面の同時表示に対応していた。マルチディスプレー環境で作業したい人にはうれしいポイントだ。

 このほか、背面にはサービスコンセントも用意されており、オプションのディスプレーに電源を供給可能。ただし、他社製ディスプレーや、CTOでグラフィックスカードを選択した場合、DisplayPortにつないでいる場合などはメーカー保証外になるので、家庭の電源コンセントから電源を取った方がよさそうだ。

拡張性の高さとメンテしやすさが魅力的

サイドパネルを外したところ。内部アクセスが容易でメンテしやすい

 スリムタワーパソコンは、ミニタワーやミドルタワーなどに比べると省スペースな反面、拡張性が低く、ハイパフォーマンスなパーツを搭載しにくいというデメリットがある。しかし、ESPRIMO WD2/B2の場合は筐体内のレイアウトを工夫することでミニタワーに迫る拡張性を確保しているのが大きな特徴。内部へのアクセスも容易で、サイドパネルを固定しているネジを外してパネルを開けるだけでOKだ。

 拡張スロットはPCI Express x16とPCI Express x1がそれぞれ用意されている。また、メモリースロットも4基あり、32GBまで搭載可能。このほか、ストレージを2基内蔵できる内部ベイも備えている。ベイは90度回転できる機構になっており、個人でもHDDやSSDの換装・増設がしやすいのはありがたい。

拡張スロットはPCI Express x16とPCI Express x1がそれぞれ1基、メモリースロットは4基用意されている

ストレージを内蔵できる内部ベイは90度回転できる機構になっており、個人でもHDDやSSDの換装・増設がしやすい

試用機にはNVIDIA Quadro P600が搭載されていた

 ただし拡張スロットに搭載できるカードは制限があり、いずれのスロットもサイズがおよそ幅112×奥行176mm以下のモデルのみ対応となっている。また、PCI Express x16スロットは直販サイトのCTOで用意されているグラボ(NVIDIA Quadro P600)およびUSB 3.1 Type-Cカード以外はメーカー保証外になる。

 さらにPCI Express x16対応グラボ搭載時は、PCI Express x1対応拡張カードは搭載できないので、自分で拡張カードを用意する場合は注意が必要だ。

 もっとも試用機に搭載されていたNVIDIA Quadro P600は簡単に脱着が可能で、ショートタイプのグラボなら比較的容易に換装できそうだった。富士通WEB MARTでもサードパーティー製のグラボ(NVIDIA GeForce GTX 1050)を取り扱っているので、サイズや厚み、消費電力などが条件に合うカードなら自己責任になるが取り付けは可能だと思われる。いずれにしろ、スリムケースのパソコンとしては拡張性が高くメンテしやすい本体である。

 省スペースながら拡張性の高い富士通のセパレート型パソコンESPRIMO WD2/B2。今回は、その外観や使い勝手をおもに紹介したが、次回はパフォーマンスを中心にチェックしていく。

試用機の主なスペック
製品名 ESPRIMO WD2/B2
CPU Core i7-7700(3.60GHz/最大4.20GHz)
グラフィックス Quadro P600
メモリー 32GB
ストレージ 約1TB SSD
光学ドライブ BDXL対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1
インターフェイス USB 3.0 端子×6、USB 2.0端子×2、Mini DisplayPort端子×4、PS/2端子×1、マイク端子×1、ヘッドフォン端子×1、ラインイン端子×1、ラインアウト端子×1
サイズ/重量 およそ幅89×奥行343×高さ332mm/約6.8kg(縦置き時、設置台含まず)
OS Windows 10 Home(64bit)
富士通 FMV ESPRIMO DH

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