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オープンイノベーションを進める企業に出会えるプラットフォーム 「eiicon」を使ってみた

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eiiconの中の人に聞いてみた使いこなしのコツ

アスキーのスタートアップ担当ガチ鈴木が聞く!

 そんなeiiconを起ち上げオープンイノベーションがより活発になるようにと精力的に活動しているeiiconの中の人、パーソルキャリアの富田直氏にスタートアップ担当のカヂ鈴木がeiicon使いこなしのコツなどを伺ってきた。

――サービス開始から半年ですでに1800件以上の登録があるeiiconですが、今後登録していただきたい、活用してもらいたいというのはどういった方ですか?

富田 まずは、事業成長に社外のリソースとの連携を考えている方ですね。あと地方でネットワーキングに困っている方。オープンイノベーションを求めている企業がネットワーキングなどを行なえるイベントはどうしても首都圏に集中してしまっていて、地方企業にとっては接点が少なく、なんとか約束を取り付けて先方へ出向いたのにうまく行かなかったとなると、経費だけがかさんでしまいます。そういった人たちこそeiiconを利用してコンタクトした上で話を進めていくとムダがなくなると思います。また、アクセラレータプログラムほどの規模感ではできない方ですね。

――確かにスタートアップ企業にとっては、大手企業と協業したくても、その要望に応えられるだけの規模感がなかったりしますよね。自社の規模を理解したうえでコンタクトしてくれる企業が見つかる可能性があるのはeiiconのメリットだと思います。たとえば、こんな事例があったというお話はありますか?

富田 地方の企業と都内の某大手企業がコンタクトしまして、某大手企業はアクセラレータプログラムを実施中だったために、大手企業側からはアクセラレータを提案されました。しかし、地方企業側は日程が合わず参加できないことになってしまいました。本来だと、ここで終わってしまうのですが、直接担当とつながっていることで、アクセラレータプログラムとは別にミーティングを実施する運びとなった、なんて事案がありました。大手企業側もアクセラレータープログラム等を実施し、短期的に募集をかけていますが、実はこうした募集期間を問わず、素晴らしい技術を持った企業様との出会いを多く求められています。  実際にeiiconが起ち上がってから半年しか経過していませんが、すでに400件以上ものコンタクトが発生し、10件以上の提携が始まってきています。最近発表した事例では、富士通株式会社のクラウド型IoTデータ活用基板サービスと東京都町田市にある創業支援施設に入居している株式会社アジラの画像認識技術とが共同開発した帰宅困難者を見守るサービスを、町田市が実証実験を行なうことが決まりました。(※プレスリリース)

――コンタクトがあってパートナーとして実際協業し成果を出すにはかなり時間がかかりそうですが、すでに10件も提携が始まり成果も出ているとなると、eiiconがもたらす効果やスピード感もすばらしいですね。eiiconで上手に自社をアピールするコツってありますか?

富田 いちばん重要なのが、自社の意思をアピールすることです。単純に「資金調達がしたい」、「リソースが使いたい」のではなく、「①目指したい方向性」を示すことと、それに伴い、自社が持っている「②強み」が何なのかを明確にすること。そして足りないものが何か「③求めているもの」を提示することです。この3つのことをeiiconの自社PRページに明記することが、パートナーを惹き付けるポイントとなると思います。

オープンイノベーションをより積極的に推進する起爆剤

――すでに事業成長へつながる“出会い”を生み出しているeiiconですが、今後の可能性や期待を教えてください。

富田 eiiconは4月の起ち上げから約半年で1800社ほどの企業様などからご登録いただいていて、どんどん拡大しています。eiiconでは「産学連携」なども含めた「シーズの技術」から、さまざまな業種業界の事業提携を検討している企業を見つけることができるプラットフォームとして確立していきます。今や当たり前になっている“人を求める行為”である“求人”は一昔前までは当たり前ではありませんでした。ある意味、“求社”が一般的になる日も近いと考えています。  オープンイノベーションは「外部リソースを利用する」というひとつの手段でしかありません。しかしながら、選択肢として排除してしまうことは、目まぐるしい市場の変化に対して「新らたな可能性を閉じてしまう」ことであると考えています。日本の企業がオープンイノベーションを通じて、新たな事業創出を積極的に行なってほしいですね。

――eiiconの今後の展開は?

富田 我々は、“オープンイノベーション“における「出会いの価値」を提供するプラットフォームです。あらゆる方向から企業と出会えるよう、”技術”だけでなく“海外”を視野に入れて展開していく予定です。また、オープンイノベーションが成功しなければ「出会う価値」もありません。eiiconはこれらもさらなるオープンイノベーションを推進するためのサポーターとして支援していきたいと考えています。成功するためのサポート・支援についても提供してまいります。

提供|eiicon

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