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悩めるハゲ諸君に!原因から対策、心の持ち方を改めて考えてみよう

2017年09月21日 06時00分更新

文● ジャイアント佐藤(ダイヤモンド・オンライン

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世界14位でもアジアでは1位!
世界から見た日本のハゲ事情

ハタチ過ぎからハゲはじめたという佐々木さん(仮名・33歳)。欧州旅行の際にハゲを恥じ、隠す人がいないことでハゲを楽しむことに決めたという。

 日本では近年若ハゲが急増しているという。若ハゲの原因の多くがAGA(男性型脱毛症)である言われている。AGAは遺伝や男性ホルモン、頭皮の血行不良が原因となると言われているのだが、ストレスや食生活の欧米化といった生活習慣も大いに原因になり得るという。

 では、世界から見た日本の薄毛率はどのような状態になっているというのだろうか? アデランス社による「世界の成人男性薄毛率」調査によると、世界第1位薄毛率を誇るのはチェコ(プラハ)で薄毛率は何と42.79%である。2人に1人近くがハゲているのだ。2位にスペイン(マドリッド)、位にドイツ(フランクフルト)と続き、日本(東京)は14位で薄毛率は26.05%だ。このアデランス社の調査したデータをもとにトリップアドバイザー社が作成した「薄毛世界地図」を見ると、世界の薄毛事情がよくわかる。

 しかし14位だからといって、安心してはいられない。欧米国が上位を独占する中、何と日本は「アジア1位の薄毛率」だ。1つ下の15位には中国(香港)がいるものの、間違いなくアジア1位のハゲ国だ。

 さらに、日本のハゲ人口は急増している。データは2009年に発表されたものだが、アデランス社が同様の調査を1982年に行った際は、日本の薄毛率はわずか15.60%だった。

 22年間で1.67倍だ。どうしてしまったというのか?今回は急増する日本の薄毛事情を調べると共に、実際に若ハゲの成人男性、人がハゲゆく姿を見守りながらハサミを握る理容師の方の薄毛に対する意見を聞いてみようと思う。

ハゲを恥じるのはやめた!
欧州で堂々としたハゲを見て人生観が変化

 東京都内の飲食店で働く佐々木勇人さん(仮名・33歳)。現在はビシッとスキンヘッドが似合っている。4年前からこのスタイルに定着したという。

「私の場合は、20歳すぎにはもうキテいましたね。手触りですぐわかるんですよ。『あっヤバイ!』って。ちょうどその時、アメリカの伝統音楽を演奏するのが好きで、いつもウエスタンハットをかぶっていたので、蒸れがよくなかったのかもしれません」

 育毛トニックで毎日頭皮をマッサージすることで、だいぶ進行を抑えられたとのことだ。ただし進行は抑えられても「ハゲが止まった」ということではない。佐々木さんはハゲが進行するにつれて「俺にはもう時間がない。髪があるうちに髪のおしゃれを楽しもう」と、髪を伸ばして薄毛を隠しつつもオシャレを楽しんでいたという。

 頭皮マッサージをしたり長髪にして薄毛を隠したりと、若ハゲと「戦ってきた」佐々木さんだが、あるとき転機が訪れた。

「ヨーロッパを旅しました。そこで強く感じたのは、現地では日本人のようにハゲを隠したり、ハゲに劣等感を感じたりということが全くないということでした。何か目から鱗が落ちた気分というか。『俺は今までなぜ自分を恥じていたんだ?もうやめだ!これからは堂々と生きる!』と思いました」。佐々木さんは当時を思い出しながら、落ち着いた口調で話してくれた。

 日本で急増している若ハゲに関して、佐々木さん力を込めて言う。「確かに諸々原因はあると思うのですが、私の考えでは『ハゲの人が増えたというより隠す人間が減っただけ』なのではないでしょうか?自分も含めて日本では『ハゲはダメなもの』という考え方がありました。しかし今は、個性の時代です。年齢に合った服を着るのと同じ感覚で、ハゲを楽しみましょう!ハゲを隠す時代はもう終わりです!」。

薄毛の兆候をお客に伝えるべきか否か?
美容師も悩むハゲ問題

薄毛の兆候をお客自身よりも早く察知してしまうが故に、伝えるべきか否か、悩むという美容師の横浜さん。早めに対策を取れば、進行を抑える効果も高いのだが…

 ベテラン美容師・横浜晃治さん(44)。長年店長を勤めていた理髪店を最近退店し、横浜市青葉区に自身の店「ザ・スマイルカンパニー」を8月ににオープンしたばかりだ。職業柄、莫大な数のハゲゆく人間の髪のケアをしてきた。

「正直、お客様の『薄毛の始まり』に関しては、本人より私のほうが早く気がつきます。しかし、そこで『お客さん、薄くなってきましたね?』と馬鹿正直には言えません。お客様が『俺はハゲてない!』と言えばそれまでですし、私の一言で心を害してしまうかもしれません」

「ただし、こちらは莫大な数のお客様の育毛の経験があるので、危ない傾向はすぐにわかります。『育毛はできるだけ早いタイミングで始めた方が確実に薄毛の進行を抑えられる。けど本人には言えない…』、この板挟みでいつも悩みます。そしてお客様の進行を約1ヵ月に1回、やりきれない思いで見守ります。思いやりって何なんでしょうね?」

 気の使い過ぎで、横浜さん自身がストレスでハゲてしまわないように気をつけてほしいものだ。しかし、横浜さんもこの状況の解決策を考えたらしい。

「お店のイベントとして参加希望者を集めて『育毛セミナー』を開くんです。皆でお酒でも飲みながら育毛についてしっかり勉強してもらう。そうすると育毛も気軽に早いタイミングで始められるし、薄毛を通してお客様同士の交流のきっかけにもなって、凄くいいイベントになりました」

若ハゲ急増の原因!?
ストレスや食生活に要注意

 日本で若ハゲが急増する原因をどう考えるか、横浜さんに訊いてみた。若ハゲの原因は、男性ホルモンの急増、先天的原因、後天的原因があると言う。男性ホルモンの急増はよく聞く話だが、先天的、後天的とはどう言うものだろうか?

「まずよく誤解されているのが『ハゲは遺伝』するということです。正確にはハゲの遺伝子というものはありません。ただし『骨格は遺伝』します。骨格にはハゲやすい骨格というのは確かにあります。これが先天的理由ですね。生まれ持った髪質ももちろん先天的理由です」

 さすがプロの意見だ。ということは父親がハゲていても、フサフサ型骨格の母親に似るとハゲにくい可能性もあるということだ。では後天的な原因とは何だろうか?

「ストレスや食生活です。ストレスは緊張状態が続くことになるので血管が萎縮してしまいます。そうすると頭皮の毛細血管まで十分な栄養が届かず抜け毛が増えます。また動物性脂肪を取り過ぎると汗が脂っこくなります。この脂っこい汗が頭皮に負担をかけます。現代の若ハゲ増加の原因は後天的原因が大きく影響していると思います。

まずは理容師に相談してみよう
医療機関での治療も進化

 では薄毛が始まってしまったら、もう「諦めて開き直るしかない」のだろうか?

「今は治療法がたくさんあります。育毛トニックで頭皮マッサージというのが基本ではありますが、医療機関での治療も可能ですし、発毛サロンというものもあるんです。効果が即、現れる塗り薬もあるようです。医療機関は看板もなく、スタッフ方の配慮で人にバレない工夫がされています。また発毛サロンとは育毛サロンではありません。育毛は今ある髪を丈夫に育てること、発毛は生やすことです」

 今は様々な治療法があり、薄毛が始まってもすぐに諦めなくてもいいようだ。治療法がたくさんあるということは、若ハゲの方が増えているのだろうか。しかし、バレないとは言え、いきなり医療機関に人目を忍んで行くのにも抵抗がある。

 横浜さんは言う。「まずは行きつけの床屋さんに相談してみてください。理容師は、ほぼ確実に育毛の知識があるので、今のお客様の髪の状態を確認した上でベストな対策法を言ってくれるでしょう。もちろん当店にいらっしゃってもしっかり見させていただきますよ!」

 確かに日本におけるハゲ人口は急増した。しかしハゲた自分に開き直って自信を持つ、しっかりと適切な対策をする、どちらにしても希望を捨てる必要は全くなさそうだ。

(ジャイアント佐藤/5時から作家塾(R))

<取材店の情報>
ザ・スマイルカンパニー
横浜市青葉区あざみ野2-28-2 パールビルB101
045-299-8082
http://tsc-hair.com/


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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