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キャバクラ嬢が語る本音、「最低の客」と「最高の客」

2017年09月15日 06時00分更新

文● 有山千春(ダイヤモンド・オンライン

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※写真はイメージです

一時期のような爆発的なブームは去ったものの、相変わらず男たちを魅了し続ける歓楽街の華・キャバクラ嬢(以下、キャバ嬢)。今回は、歌舞伎町のキャバ嬢3人、地方のキャバ嬢3人の計6人で座談会を開催。永遠に気になる「口説きが成功する客の条件」や「良い客」「悪い客」について本音を聞いた。(フリーライター 有山千春)

“いいお客さん”とは
気を使ってくれる人

――皆さんにとって、“いいお客さん”とはどんな人ですか?

みすず(19/地方):まだ10代だし、娘に接するように面倒を見てくれる人が好きです。「いい人と結婚できたらいいね」と言ってくれたり。うちの店は、お父さんより年上の40代後半~50代のお客さんばかりで、落ち着いた人が多いから助かっています。

あかね(25/歌舞伎町):私も同じかな、お父さんやお兄ちゃんのような存在で可愛がってくれる人がいい。今の指名客は、この前、私が谷間の見えるドレスを着ていたら、「見せなくていいから!」「出さなくていいから!」と言ってくれる人ばかり。守られている感じがして嬉しかった。

 あとは、甘えるのが苦手なので、甘えさせてくれる包容力を持っているとありがたいな。

なな(20/地方):包容力、大事!私はシングルマザーなんだけど、偏見を持たずに応援してくれる人は、いい人だなあと思う。ブサイクだろうがボトルを入れてくれなかろうが、「頑張ってね!」と言ってくれるだけで嬉しい。

なほみ(18/地方):えー、ボトル入れるのは必須条件ですよ。さらに、指名入れてくれたらスマートに「同伴もしようか」と言ってくれたり。しかも、ガツガツせずに。

みゅう(21/歌舞伎町):私はがっつく人がマジで嫌い。ねちねち連絡してくるお客さんとか?あれ、やめてほしいよ。暇つぶし程度に「来週の◯日、店にいる?」という要件だけの連絡でいいよ。好きなのは、趣味が合うお客さん。私はゲーム好きなんだけど、今の指名客たちは、趣味の友達と話しているみたいで楽しいよ。

さりな(22/歌舞伎町):要は、気を使ってくれる人がいいってことなんですよね。自分がされて嫌なことはしない人、気を使ってしゃべってくれる人、飲み方が綺麗な人。あとは、適度にお金を使っていただけたら、なおいい。

 キャバクラは酒場ですから、飲み方がすべてだと思うんですよ。最近は、お酒が飲めないキャストも増えているから、無理強いは絶対ダメです。

2時間で50万円を使って
サッと帰った人

――綺麗な飲み方、とは、具体的には?

なほみ:遊び慣れている人は、その辺わかっているよね。

みすず:ね!そういう人ってキャバがどういう場所だかわかっているから、たとえば私が「一緒にご飯行こう」と誘うと、「=同伴」と分かってくれます。慣れていない人は勘違いしがち。

なな:この前見てすごかったのが、一見で来て、パッと金を使ってサッと帰った人がいたの。2時間で50万円は使ってて、めっちゃかっこよかった! あれこそ“綺麗な飲み方”!だって普通は、使った分だけ見返りを求めたくなるじゃない?だけど彼は、文字通り、パッと来てパッと使ってパッと帰ったんだもん。

あかね:そんな人、めったにいなーい!まあ、余裕がある人は遊び方がスマートだよね。たとえば、夫婦仲が良い既婚者で、会社も安定しているような人。生活の基盤が安定しているから、おかしなことにならないような気がする。

――おかしなことって?

あかね:昨日までいい人だったのに、突然豹変するとか。

みゅう:いるいる!理不尽にキレてくる奴いたわ。お客さんによっては政治の話を持ち出す人っているじゃない?私からはしないようにしているし、肯定も否定もしないように黙って聞いていたら突然、「おまえみたいなのがいるから日本はダメになるんだよ!」とガチギレしてきたの。焼酎の瓶でぶん殴ってやろうとかと思ったよ。

なな:キレる奴、なんなのあれ。私はアルコールが合わなくてお酒が飲めないんだけど、「飲めない奴はつまらないんだよ!」と怒鳴られたことがある。

さりな:そっちの豹変も嫌だけど、一番嫌なのは、“ヤラせろおじさん”とか、“勘違い色恋おじさん”じゃない? そういう人って兆候があるからわかりますよね。お店に来なくなったのに、連絡だけはしつこくなってきて、しかも休日を狙って誘ってくる。私ははっきりNOと言うタイプだから被害はないんだけど、NOと言えない子は大変そう。

みすず:まさに私です(笑)。それまでは「頑張ってね」という応援系だったのに、ある日突然、LINEで、「付き合おう」と言ってきて。店ではとりあえずなんでも笑顔で済ませるタイプなので、イケると思われたんですかね……。

みゅう:そのLINE見せてよ。

みすず:えっと、これとか。

一同:ぎゃーーーーー!

さりな:一つの会話でスマホの画面が埋まってる!

みすず:毎回こんな調子で、朝は「おはよう」から始まり、食べた物の写真が送られたり。それだけならいいんですけど、私は昼間は学校に通っていて、返信できないでいると、「今何しているの?」「彼氏といるんでしょ?」とか連続送信してきて、勝手に病んでいくんです。それが怖くて怖くて…。

家までついて来られたときは
怖かった

――それは、怖いですね。その人は店には来るんですか?

みすず:それが、店には来るんです。だけど、店ではそういう面をまったく見せず、LINEだけ、そのテンションなんです。

なな:確かにキモい。けど私の場合は、連絡はマメに取るし、LINEが来たらすぐ返しちゃうタイプだから、長文はあまり苦じゃないかも。“ヤラせろおじさん”の方が面倒くさい。

 そもそも初めて指名してくれた人が、見送り時に「ヤラせないと次は指名しない」と耳打ちしてきて、「ああ、こういう感じなんだな、キャバクラって」と現実を知ったなあ。

 他には、ほぼ毎日同伴してくれる人がいて、あるときから同伴のときに毎回「ヤラせろ、ヤラせろ」と言ってくるようになったの。せっかく美味しいご飯を食べているのに、「ヤラせて。いつヤラせてくれるの?」「いや~……まだ会ったばかりだし……」「じゃあいつならいいの?来週?来月?いつ?いつ?」というやりとりを、約3時間。もう地獄だよね。しかも最後の方は、もう言うことがなくなって黙っていると、「おまえとメシを食っててもつまらない」と怒られて。いや、こっちがだよ!

あかね:3時間(笑)。ごめん、笑える。私は、家までついて来られたときは怖かったなあ。アフター後、私が酔っているのをいいことに、同じタクシーに乗り込んできたの。「酔っているから送らないと心配」と言われたけど、普通に怖いよ。「帰ってください」と真剣な顔で言ったら帰ってくれたけど。

 そうそう、あとは70代のおじいちゃんと同伴中、道を歩いていると、平然とホテルに入っていっちゃったときはびっくりした。こっちは当然できないけど、え!?むしろそっちはできるの!?って。

みすず:やっぱり、いきなり連れ込む系の人っているんですね。私も、ビジネスホテルの前でいきなり腕を掴まれて引っ張られたときは恐怖でした。「無理!本当にやめて!」と言ったら、人通りが多いこともあってか大丈夫だったけど、その一件からは彼は来なくなりましたね。通って数ヵ月の40代後半の人で、奥さんがいると言っていたから安心していたんですけどね。

なほみ:既婚者かどうかって関係ないのかな? 店内で触ってくる人も、独身既婚関係ないですもんね。「どこに手、置いてるのお?」と優しく言いますけど、内心は心底イラッとしてます。

さりな:お店での距離感で、そのお客さんがヤバい人がそうじゃないかって、わかることがあります。基本、距離を詰めてくる人は怖い。

 私はたまーに、お客さんと休日にご飯を食べたりしますけど、何年間も通ってくれて金額を使ってくれているのに、ガツガツ見返りを求めないような、信頼している人じゃないと絶対しません。そういうとき、車移動するとなったら、車内で2人きりになったら何をされるかわかったもんじゃないですからね。

みゅう:そういう奴ら、シメてやればいいのに。私は最近、アザだらけになったことがあったよ。フリー客に場内指名されて、アフターで焼肉に誘われたの。私は家が遠いから基本的にはアフターはしていないんだけど、「タクシー代を渡すから」とお願いされたから行ったんだ。そしたら2軒目で、「ホテルに行こう」と始まってさ。

さりな:うわー、ありがちですね。

みゅう:それを断ったら、タクシー代を払わずに逃げようとするの。だからスーツを引っ張りまわして破きつつ、強引に同じタクシーに乗り込んで、説教よ。「そんなんだからおまえは彼女ができないんだろ?」と、延々と。そしたら男は耐えられなくなったみたいで、1000円を置いて途中下車したの。だから、「おまえ、会社の社長だって言うからさっき検索して会社もわかったよ。覚悟しとけよ」と念押しして、男とは二度と会ってないね。

あかね:強い(笑)。

さりな:フリーでそれは最悪すぎるけど、結局、使う金額が多くなるとそういうことを狙うお客さんも多いのはわかるんですよね。

なな:地元で枕営業の噂がある子って、たいてい「高いシャンパンを毎回入れられたから」なんて理由が噂になっているもんね。

“色恋営業”は面倒臭い
“オラオラ営業”や“友達営業”を展開

――「枕営業」って、本当にあるのでしょうか。この中で枕営業している方は……?

みゅう:たぶんいないし、いても言わないでしょ!ちなみに私は“オラオラ営業”、略して“オラ営”。「おまえ暇だろ?店来いよ!」とオラついたら「はいぃ!」と来てくれるドMな客が多い(笑)。

なほみ:こわっ(笑)。私は“友達営業”、いわゆる“友営”。“色恋営業”は面倒臭いですしね。お客さんが遊びで疑似恋愛を楽しんでくれるならいいけど、本気になられると、あとで困るのは自分ですから。

さりな:私はお酒が飲めるから、飲み友達のような感覚でしょうか。肝臓は大変だけど、色恋営業のようなストレスはないから楽です。

あかね:私も友営。色恋は求められたことがない。休日にお客さんとディズニーランドや水族館に遊びに行くこともあるけど、それは「指名を1年間してくれたお礼」とかだから、勘違いもされにくい。

なな:私は天然でバカな妹、というキャラで接しているから、ファミリー営業?そんな言葉ないかもしれないけど。色恋が上手い人って、本当に尊敬する。同伴で手を繋いだり、店でいちゃいちゃしたり、お客さんは完全に「彼女」だと思っている上で、一線は越えさせないという。すごいテクニック!

みすず:私はお酒も飲めないしまだ10代で対等にしゃべれないから、どうしても疑似恋愛っぽくなっちゃう。でも全然上手くできていないから、勘違いされまくり。どうしたらいいんだろう?困っちゃう。

みゅう:言ってあげなよ。「キャバを何だと思っているの?ここは、楽しく話してお酒を飲むところでしょ?恋愛しに来るところじゃないから」と。男の人たち、勘違いしている人が多いようだけどさ。キャバ嬢に恋愛感情を求めたり、性欲を向けてくる奴ら、マジ、考え改めろ!

会ってすぐに
恋愛を求めるのは論外

――ということは、キャバ嬢を口説き落とすことは、でき……?

みゅう:ない!

なほみ:この仕事をしていて、“脈アリ”な子なんていないと思ってくださいね?申し訳ないけど。

なな:そうそう。お金を使ったからどうにかなるだろう、と思っている人も、引いちゃう。だったら、お金は使わないけど話を聞いてくれたり楽しく飲んでくれる人の方が、好感度は全然高いよ。

あかね:もし口説きたいなら、通って数ヵ月でいきなりじゃあ気持ちが悪いと思っちゃう。時間をかけてやんわり言ってくれた方がいいけど、それが成功するかはわからないけどね(笑)。

さりな:みんな、厳しすぎ。私は一度だけ、お客さんと「友達以上、恋人未満」な関係になったことがあります。定期的に会いに来てくれた人で、いつも優しくスマートで、大人な男性でしたね。とにかく、会ってすぐに恋愛感情や、ましてや性欲を向けてくるなんて論外。本当に付き合いたいなら、誠意を持って時間をかければ、もしかしたら……?だって、普通の恋愛や人間関係だってそうでしょう?

 こうしてまた、世の男性たちは彼女たちの掌で踊らされることになるのかもしれない。だが、男性たちもそれを楽しむくらいの気持ちで接するのがいいと思う。

(名前はすべて仮名です)

取材協力/きゃばきゃば
http://www.caba2.net/


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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