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野生動物を「やさしく」撃退するドローンサービス

山中の野生動物を探索・調査する「SKY ANIMALS」

 スカイロボットは9月13日、赤外線サーモグラフィーカメラ搭載のドローンで、山中の野生動物を探索・調査するサービス「SKY ANIMALS」を発表した。販売開始は10月1日から。

  近年、野生動物が農作物を荒らしたり、人に危害を加える被害が多発しており、被害総額は年間およそ230億円、被害面積は9.7万ヘクタールにおよんでいる。

 またハンターの高齢化も深刻な問題であり、観察・監視システムなどで対策を講じてはいるが、システムの重量や電池寿命、動物虐待や動物愛護の観点からも思い描くような効果は得られていないのが現状となっている。

 SKY ANIMALSは、ドローンで実現する「やさしい」害獣防止だ。空撮で野生動物を撮影し、データを蓄積することで分析、行動を予測。田畑に野生動物が近づくと、対象害獣が苦手な超音波を放ち撃退する。

 また、カラーボールに野生動物の嫌いな天然素材のにおい液を封入し、ドローンから発射。野生動物のいる位置の10メートル先に正確にマーキングするなど、野生動物を人里に近づかせない対策手段を研究開発中だという。2019年に商用化を予定している。

赤外線サーモグラフィカメラによる夜間の動物探査が可能。爆竹音やサイレンにより野生動物を退散させることもできる

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