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フェンダーの小型Bluetoothスピーカーはいまの市場にない斬新な出来

2017年09月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 意外と言っては失礼だが、この夏に発売されたフェンダーのBluetoothスピーカー「NEWPORT」が良かった。「小型スピーカーとは本来このようなものです」と言われているようで、新鮮な驚きでもあった。

幅183mm×高さ133mm×奥行75mm、重さ1.5kg

 Bluetoothスピーカーはすでにコモディティー化していて、どこが作っても大きな差は見られない。標準的な設計は、おおむね幅20cm程度の筐体に小径フルレンジユニットをステレオで配置し、不足する低域をパッシブラジエーターとDSPで増強。

 結果として「サイズを超えた重低音!」としか表現しようのないキャラクターの製品が横溢することとなり、あとはデザインの好みと値段で選べばOKですね、という世界になっていた。なにしろ価格も数千円からスタートである。ブリスターパックで売られているイヤフォンと同じで、安いものを買っても、あればかならず役に立つ。しかしモノとしてのおもしろみは特になくなっていた。

 そこにエレキギターで有名なフェンダーから、Bluetoothスピーカーが登場。バッテリー駆動で小型の「NEWPORT」と、120Wの大パワーを誇る「MONTEREY」の2機種だ。

 今回は小さい方のNEWPORTを取り上げるのだが、税込価格で2万6784円。はっきり言って高い。BOSEだって2万円台前半なのに。

 つまり、これはFenderのロゴを貼り付けただけのマニア向け製品なのだな。そう高をくくっていたのだが、冒頭で申し述べたとおり、新鮮な小型スピーカーに仕上がっていたのだった。

「シルバーフェイス期」の要素でデザイン

 フェンダーと言えばエレキギターやベースが有名だが、実はそれにも増して重要なのはギターアンプだ。なにしろ、あのマーシャルだって最初はフェンダーのアンプをコピーして出発しているくらいだ。フェンダーが楽器用アンプを作っていなかったら、もしかすると現在のロックサウンドは成立していなかった。歴史的にはそれくらい重要なポジションにある。

 NEWPORTは、そうしたフェンダーのギターアンプをイメージする要素がつぎ込まれている。ヘアラインシルバーのパネルにブルーのラインが引いてあるのは、TWIN REVERBやDELUXE REVERBのような、いわゆる「シルバーフェイス」期のアンプにならったものだろう。電源を入れるとブルーのインジケーターも点灯するし、ノブの形状はいわゆるハットノブ(正確にはWITCH HATと言うらしい)で、わかる人にはわかるフェンダー要素が詰め込まれている。

 でも、小型のスピーカーなら、旅行カバンのようにツイード生地を張り込んた「ツイード・アンプ」の意匠も可愛らしくて良かったのではないかと思う。だが、あちらはカッコよく歪むイメージなので、オーディオ用スピーカーとしては敬遠されたのだろうか。

ヘアラインシルバーのパネルにブルーのラインは、シルバーフェイス期の意匠にならったもの。ハットノブで操作できるのは、VOLUMEとTREBLE/BASSの2バンドEQ。EQはノブの目盛り「5」がフラットポジション
電源はレバー式のトグルスイッチで、インジケーターは青色のLED点灯
ちなみに、こちらはストラトキャスターに使われているハットノブ(年季の入った私物のため汚くて申し訳ない)

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