このページの本文へ

30年経っても変わらぬ夢で躍進するファーウェイを支える社内体制とは

2017年09月01日 09時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ファーウェイの創業は今からちょうど30年前。深センのビルの一角からスタートした。創業者は現会長の任正非氏。このとき44歳だった。

 通信系の製造や販売といった事業から始まり、いまやグローバルにその名が知れ渡るようになったファーウェイ。各国にR&Dセンターを設立し、18万人もの従業員を抱えている同社だが、「卓越した製品をもってグローバルに進む」という創業当時の夢を忘れず、高品質の製品を次々とリリースしている。

ファーウェイ PR部門ディレクター 徐翔宇氏

 製品発表のたびに常に新しい技術を投入してくるファーウェイだが、どのように生み出されているのか。同社のPR部門ディレクター 徐翔宇氏に聞いた。

 ファーウェイは革新性、創造性で他社との差別化を図っていると徐氏。ハチは全員同じ目標に向かって行動しているが、同社の社員も同じで、会社を蜂の巣に例えられるほど。さらに、社内に停滞した流れを作らないように、CEO3人が半年ごとに入れ替わる制度を取っている。「渡り鳥は先頭が風を受けているが、それだと徐々にダメージが蓄積されてしまう。それではいけない。先頭をローテーションすることでダメージを最小限にしているんです。会社をフレッシュに保つ意味もあります」と徐氏は説明する。

会社全体を蜂の巣として考えるCEOは6ヵ月ごとに交代し、マンネリを打破

 選ばれたCEOは、任期が終わると元いた部署に戻っていき、任期中も自分の部署の仕事を掛け持ちしているという。また、株式の1%を創業者の任氏が持ち、99%を従業員が所有するというのも変わっている。

 同社では「技術は消費者に価値を提供するもの」であり、売り上げの10%をR&Dに投資して技術開発に注力している。製品のクオリティーを高めるために、各国のR&Dセンターではその国に合った研究をしている。たとえば日本だとリサーチセンター、EUなら5G関連、流行の発信地であるパリやロンドンではデザイン、サンフランシスコではユーザーエクスペリエンスなど。

売り上げの10%を研究開発に投資しているそれぞれの土地にあったR&Dセンターを建設している

 このように開発された製品は世界各国で支持されているのは、ご存じのとおり。世界シェアでは2位のアップルを追い越す勢いの3位になっている。同社のスマホ出荷数は2017年上半期で7300万台。前年度比で20.6%も増加し、売り上げも1054億元(1兆7600億円ほど)で36.2%前年度比でアップしている。ライカレンズを装備した「HUAWEI P9」、「HUAWEI P10」も好調で、プレミアムスマホとしてのシェアは5.8%から14%へと大幅に増加した。

株式はこのようになっており、創業者が1%、従業員が99%を持つファーウェイを支える体制

 ファーウェイの品質の高さは、他社とは一線を画す社内の仕組みや研究開発にあるようだ。破竹の勢いで進む同社がアップルを逆転する日もそう遠くなさそうだ。

シェアや売り上げは現在右肩上がりになっている

カテゴリートップへ