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電子部品の購買担当者必見! 部品調達のノウハウを教えます第5回

電源ユニットは20年で出力あたりの価格が約3分の1に&二極化も!

大きなトレンドの把握も購買担当者の務め

2017年08月21日 15時00分更新

文● 石井英男 編集●村山剛史 協力●日昭無線株式会社

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この連載は電子部品の大手サプライヤーや特注品の受託開発も行なっている商社/メーカーを取材し、電子部品の調達に役立つノウハウ、逸話、豆知識を紹介していきます。

部品のよしあしと価格のほかにも把握すべきことが!?

Q:購買担当者は価格動向を見ておけばOK?
A:トレンドの把握も重要任務です!

 日々の仕事に追われていると、どうしても目先の価格にとらわれてしまいがちですが、購買担当者は部品の価格だけで選ぶわけではありません。部品のトレンドや今後の進化にも鼻が効く必要があります。

 たとえば電源ユニットは、地味な部品ですが、電子機器にとってなくてはならない重要な部品です。電源の安定性や信頼性が、機器全体の安定性を左右することになるからです。

 そこで今回はその一例として、日昭無線の次長であり国産の電源専業メーカー「コーセル」の製品を長年取り扱ってきた佐藤俊克氏に、電源ユニットのこれまでの歩みと今後の進化の方向性について訊いてみました。

購買担当者はトレンドを追いかけて把握しておくことも重要だ

佐藤 弊社がコーセルの製品を取り扱い始めたのは20年くらい前ですが、当時は出力1kWの電源ユニットが10万円くらいしました。今は1kWで3~4万円ですので、20年で価格は3分の1くらいになり、サイズもかなり小さく、重量も軽くなりました。ですから、1個あたりの売上や利益も減少しています。

 コーセルからは新製品として、マイコン付きの電源が出ました。マイコン付きの電源は、ネットワーク経由で出力電圧や電流を自由に変えられることが特徴で、幅広い機器に使えます。こうした高機能な電源には、付加価値を付けることができるので、価格の下落も抑えられると思います。

 今はたとえば台湾メーカーの製品でも品質的には問題はありませんので、これまでのように“国内製品”ということだけがウリでは限界があると思います。我々も、そうした次世代電源を扱うためにマイコンのプログラミングなどの勉強をする必要があると思いますね。

 佐藤氏によると、今後は、単機能で安い電源ユニットと高機能な電源ユニットに二極化していく可能性が高く、セットメーカーは用途に応じて、そのどちらかを選ぶ時代になってくるとのことです。こうした部品のトレンドや今後の進化についての理解は、部品調達の際にもきっと役立つことでしょう。


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