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日本各地のかっこいいスポットを愛でる!

建設中のトカマク型核融合実験施設はまるで宇宙船!

2017年08月26日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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レトロな宇宙船っぽい真空容器

 JT-60SAの真空容器は、直径約10m、高さ約6.6m。取材時には写真の通り、剥き出しとなっていた。重量は真空容器とポートと支持脚の総計で195トン。いずれもミリ単位での設置精度と溶接精度となっている。

 サーマルシールドの反射具合と各所にあるポートの窓っぽさが、レトロデザインの宇宙船のようであり、筆者の初見の感想は「タマネギヘルム」だった。いずれクライオスタット(装置全体を覆う真空容器、魔法瓶のよう)が取り付けられ、その際のサイズは直径約13.4m、高さ約15.5mになる見通しだ。

正面から見たところ。真空容器は辛うじて見える程度。また手前のものは、取り付け前のサーマルシールド

巨大すぎて全景が写真に収められないのだが、真空容器は上部からだとよく見える。また360度旋回クレーンが大変かわいい

 上記写真を見ると、360度中、20度分が口を開いたままだ。これは18基のトロイダルコイルを容器内に入れるためで、トロイダルコイル格納後に最後の1ピースを取り付ける。では、ポロイダルコイルはというと、すでに3基は底部に取り付け済みとなっており、トロイダルコイルのインストール以降に、上からカポっと取り付けていくとのことだ。

開口部。15mmレンズでギリギリ写真に収まる

 組み立ては20度、30度、40度ごとのピースを接続している。上記のようにサイズが巨大に加えて、重量もあるが、限りなく円形に近づける必要があり、ピースごとのサイズ誤差は±5mm、設置精度は±4mm、溶接については±1mmとのことだ。とくに溶接については熱により伸縮するため、よくわからない次元なのだが、職人さんががんばっていたそうだ。

±1mmという驚くべき精度での溶接

位置決めは各所にあるレーザートラッカーを採用している

支持体

各所にポート用の窓口が存在しているが、宇宙船の窓っぽい

男児の多くが好きそうな形状

開封されたばかりのサーマルシールド。側面から見ると薄い

中性粒子ビーム入射装置。負イオンを加速する。仕組みとしては加速器だが、ご近所にあるJ-PARC(大強度陽子加速器施設)の陽子ビームはGeV(ギガ電子ボルト)の世界だが、こちらはMeV(メガ電子ボルト)。ただし、粒子の数が多く、ターゲットを設置するとドロドロに溶けていくそうだ

なぜかあったクレーン車

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