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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第187回

1万円台のエントリーSIMフリースマホのカメラをチェック!

2017年08月07日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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FLEAZ Queは特別な機能は無いものの不足も感じない

 最後に3機種のカメラの機能を確認しよう。FLEAZ QueとPriori 4はUIを見るとAndroid標準のカメラ機能そのままといった印象だが、メニューや搭載されている機能の有無といった細かい部分に違いがある。

 FLEAZ Queには特別目立つ機能は無いが、機能が不足している感じもしない。通常モード以外に美顔とパノラマモードしか無いが、撮影モードを見るとシーン設定に近いメニューが並ぶ。

 ほかにもHDR、ジェスチャー撮影、色効果(エフェクト)、画像プロパティでシャープネスや彩度などを3段階で調整可能。ゼロシャッターのZSD、手振れ補正のEIS、低速度撮影、顔の加工を最初から行なう美容設定もある。

撮影モードや色効果などを選択できる

シャープネスの設定や、ZSDと名付けられたゼロシャッター機能も

オリジナルUIに独自のエフェクトもあるTommy

 一方のTommyはオリジナルUI。アイコンを重視したわかりやすいUIとなっている。ただしメニュー名を見ると日本で一般的なカメラアプリでの用語と異なり(画像構造体=水平器と9面体撮影、フェースビュー=美顔モードなど)、戸惑うことも。各機能、設定についてガイドなどはなく、使えばわかる、というスタイルだ。

 また最初はシャッターボタン以外はムービーボタンとプレビューアイコンしか表示されていないが、アイコンを5個追加可能。画面左へスライドすることで設定に切り替えられる。こちらには画像のサイズや動画の画質変更、スマイルシャッターを用意している。ただし前述したように細かい手動設定は用意されていない。

 撮影画面右へスライドすると撮影モードの切り替えに。とはいえフェースビュー、HDR、シーンのフレームというモードしかない。このシーンのフレームは、シーン設定ではなくエフェクト。イラストのなかに画像を挿入して撮影ができる。

非常にシンプルなUIで使いやすいが、ちょっと日本語が怪しい部分も

「シーンのフレーム」は写真にエフェクトを入れられるもの

FLEAZ Queよりもわかりやすく機能もシンプルなPriori 4

 Priori 4はFLEAZ Queと同じように見えるが、設定のメニュー名を細かく変えている。ZSDが即時シャッターに、EISが手ブレ補正へと変わっていたり、美容設定が“美肌”設定に変わっているなど、そのあたりは日本のユーザー向けに作られている印象。

 またFLEAZ Queの美容設定には顔の形の調整があったが、Priori 4には見当たらず、ジェスチャー撮影が無いなど、そのままの機能というわけではないようだ。FLEAZ Queと比べるとよりシンプルと言える。

FLEAZ Queとよく似たUIだが、用語はこなれている


今回も決め手に欠く展開 やっぱり引き分け……

 正直、エントリークラスのスマホということもあって期待値はかなり低かったのだが、その予想は覆された。暗所撮影が苦手だったり、アウトカメラよりもインカメラのほうがキレイな印象の写真といった部分もあるのだが、端末価格を考えれば十分と言えるのではないだろうか。

 ただ勝利機種を決めるとなると決め手に欠く。FLEAZ Queの速さはゼロシャッター機能のおかげ。画質に関しては最後にPriori 4が好印象だが、振り返ってみると全体的には各機種一長一短。TommyもオリジナルUIが面白いが、撮影までが遅いと感じた。

 というわけで初回に続きカメラ回も引き分けと判断。特別な機能があまりなく、スペックで突出もしていないとなかなか勝ち切れないのが3機種の悩み。次回のスタミナチェックで差をつけられるのか、興味深い結果に期待したい。


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