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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない-第86回

米軍車両のハンヴィー用にお手軽クーラーを作ってみました

2017年07月30日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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ハンヴィーにクーラーが欲しい

 先日TwitterのTLを眺めていたら、クーラーを自作したという話が流れてきました。クーラーの自作? ペルチェ素子かな? と思って元ツイートを見てみたら、なんともっと簡単。発泡スチロール製の保冷ボックスにファンとダクトを付け、保冷剤を入れてファンを回すと冷たい風が出るという仕組みでした。材料のほとんどは100均で揃うし工作も簡単ということで、数年前から夏になるとこの話題が出ていたみたいです。

 検索してみたら、なんで今まで知らなかったんだろうというぐらい、記事がたくさん出てきました。猫やウサギなど飼っている子のために作ってあげたという方が多く、部屋全体を冷やすのは無理だとしても、スポットクーラー的な使い方なら十分効果があるようです。これは作ってみるしかありません。

 猫もウサギも飼っていないワタシがなんで興味を持ったかと言えば、タイトルバレしていますがハンヴィーで使えるかもと思ったからです。ハンヴィーは頑丈さが取り柄の米軍払い下げ軍用車で、HMMWVと書いてハンヴィーと読みます。これはHigh Mobility Multipurpose Wheeled Vehicleの略で、直訳すると高機動多用途総輪車両。兵員&物資輸送が主な用途ですが、各種武装を装備することもあります。

 幅は2.27mとちょっと大きいため住宅街は厳しいこともありますが、バスやトラックが走るような幹線道路や高速道路はなんの問題もなく走れます。普段使いも全然大丈夫。ただ、この時期ツラい欠点がひとつだけあります。エアコンがないのです。兵員を輸送するのになんでエアコンがないんだと思うんですが、ヒーターはあるものの冷やす手だては付いていません。さすがに文句が出たのか後付けでクーラーが用意されたのですが、聞くところによると輸入&取り付けでファミリーカーが2台は買えるお値段なのだとか。とても手が出ません。

米軍払い下げの軍用車ハンヴィー。クーラーがありません

 そこでこの自作クーラーです。前に買った米軍払い下げのフードコンテナに小さい保冷剤を入れておいて、暑くなったらタオルに巻いて首にあててたりしたんですが、こっちはより直接的。やはり涼しい風は魅力です。風の出口は穴が開いているだけだったり、L字のダクトパイプを使っていたりという例が多かったですが、顔の近くまで引っ張ってあげればハンヴィーでも使えそう。ということで、ワタシも真似して作ってみることにしました。

 素材はなるべく家にある物を使ってみました。本体になる保冷ボックスはアイリスオーヤマのクーラーボックス。フタが外せるタイプです。このフタにダクトやファンを取り付ける穴を開けるのは大変なので、ジオラマを作るときに使ったスタイロフォームの残りをフタにします。ダクトホースはGSIクレオスの模型用塗装ブースの延長ダクトホース。ブースと一緒に買ったものの不要だったので、ずっとしまってありました。捨てないでよかった。ファンを駆動させるモバイルバッテリーはUSB出力が2つあるタイプ。容量はよく覚えてないですが確か1万4000mA/hぐらいで、2000円と激安だったので買った物です。

 新たに購入したのはダイソーのUSBファンが2個と350g保冷剤4個。ファンは1個300円、保冷剤は1個100円、合計1080円の買い物でした。

材料はクーラーボックスとスタイロフォーム、ダクトホース、モバイルバッテリー、USBファン、保冷剤。家にあった物&ダイソーグッズです

作業時間は15分ほど

 まずはスタイロフォームをクーラーボックスに入る大きさにカットします。家にあったのは厚さ5cmのものでした。クーラーボックスの角は丸いので、角を落として紙ヤスリでざっと整えておきました。

角が丸くなるようにペーパー掛け
クーラーボックスの内側にモールドがあるため、少し穴が見えていますがこの程度なら無問題。残り物なので表面もボロボロです

 USBファンの脚やガードはいらないので、バラバラにします。使うのは本体と、ガードを固定していたネジ4本だけ。

 スタイロフォームにダクトホースとファンを取り付ける穴を開けます。だいたいの位置でいいんですが、一応綺麗に並べて、ダクトホースはど真ん中に、ファンは左右が2cm空くようにしてみました。定規で測ってそれぞれのセンターに十字の印をつけたあと、上下左右の位置をマークします。

 マークに合わせてダクトホースやファンのカバーを置き、周囲をマーカーでグルッとなぞります。ダクトホースの穴は少し小さめにすれば差し込むだけで済みます。線の少し内側をくり抜き、ダクトホースを差し込んでみながら微調整しました。

USBファンの脚とカバーを外します。カバーを留めていた4本のネジはあとで使います
ダクトホースとファンを置いてみます。前後センターに、左右は端から2cm空くようにしてみました
ファンの直径は13cm。センターから6.5cmのところにマークします
マークに合わせてガードを置き、フチに沿ってマーカーで円を描きます
最初はほんの少し内側をカットし、ホースをあててみながら少しずつ調整しました
ホースを差し込んでみました。いい感じ!

 ファンもホースのように差し込んでもいいんですが、上に乗せるだけで十分なので、ファンのフチが乗るように5mmぐらい内側をカットします。ですが、そのままだと本当にただ乗っているだけなので、ファンのカバーを固定していたネジ4本をねじ込みました。スチロール相手では引っ張ったら抜けてしまいますが、ネジ山がこのぐらい引っかかってくれていれば、簡単に動いてしまったりはしません。

同様にファンの穴も開けます。ファンを乗せるためにフチを5mmぐらい残しました
カバーのピンが刺さっていた穴にネジをねじ込みます

 冷凍庫で冷やしておいた保冷剤をボックスに敷き詰め、フタをすれば完成! 作業時間は15分ぐらいでした。

保冷剤を敷き詰めます
フタをしてバッテリーを繋げば完成!

 早速ハンヴィーでテストしてみます。クーラーボックスの中の空気が冷えるまで30分ぐらい待ってから車内にセット。ダクトホースはなるべく顔に近いあたりまで伸ばします。

 温度チェックは室内外の2ヵ所の温度を測れるクルマ用の温度計を使いました。温度計をダクトの前にかざし、室外センサーを車内中央に置いてみます。スタート時の室内気温は35.7度。ドアを開けているし曇っていましたが、なかなかのヒートっぷりです。

 どうかなーと思いつつ、ファンのスイッチをオン。すると、ダクトから明らかに扇風機とは違う涼しい風が出てきました。温度は徐々に下がって行き、4分後には32度に。3.7度も低く、かなり涼しく感じられます。これは結構いいかも!

ハンヴィーの車内にセット。ダクトホースを顔の横まで伸ばしました
4分で室内35.7度に対して32度に。マイナス3.7度となかなかの成績です

 32度からは変化しなくなったのでここまでかと思いましたが、いやいや君の限界はまだまだなはず! クーラーボックスはスカスカなのでもっと保冷剤を入れればもっと冷えるに違いありません。

 というわけで追加で保冷剤を買ってきました。前回は350gだったんですが今回買いに行ったら500gになってて、コッチの方が全然お得な感じ。まだまだ入りそうなのでこれを8個と、さらにソフトタイプ1Lを2個調達です。

保冷剤を買いまくりです

 意気揚々と帰って来たのですが、ここでアクシデント! なんと冷凍庫を開けたらいっぱい。ひとつも入りません。そういえばこないだ冷凍庫が空いてると思ってアイスキャンディーとかき氷を6袋も買ったんでした。これを食べ切るまではテストのしようもないので、今日のところはぬるい保冷剤を眺めながらアイスを食べて涼むことにします。

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