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ゲームからクリエイティブまでなんでもこなせる高性能

8コアCore XもGPUも水冷仕様!「G-Master Hydro-X299」

2017年07月28日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ジサトラカクッチ

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OCはどこまで耐えられる?
UEFIのOC設定でお手軽クロックアップを試してみる

 水冷クーラーの冷却性能が十分だということがわかると、もう少し欲が出てきてしまう。つまり、OCでさらなる性能向上が狙えるのではないか、ということだ。X299チップセットを搭載したマザーボードは基本的にハイエンド仕様となるため、このOC設定が簡単に行えるものが多い。

 今回試した「G-Master Hydro-X299」に搭載されていた「MSI X299 GAMING PRO CARBON AC」もそういったマザーボードのひとつで、UEFIのメニューに「OC」というそのものズバリのメニューが用意されていた。本来であればコア電圧やメモリーの速度までいじってこそのOCなのだが、今回は手軽に、CPUの動作倍率のみ変更してのチャレンジとした。それ以外の項目は変更していないが、UEFIの設定で自動調整されるものに関してはそのままとしている。

今回試用したPCに搭載されているのは「MSI X299 GAMING PRO CARBON AC」。BTOで他のマザーボードへの変更も可能だ。
最近のPCであれば、UEFIで手軽にOC設定ができるものが多い。倍率を設定するだけでオッケーという手軽さだ。

少しずつアップしてみるが、4.5GHzまで難なくクリアー
実用範囲は4.6GHzがギリギリか

 いきなり高クロック設定にして動かなくなるのが怖いので、ターボブースト時のクロックとなる4.3GHzから試してみたところ、拍子抜けするくらいあっけなく動作。動作確認として「CINEBENCH R15」が完走し、妥当なスコアになるかまで確認してみたが、特に問題はなさそうだった。

 そこで調子に乗って、今度はTBM3.0の最大となる4.5GHzに設定してみた。基本的に2コアまでの最大クロックとして設定されているTBM3.0の速度だけに、さすがに常時全コアを4.5GHzで動かすというのは難しいと考えていたのだが、予想に反して「CINEBENCH R15」が完走。スコアーもしっかりと伸びて、1993cbになっていた。

 どうせなら2000cbオーバーのスコアーが見たいと思い、4.6GHzに挑戦。初回だけはブルースクリーンとなって落ちてしまったが、一度CMOS設定をクリアしてから再度設定してみたところ、今度は問題なく起動した。そのまま「CINEBENCH R15」を動かしてみたところ、見事に完走。スコアも2011cbと見事2000を突破してくれた。

堂々の2000超えを達成。定格では1774cbなので、コアがもう1つ増えたくらいの性能アップとなった。

 さらに「3DMark」でも性能をチェックしてみたところ、CINEBENCH R15ほどではないがスコアーが伸びていた。さらに詳細を見てみると、Fire StrikeではPhysics scoreとCombined scoreが1割以上、Time SpyではCPU scoreが5%ほど上昇していた。OCによる高速化は確実にできているようだ。

Fire Strikeではスコアーそのものも増えているが、とくにPhysics scoreの伸びに注目したい。
Time Spyはスコアーはほぼ変わらず、微増。ただし、詳細のCPU Scoreは誤差以上の差でしっかりと伸びていた。

 ただし、さすがに一度ブルースクリーンになっただけあって動作は厳しいようだ。CPU-Zの「Stress CPU」機能を使ってCPUの温度をチェックしてみたところ、最大で108℃まで上昇してしまっていた。また、動作クロックも4.6GHzより低くなっていることもあり、温度的にも厳しい。どうやら単純な倍率設定だけでは4.6GHzが限界のようだ。

定格動作した場合と、4.6GHzまでオーバークロックして動かした場合のCPUパッケージ温度を比較。温度は一定とは言え、最大で108℃とかなり高温になっていた。

 ちなみにCPUのコア電圧がいくつなのかチェックしてみたところ、UEFIの設定で自動的に上がっていたようで、1.27V前後まで上昇していたようだ。標準では1.08V前後だったことを考えると、これだけ温度が高くなっているのも仕方がない。ここから安定動作を狙うならCPUクーラーの冷却性能を高めるか、コア電圧を下げて設定を詰めていくしかないだろう。

CPU-Zの情報で表示されたコア電圧は、1.268V。UEFIでの倍率変更では安定性を重視するためか、かなり高めの設定となっていた。

設定だけなら5GHzで起動するも速度は遅い

 さすがに安定動作は無理だとしても、一瞬でもOSが起動する上限はどこかを探ってみるため、さらなるOCにチャレンジしてみたところ、なんと、5GHz設定でも起動してしまった。

CPU-Zで5GHzで動作していることを確認。ただし、コア電圧はかなり高いのでこのまま使うのは怖いものがある。

 ただし、起動はしたもののコア電圧は1.467Vと非常に高く設定されており、常用は厳しそうだ。試しに「CINEBENTI R15」を動かしてみたが、一応は完走するもののスコアーは1878cbと大きくダウン。5GHzでの動作ができず、早々にクロックが落とされてしまっていたようだ。

せっかく5GHz設定で起動したのだが、サーマルスロットリングが動くのか実際のスコアーはダウンしてしまった。やはり4.6GHzあたりが限界のようだ。

 とはいえ起動したのは事実だし、シングルコアならスコアーがアップしているのもまた事実。個体差はあるだろうが、Core i7-7820XはかなりOCが楽しめるCPUのようだ。