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新たな社会価値の創出へ「プラネットウェイ」情報発信基地を新設

2017年08月01日 15時30分更新

文● コヤマタカヒロ 編集●ASCII

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 IoTプラットフォームを手掛けるスタートアップ「Planetway」は、同社の手掛ける事業を広く認知してもらうべく、新たなオウンドメディアを開設する。高度なセキュリティー技術と代表である平尾憲映CEOの壮大なビジョンを背景に、同社の目指す世界観を発信していく。

エストニア国家のセキュリティーインフラを継承

 さまざまな企業が持つデータの活用が、AIやIoTの機運もあり、近年改めて重要視されるようになっている。だが、その扱いにはセキュリティー上取り扱いの難しいものも多く、まだまだ十分な活用に至ってはいない。だが、スタートアップ×国家セキュリティーによる技術がキーとなる形で、情報をセキュアな状態で共有し、新たなビジネスを生み出す取り組みがスタートしている。そのコアな部分を手がけているのはプラネットウェイというIoTインフラ創出を狙うスタートアップだ。

 プラネットウェイでは、ヨーロッパのエストニアで開発されたインフラ技術を元にしたシステムを独自に開発している。このインフラ技術は、2007年にエストニアに対して、ロシア各地からのサイバーアタックが発生したとき、その攻撃に耐え、一切の情報漏洩がなかったことで、世界的にセキュリティーの高さが認められたものだ。

 エストニアで開発された国家レベルのセキュリティー技術を活用したシステム。それが、プラネットウェイのIoTプラットフォーム『avenue』であり、そのコアテクノロジーが『avenue-cross』だ。

 『avenue-cross』では、同社の持つ技術とブロックチェーンなどの先端技術や各種IDソリューションを融合させることで、各企業が持つデータを分散型でつなげて、データの完全性・セキュリティーを担保したうえで、必要な情報だけを参照できるようにするというものだ。

保険業界で世界的にもイノベーティブなプロジェクト

 もうひとつのポイントがセキュリティーだ。通常、サイトとデータベースはSQLなどで接続されているが、その部分を『avenue-cross』が受け持つ。このとき、『avenue-cross』のエンジン自体はいっさいのデータを持たないという。行なうのは、誰のデータにどこまでアクセスするかの権限付与とアクセスログ管理のみだ。

 プラネットウェイが採用している、エストニアのテクノロジーは、ソースコードそのものはオープン化されているものだ。大切なのは、その技術をデータベースとどのようにつなぎ、運用していくかというフレームワークを作っていくことにあると平尾氏は語る。プラネットウェイでは日米欧の開発者による独自開発も加えることで、より実用性の高いシステムを作り出しているという。

 この堅牢なシステムをベースに、プラネットウェイではいち早く、 実証実験を福岡市でスタートしている。パートナーは、東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)だ。また、福岡市での実証を推進するにあたり、福岡地域戦略推進協議会(FDC)の協力も得ている。

 すでに、本取り組みは世界的にも評価を得ている。金融商品のイノベーションを推進するために、会員世界130ヵ国に3300社をようするEfmaとAccentureが共催する「Innovation in Insurance Award 2017」において、Connected insurance and ecosystems部での東京海上日動の第1位受賞にPlanetwayは貢献した。

 実証実験がスタートしたことで、プラネットウェイには多くの話が舞い込んできている。しかし、まずは目の前の実証実験をやりこんでいくというのが、平尾氏の考えだ。まずは2017年10月を目処に、東京海上日動のプラットフォームの本番環境を構築し、保険業界での新しい仕組みを作り出す。そこからほかの業界への展開も行なっていく。

ASCII.jp「ロシアのサイバー攻撃に耐えたセキュリティーを継承!異なる産業をデータでつなぐプラネットウェイの壮大な挑戦」より抜粋


新生avenu jam開設に寄せて

 当サイトは、Planetwayの創業時に始まったオウンドメディア「avenue-Jam」を、 KADOKAWAアスキーの協力の元に、2017年8月より新たに生まれ変わらせたメディアです。

 我々は、新しい社会価値を生み出す事にフォーカスしており、メインの内容は代表である平尾のVisionの実現とそれに共感して、協力体制にある社内外の有識者と代表の平尾の対談形式になります。

 まずは、同社のボードメンバーやアドバイザリーボードのメンバーを中心に、それぞれの知見から何故、Planetwayに協力しようと思ったのか?各々がどんなVisionを持って、どう協力していけるかなどを議論していきます。

プラネットウェイ代表CEO 平尾憲映


平尾 憲映(ひらお のりあき)

1983年生まれ。3度の起業経験と1度の会社清算を経験する。米国留学時代に宇宙工学、マーケティング、スタートアップ創業などを学ぶ。2008年米カリフォルニア州立大ノースリッジ校卒業後、ソフトバンクモバイル㈱に入社。孫正義氏、松本徹三氏との出会いから新規事業創設に従事。サーコムジャパン㈱を経て14年2月、㈱ワイヤレスゲート新事業イノベーション室長、現Planetway Corp.代表取締役CEO/ファウンダー。

(提供:プラネットウェイ)

※この記事は2017年5月12日に掲載された「ロシアのサイバー攻撃に耐えたセキュリティーを継承!異なる産業をデータでつなぐプラネットウェイの壮大な挑戦」を再編集したものです。

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