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コーヒーの新企画をダイドードリンコに持ち込んでみた! 女性マーケッターの反応は?

2017年08月23日 16時30分更新

文● ナベコ 撮影●高橋 智、岡田 清孝

提供: ダイドードリンコ

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マーケティング部ってどんなお仕事?

藤村さん「今はさまざまな飲料が市場に出つくしてニーズはほぼ満たされている状態です。その中で、ただおいしいだけではなくて、お客さんが手にとってくれるように付加価値を提供しています。『世界一のバリスタ監修』シリーズはまさに、世界一のバリスタと共に作りあげたコーヒーという、普通であれば飲めないものを、缶コーヒーで実現したというのが最大のポイントです」

藤村さん「当時は珍しいジャンルであったため企画から商品化に時間がかかりました」

ナベコ「確かに私も、最初ピート・リカータ(※)さんの存在感に惹かれて『世界一のバリスタ監修』シリーズを手に取りました。とてもおいしいから何度もリピートしています」

※ワールドバリスタチャンピオンシップ第14代チャンピオン

藤村さん「ありがとうございます。『世界一のバリスタ監修』シリーズの微糖のボトル缶は、当時、微糖の缶コーヒーでボトル缶タイプのものはあまりなかったため、企画から商品化まで時間がかかりました」

ナベコ「そうだったのですね。マーケティング部では商品の新規企画ばかり練っているのでしょうか?」

藤村さん「新商品だけではなく、私のチームではダイドーブレンドのブランドをお客様に好きになってもらうため、市場のニーズを分析して戦略的に新商品、既存商品のリニューアル企画を立案しています。商品の発売にあたっては、商談から販促、実際にお客さまの手もとに届くまでフォローをしています」

ナベコ「なんだか難しそう。今手掛けている具体的な商品はありますか?」

2、3年後をふまえた戦略立て

藤村さん「お話にあった『世界一のバリスタ監修』シリーズを含めた、『ダイドーブレンド』ブランド全体を2、3年後にどのようなブランドにしていきたいか、というところも考えています」

数年後の時世を見据えてスケジュールを立てている。

ナベコ「そんな先のことまで」

藤村さん「ただおいしいだけでは、世の中にいろいろなコーヒーがあるのでかすんでしまうかもしれません。ブランド自体を愛してもらって能動的に手に取っていただけるように、市場の調査、分析を行ないつつチャレンジングな展開をしたいのです。大きな動きがある場合、準備期間を考えて数年後を常に照準を当てています」

ナベコ「へえ~。正直、商品企画ってひらめきとか直感で生まれると思ってましたが、ぜんぜん違いましたね」

藤村さん「商品開発部門のほうからのアイデアベースの商品企画が出てきて、組み合わせて実現させていくということもあります」

ナベコ「ものづくりとマーケティング両方の視点があったら強そう」

藤村さん「そうです。戦略があっても開発できなければ仕方がないので、意見交換は必要です。それと販売にあたっては、自販機営業企画部としての視点、クライアントに接する営業部門からの視点、ルートで現場にあたるルートセールスの視点、すべての知見が必要になってきます」

他部署との連携、打ち合わせが大事。

ナベコ「あれ? 私があたってきた人たちすべてではないですか」

藤村さん「はい。どの部署ひとつでもなかったら飲料をお客さまにお届けすることができません。各部署との連携が必要なので、私としてはマーケティングの意図を伝えることの大切さを感じています」

ナベコ「伝えること、ですか」

藤村さん「意外に難しいです。例えば“2年後にこういう商品が売れるからつくろう“という企画に協力してもらうためには、ひとりよがりではなくきちんと説明して戦略を理解してもらわなくてはいけません。その上で各部署の知見で企画がブラッシュアップされることが理想的ですし、そのような前向きな意見交換が仕事をしていて一番やりがいを感じます」

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