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特別企画@プログラミング+第23回

人工知能がもたらす技術の革新と社会の変貌がすべて分かる網羅的一冊をご紹介します。

“ディープラーニング” が、すべてを変えた。7月20日『AI白書 2017』待望の刊行!!

2017年07月20日 12時00分更新

文● プログラミング+編集部

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AI時代を網羅的に知るための一冊、遂に刊行!!

 角川アスキー総合研究所は2017年7月20日(木)に、『AI白書 2017』(編/独立行政法人情報処理推進機構 AI白書編集委員会)を刊行しました。ディープラーニングの登場・普及によって、実用に向けた盛り上がりを見せるAI(人工知能)の現状を網羅的に取りまとめた、本格的な白書がこの『AI白書 2017』になります。

各章の注目点は、白書冒頭の「本書のポイント」で分かりやすくまとめられています。

 大きく4つの章から構成されている本書は、現在、日本国内でAIに関する活動を展開している各界の第一人者たちが編纂・執筆に参加しています。本記事では『AI白書 2017』各章の内容に触れつつ、網羅的にAI時代の “今” を論じ尽くす本書の魅力をご紹介します。

AI白書 2017』編集委員(五十音順 敬称略)

役職名 氏名 肩書き
委員長 中島 秀之 東京大学 大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 特任教授
委員長代理 浅田 稔 大阪大学 大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻 教授
委員 川上 量生 株式会社ドワンゴ 代表取締役会長
委員 北野 宏明 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長
委員 喜連川 優 国立情報学研究所 所長、東京大学生産技術研究所 教授
委員 辻井 潤一 国立研究開発法人産業技術総合研究所 フェロー 人工知能研究センター 研究センター長
委員 松尾 豊 東京大学 大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 特任准教授

AI白書 2017』寄稿

『AI×データ時代における人材要件と日本の課題』
―― 安宅 和人 氏 ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)

『AI経営で会社は甦る』
―― 冨山 和彦 氏 株式会社経営共創基盤 代表取締役CEO

『AI白書 2017』各章内容のご紹介

第1章「技術動向」

 第1章は、AI活用における技術動向についてフォーカス。我々が現在迎えている、ディープラーニングを核とした技術的変革がいかに重大で不可逆的な出来事であるかを、技術的な解説から徹底的に論じています。第1章のポイントは以下の通り。

  • 「ディープラーニング」(深層学習)の進展によって、音声・画像認識等のパターン処理では、人間を上回る認識精度が達成されつつある。
  • ディープラーニングによる画像認識は「目」の技術であり、生物が目を得た時と同じく、ロボットや機械の世界でも “カンブリア爆発” 的なインパクトになり得る。
  • AI及び脳科学等の研究者層の厚みを背景とし、リアル空間のデータを持つ製造業の強みを利用したビジネス開発など、我が国(日本)が有している既存の強みを活かした戦略が求められる。

第2章「利用動向」

 第2章は、AI技術が現在どのような体制的基盤のもと、具体的にどういった分野で活用されているのかについて、その利用動向の実態へフォーカス。企業におけるAI利用状況や、AI市場規模などについても、実データを参照しながら詳しく触れています。第2章のポイントは以下の通り。

  • AIの利用には、質の高い学習用データとそれから生成される優れた学習済みモデルが重要。
  • 学習用データセット、学習済みモデル等を公開・共有し、集合知による加速度的な連鎖が生じている一方、それらを独占する、またAIをデータ獲得の武器として利用する動きも生じている。
  • 自動運転や医用画像の診断支援等が先進事例。言葉の意味理解に基づく事業創出に向けて、さらなる環境整備(人材、計算資源、標準化等)が必要。

第3章「制度的課題への対応動向」

 第3章は、我々がどのような制度のもとでAIそのものや、AIが生み出した著作物・財産を扱うべきかについて、それら課題への対応動向についてフォーカス。AI時代を見据えた規制緩和や新たなルールの形成についても、事例を交えながら現実的な方策について論じています。第3章のポイントは以下の通り。

  • 「知性」という人間の本質に近いところで、「人間の代替」となる側面を持つAIへの不安や懸念に対して、リスクの整理、明確化と、それらへの対応の検討も課題。
  • AIが自律的に生成したものは、多くの国の現行法では著作物として認められないが、人間の「創作意図」や「創作的寄与」があれば、著作物性が認められる。その他自動走行システムのガイドラインの整備等の検討が行われている。

第4章「政策動向」

 第4章は、AIを取り巻く政策的な動向にフォーカス。国内・海外それぞれにおいて、どういった省庁が具体的にいかなる狙いでAIに関する政策を議論しているか、本書刊行直近までの各国の動きを整理してご紹介しています。第4章のポイントは以下の通り。

  • AIの研究開発に関して、我が国(日本)では「人工知能技術戦略会議」が創設され、研究開発目標と産業化のロードマップの策定等が行われている。
  • 米国は3つの包括的な報告書を出し、EUは欧州全体研究開発プログラム「Horizon2020」に取り込む等、各国もAIを重要な要素として位置づけている。

資料編

 巻末には『資料編』と題し、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が、2017年に日本・米国・ドイツ・英国の企業、および日本国内の教育機関を対象に実施した『人工知能の取組状況に関するアンケート調査結果』を収録しています。AIの推進や活用に関して、取組に対する意識の度合いや研究開発への具体的な投資額、開発人材の雇用状況などにおいて、各国で既に大きな差が生じてつつあることが、調査結果から明らかになっています。AIに関する2017年現在の状況を、より正確に把握するためのエビデンスとしてもご活用いただける内容です。

AI時代の到来を迎える今こそ、手元に置いておきたい一冊

 インターネットの登場から、ブロードバンドの普及が進み、ソーシャルネットワークを介したコミュニケーションが莫大な情報を生み続けたことで、ビッグデータによって意思決定がされるのが当然の時代となりました。そのうえで “ディープラーニング” が登場・普及したことによって、AI(人工知能)は技術的・実用的に大きなブレークスルーを迎えています。本書『AI白書 2017』は360ページものボリュームで、そのAIに関して正しい技術的理解や関連情報、実用へ向けた取組状況、具体的な活用事例について触れた、網羅的な一冊です。本格的なAI時代の到来を現在進行形で体感する今だからこそ、お手元に一冊置いておく価値のある白書だとお薦めできます。是非お手にとって、その濃密な内容をご確認くださいませ。

AI白書 2017
編:独立行政法人情報処理推進機構 AI白書編集委員会
価格:本体3,300円+税 / 単行本 A4判 360ページ
ISBN:978-4-04-899607-5
発行:株式会社角川アスキー総合研究所 / 発売:株式会社KADOKAWA

「ディープラーニング」が、すべてを変えました。
ディープラーニング(深層学習)の登場と進展が起爆剤となって、いま、AI(人工知能)は大きなブームになっています。囲碁ではプロ棋士に勝ち、自動運転の実現はまもなくと言われ、一方で進化したAIに雇用が奪われるのではといったように、ほぼ毎日のように人工知能についての新しい話題が提供されています。この人工知能について、今回、人工知能関連のさまざまなジャンルの第一人者を編集委員・執筆委員として、技術的側面から実用面まで、総合的に網羅した白書を刊行します。

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