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ポタフェス 2017 秋葉原 第14回

行列が絶えないAZLAの試聴列、いい味出してる注目モデル

2017年07月17日 20時30分更新

文● きゅう/ASCII

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 秋葉原で7月15日~16日に開催された「ポタフェス 2017 夏」。会場の一番人気と言えば、アユートブーストに展示されていた、新進ブランド「AZLA」の最新イヤフォンだ。発表間もないこともあり、試聴を待つ列が常に絶えなかった。

AZLA

 AZLAは、Dynamic Motionと共同開発した、直径11mmのダイナミック型ドライバーとBA型ドライバーを同軸配置した「BED」ドライバーを搭載。さらにポートを付けた金属筐体を大きめのポリカーボネート筐体で覆うことで、ドライバーが滑らかに動く、筐体内部の自然なエアフローも確保している。開放感のある音場と、力強い低域の両立を図っている。

金属筐体に大きめのポートを用意して、そこから空気が出入りする仕組み

 ただちょっと本体が大型で、装着しにくいという意見もある(筆者もそう思った)。そこで登場するのが、BitSound(関東補聴器)のフルシェル型カスタムイヤーピース。デザイン的なマッチも上々で、フィット感も上がるとなれば注目のアイテムだろう。

カスタムイヤピース、AZLAの弱点が解消される?

 AZLAはオプションなども最小限にして5万円以下の価格を実現した面もあるので、ケーブルやイヤピース変更などアクセサリー交換による楽しみも味わえそうだ。

NuforceのBluetoothイヤフォンに新色

 バリュートレードのブースではNuforceブランドの人気モデル「BE6」の新色ブラックとネイビーを展示。AptXなどに対応したBluetoothイヤフォンで、発売は8月で、価格は1万5000円程度になる見込みだという。

BE6の新色モデル

 同ブースでは、ライター海上忍氏プロデュースによるRaspberry Pi用ケースとDACボードの量産前最終試作品も展示されていた。GWのヘッドフォン祭の展示とは仕様が大きく変わっているそうで、組み立て機構や天板のデザインなどが変わっているのが分かる。

NUARLは完全ワイヤレスイヤフォンを参考展示

 NURALは、Bluetoothイヤフォンの試作機2モデルを参考展示。高音質技術HDSS対応の「X45」と完全分離型の「X40」。ともにaptX HDへの対応も検討しているそうだ。

ダークホース的に音がいい、PLENUE X40

 コウォンブースでは、PLENUEブランド初のイヤフォン「PLENUE X40」に注目。BAドライバー4基で構成は3ウェイ(高域1基、中域1基、低域2基)。実売5~7万円で8~9月の発売を予定しているという。実際に聴いてみたが、非常に繊細にニュアンスを伝え、解像感も高い。帯域ごとのまとまり感も優れていて、ボーカルなどを美しく聴けて好印象だ。価格的にも4ドライバー内蔵機としては手軽で、なかなか魅力的な選択肢になりそうだ。

PLENUE X40

低価格Bluetoothイヤフォンの革命児TaoTronicsがちょっと強化

 VAVAのブースでは「VA-BH009」と完全分離型の「VA-BH002」など新作を展示。VA-BH009は昨年来2000円台で高音質を提供する新進ブランドとして脚光を浴びているTaoTronicsの「TT-BH07」をベースにしながら、筐体をアルミ化し、バッテリー駆動時間を8時間に延ばし、IPX5相当の防水仕様やaptX、AAC対応機能などを付けた上位版。価格は3000円台になるという。VAVAはTaoTronicsと同じ資本の別ブランドとなる。

VA-BH009

VA-BH002は完全分離型。同ブランドの従来機種と異なる点としては、電池ボックスが付く点。こちらも実売価格5000円以下を狙っているそうで、コスパという面で、なかなかアグレッシブな印象だ。

台湾oBravoのめんたま飛び出るヘッドフォン

 ハイルドライバーの採用など、独特な振動板を選択し、高音質を追究しているのが台湾oBravo。今回はハイルドライバーを採用したオーバーイヤータイプのヘッドフォン「Signature」試作機を展示していた。聴いてみると、なかなかの高音質で驚く。価格を聞いてみたら、売るなら6000ドル程度、ドライバーだけでも4000ドルするということで、二度驚く(笑)。ただし、80万円と言われてもなんか納得してしまう音ではあった……。

Signature

ハイルドライバーを採用

専用アンプで駆動すると、さらにいい音

 加えてイヤフォンの「eamt-0C-ti」と「eamt-OC-Cu」の2機種も聴いてみた。8mmのAMT(エアモーションツィーター)と16mmのウーファーを組み合わせたハイブリッドタイプで前者の筐体はチタンで約8000ドル、後者は銅で10000ドルという、こちらもたまげる値段。ちなみにどっちが好きかと聞かれて筆者はチタンと答えたが、来場者の意見は分かれるようだ。

eamtシリーズのチタン&銅筺体版

静電式なのに2万円以下という驚きのヘッドフォン

 CIBERDRIVEのブースでVeriSonixとのコラボ商品として展示されていたのが写真のハイレゾヘッドフォン。なんとダイナミックドライバーと静電型ドライバーのハイブリッド型で、2万円以下を切る価格のモデルだという。50kHzの高域再生に対応し、ハイレゾ音源やBluetoothにも対応するとのこと。

スケルトンモデル

ドライバー部分、ダイナミック型と静電型のハイブリッド

サンプルは装着感がいまいちだったが、3Dプリンターで試作機もいろいろ作っているとのこと

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