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柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた第17回

最強レベルの暗号をかけられる!

複数のファイルを「電子封筒」に入れて安全に送信する方法

2017年07月19日 14時30分更新

文● 柳谷智宣

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本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第17回は、WordやExcel、画像、複数のファイルを電子封筒に入れて安全に送り届ける。

 

 前回(「第16回 WordやExcel、画像などを1つのPDFファイルにまとめてみる」参照)は、ポートフォリオ機能を使って、複数ファイルをPDFファイルに格納する方法を紹介した。

 ポートフォリオは、レイアウトやテーマで見た目にこだわれたり、PDFファイルの中でプレビューできたりと、いろいろと高機能。もっとシンプルに複数ファイルを安全に送信したい、というのであれば「電子封筒」機能を利用する手もある。複数のファイルをまとめてPDFに入れて、パスワード保護をかけられる。もちろん、普通のPDFファイルと同じようにメールに添付して送信できる。

 電子封筒は「ツール」の「保護」を開き、セカンドツールバーの「詳細オプション」→「保護された電子封筒を作成」をクリックする。ウィザードが起動するので、最初の画面で「送信するファイルを追加」をクリック。ダイアログで追加するファイルを選択する。もちろん、複数のファイルを一度に登録できる。ファイルは後で追加したり、削除したりできる。

 電子封筒にまとめて暗号化すると、圧縮されファイルサイズがコンパクトになるので送信にも便利。暗号機能付きZIPファイルでも似たことができる。しかし、圧縮ソフトによっては古い暗号化方式にしか対応しておらず、簡単に解析されてしまうことがある。その点、Acrobat DCであれば、暗号化方式を選択できる。「256-bit AES」という最強レベルの暗号化方式も選べるので、万一第三者がファイルを手にしても、パスワードを解析される可能性はほとんどないので安全なのだ。

Acrobat DCの「ツール」から「保護」をクリックする
セカンドツールバーの「詳細オプション」→「保護された電子封筒を作成」をクリック
「送信するファイルを追加」をクリックする
ファイルを選択して「開く」をクリックする

 次にテンプレートを選択する。「電子封筒」はその名の通り封筒のような表紙のPDFファイルとして作成される。その表紙に表示する要素を選択する必要があるのだ。初期設定では、「署名付き電子封筒」「日付スタンプ付き電子封筒」「メッセージ電子封筒」の3つ。差出人(自分)が書いてあるものと、スタンプも付いているものはエアメイル風、メッセージ付きのものは茶封筒風のデザインになっている。

 続けて、電子封筒を今送信するか、後で送信するか選ぶ。メッセージであれば後で入力する必要がある。次は、セキュリティポリシーを選択する。「すべてのポリシーを表示」にチェックすると、「証明書による暗号化」とパスワードによる暗号化」の2種類から選べる。今回は「パスワードによる暗号化」を選択する。最後に、権限を選択し、パスワードを指定すれば完了だ。

 ウィザードを閉じると、PDFファイルが開き、表紙が表示される。指定したファイルの一覧は左側に表示され、追加したり削除したりできる。このファイルを保存し、ファイルをメールなどで送信すればいい。

 受信したファイルを開こうとするとパスワードを求められる。あらかじめ教えてもらったパスワードを入力すれば、電子封筒が開き、ファイルを保存できるようになる。

テンプレートを選択する。ここでは、「署名付き電子封筒」を選択した
送信するタイミングを選ぶ。通常は「電子封筒を後で送信」のままでいいだろう
「すべてのポリシーを表示」にチェックを入れる
「パスワードによる暗号化」を選択して、「次へ」をクリックする
「完了」をクリックしてウィザードを閉じる
パスワードと権限を設定する
パスワードの確認を行なう
PDFファイルが作成された。メニューボタンからファイルを追加したり削除したりできる
電子封筒をメールで送信する
受信側にもPDFファイルとして見えるので、ダブルクリックする
「Adobe Reader DC」が起動し、パスワードを求められる
電子封筒が開く。ファイルを選択し、ダウンロードすることもできる
「メッセージ電子封筒」を選んだ場合、茶封筒のデザインになる

 ちなみに、セキュリティポリシーで「証明書による暗号化」を選ぶと、エラーになり開けない。証明書に関しては、また別の回に詳しく紹介する。

「証明書による暗号化」を選ぶと、そのままでは相手が開けない。詳しくは別の回で説明する

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