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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第185回

1万円台前半まで! エントリークラスの最新SIMスマホ3機種を比較

2017年07月10日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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一見Priori 4が安いが3年契約
FLEAZ QueとTommyの差はわずか1000円

 続いてトータルコスト比較。本体代のほか2年利用時の通信費も含めて計算してみた。キャリアのスマホでは無いので、それぞれMVNOの格安SIMとの組み合わせで計算している。なお一部の税込計算で小数点以下四捨五入としている。

  FLEAZ Que
(OCN)
Tommy
(OCN)
Prior 4
(FREETEL)
本体価格 1万584円 1万1570円 ー3000円
(キャッシュバック)
基本プラン 月3GBプラン 月3GBプラン スマートコミコミ+
定額プラン2GB(1GB)
月1944円 月1944円 月1274円(1年目)
/月2894円(2,3年目)
ISP料金 上記に含まれる 上記に含まれる 上記に含まれる
データ定額 上記に含まれる 上記に含まれる 上記に含まれる
通話定額 オプション オプション 1回10分まで無料
2年間トータルコスト 5万7240円 5万8226円 4万7016円

 一応2年経過時点で最安はFREETELのPriori 4。ただし今回計算した本体分割価格と通信費がセットの「スマートコミコミ+」は3年契約で実際は3年トータルだと8万1744円。途中での解約時は割賦代金の残金が大きいので、最も高いという言い方もできる。

 一方でこの「スマートコミコミ+」は3000円のキャッシュバックや1回10分までの通話定額オプションも含まれており、データ増量キャンペーンで通常月1GBのデータが2倍になるというメリットもある。なお、もしスマホ単体を購入する場合は1万5984円だ。

 続くのがFLEAZ Queで、こちらはオンラインショップのgoo Simsellerで購入した場合を想定。OCN モバイル ONEとのセットになり、トータル5万7240円だ。1日110MB版のプランであれば、さらに安く5万2056円となる。

 TommyはAmazon.co.jpで購入する場合を想定。6月下旬の執筆時点でOCNモバイルONEとのセット割を利用したので、FLEAZ Queとの差は基本的に端末の価格差となる。なお、Amazon.co.jpではカラーによっても若干本体価格が違う。今回は最安だったトゥルーブラックの価格を掲載した。1日110MBのプランを選択した場合はトータルで5万3042円となる。

 料金面ではFLEAZ Que、Tommyがややリードと判断した。

FLEAZ QueとTommyはバッテリー交換が可能!

 最後に外観チェック。まずは3機種を並べてみると、やはりFLEAZ Queのコンパクトさが目立つ。そしてTommyの色がよく映える(検証したのはブリーンのカラバリ)。厚みに関してはさほど3機種とも違いを感じない。また今回の3機種はすべて背面のリアカバーを外すことが可能で、外す際も本体の端にくぼみがあり、開きやすい。

4.5型のFLEAZ Queが二回り小さい

 FLEAZ Queはディスプレー上にメインのキーが表示される。音量ボタン、電源ボタンは右側面。左側面には何も無し。上部にmicroUSB端子とイヤホンジャック。上側にmicroUSB端子があるスマホは最近では少なめ。たったこれだけの違いでも、意外と持ち方を上下逆にしてしまうことがある。リアカバーを外すと、バッテリーの交換が可能だ。

メインのキーはディスプレーに表示するタイプ。側面に各種ボタンが

背面パネルを開けるとバッテリーの交換も可能。SIMのサイズはmicroSIM

 Tommyもディスプレー上にホームボタンが表示。右側面に音量ボタンと電源ボタン。若干デザインに工夫を施している。上部にイヤホンジャック、下部にmicroUSB端子を搭載。リアカバーを外すとこちらもバッテリー交換が可能。また一枚のSIMスロットは側面にあり、付け替えが多い人にはこのスロットが便利だろう。

こちらもディスプレー表示型のメインキー。電源キーが小さくなっており、区別が付きやすい

ブリーンのカラバリはマットな手触りとの組み合わせで好印象。こちらもバッテリーの交換が可能だ

 Priori 4はディスプレー下にタッチ型のホームボタンを表示。このキーの配置は、設定メニューから変更可能だ。やはり右側面に上から音量ボタン、電源ボタンの順。上部にイヤホンジャック、下部にmicroUSB端子を搭載。リアカバーを外してもバッテリー交換は不可。SIMスロットやmicroSDスロットが両側に搭載されている。

メインキーは独立したタッチ式で、左右の配置を入れ替え可能

本体下部にmicroUSB端子が。SIMスロットはmicroSIMとnanoSIMの組み合わせ。DSDS対応ではないが、サイズが違う2つだと案外便利

やや決め手に欠けた結果、引き分け

 今回はまずは引き分けと判断したい。Priori 4はスペックでリードしながらも、料金比較で3年契約となるとハードルが高い。単体で購入して、別途SIMを用意するのも1つの手だろう。FLEAZ QueとTommyはスペック面はほぼ同等だが、デザイン面ではTommyが印象的。

 次回はスピードチェック。ベンチマークや文字入力といった速度を競うテストになる。エントリー機ゆえにスペックは控えめだが、実際はどうなるだろうか? お楽しみに。


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