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「Red Hat OpenStack Platform」搭載のNEC製アプライアンスを採用

地震に備える、静岡県富士市がOpenStackでプライベートIaaS構築

2017年06月29日 12時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 レッドハットは6月29日、静岡県富士市が、「Red Hat OpenStack Platform」と「Red Hat Ceph Storage」を搭載したNEC製のプライベートクラウドアプライアンス「Cloud Platform for IaaS」を使って市庁舎内プライベートクラウド環境を構築したと発表した。

 富士市はこれまで、複数の自治体と共同利用する市外のデータセンター内に、住民情報や基幹システムを保有し、市職員はシンクライアントを通じてこれらのシステムを使っていた。

 この運用については、災害発生時に回線切断などが発生した際、住民情報にアクセスできなくなるリスクが懸念されていた。駿河湾に面した富士市は、東海地震や南海トラフ地震の想定被害地域であり、災害発生時の行政運用体制の強靭化が市の重要課題になっている。

 災害発生時にも柔軟で迅速な対応がとれるよう、同市は今回、データや基幹システムのバックアップ基盤として、市庁舎内にプライベートクラウドのIaaSを構築した。

 IaaSのテクノロジーとして、民間企業での導入実績を評価してOSSのOpenStackに注目。エンタープライズで実績のあるOpenStackディストリビューションRed Hat OpenStack Platform、およびソフトウェアデファインドストレージのRed Hat Ceph Storageを搭載したNEC製プライベートクラウドアプライアンスCloud Platform for IaaSを採用した。

 Cloud Platform for IaaSは、事前設計・検証済みのレディメイド型製品であり、機器納入から初期セットアップまで1週間で完了する。

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