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PlayStation VR購入者は勝ち組確定か!?

女の子の匂いも感じるDOAXのVR版も発表!五感を刺激する「VR センス」の完成版を体験

2017年06月29日 11時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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五感への刺激は新鮮な驚き

 VR センスは6月28日より東京ビックサイトにて行なわれている「コンテンツ東京 2017」内で最先端のVR・AR技術が一堂に会する「VR・ARワールド」にて出展されている。そこで、実際に出展されていた製品も体験してきた。

コーエーテクモウェーブのブースは、次々と人が立ち止まるほどの大盛況だった

 発表会でPS Moveは安全性のため使わないとのことだったが、現状は調整が間に合っていないため操作できるタイトルに関してはPS Moveでの体験となった。まずは、紳士諸君が最も気にするであろう「DEAD OR ALIVE XTREME SENSE」を体験。

 冒頭は「かすみ」がブランコに乗っているシーン。こちらは、すでに販売されている「DEAD OR ALIVE Xtreme3」のVRモードでの視聴と同じだが、目の前をかすみが横切るごとに弱風が頬を掠めていった。これは軽いジャブ、お次はシャワーシーン。やや見上げる角度の視点で、シャワーから落ちる水をも眺める形になるのだが、この際にVR センスのミスト機能がさく裂。

 実際に目にしていないため、どう水を散布させられているのかわからなかったが、顔の辺りに軽く冷たい水を感じることで、海の家で浴びる冷たいシャワーを確かに想起させられた。今までいろんなVR体験をしてきたが、五感に訴えるものは、風もしくは振動、シートの稼働くらいがほとんどだが、霧状の水を受けたのは初めてのことだったので、VR映像を見ながらの感覚に少し驚きを覚えた。

筐体の中はこんな感じ。左右のわずかな出っ張りの穴からミストが、最上部から香り、その下の大きなツインファンから風が送られる。ちなみに、足下にも送風機があるとのこと。PS Moveの前にある2つの穴からは、PS VRのトラッキングに使用するPlayStation Cameraのレンズが覗いていた

 今回は発表会で言われていたように、視聴するだけだったが、VR センスは基本シートベルトを締め座って体験するため、彼女たちと“一緒に遊ぶ”、“ご褒美”が一体どう体験できるのかが非常に気になった。

「超 戦国コースター」では、シートがいろんな角度に稼働。すでに稼働中のVR施設のなかでは、同じようにシートが稼働する絶叫マシン系のコンテンツもあるが、マシンを囲う筐体全体がVR センスは1.016(W)×2.075(D)×1.788(H)メートルという省スペースで実現できているところは割とスゴイのではないだろうか。

 また、シートの稼働と風により浮遊感、疾走感を得られる。さらに、現状のバージョンでは最後に城に突っ込んで終わるのだが、この際炎に包まれ、顔から胸にかけてわずかに熱を感じた。また、少し焦げた匂いもしたような……。

「超 真・三國無双」も同様で、敵として登場する董卓の砲弾が当たると炎が前面を覆い、わずかに熱を感じた。こうした五感への刺激が、視聴するだけだったときよりも、臨場感のある体験として楽しめるのは、VR センスならではだ。

PS Moveで操作中。「超 真・三國無双」では、PS Moveを振ることで剣を振り敵を斬るため、白熱するとちょっと大きめに振り回したくなる。確かに、発表会で話にあったように筐体にぶつかってしまう人もいるかもしれない、

「ジーワン ジョッキー SENSE」にもチャレンジ。雨の中のレース場だったので、ミスト機能が大活躍。さらに、映像の馬の動きとシートの動きが連動。実際の馬には乗ったことはないが、本物の馬に乗ったかの気分でレースが楽しめた。ちなみに、走らせた馬は、かのディープインパクトである。しかし、前をふさがれたのを交わすタイミングがわからず1着にはなれなかった。これは、馬好きにはやりごたえがありそうだ。

 VR センスは、可能な限り常時オペレーターなしの運用を目指してもいる。筐体の前面にある小型モニター(PS VRを被ったあとは、PS VR内の映像により誘導)とヘッドホンからの音声ガイダンスにより、初めての人でも体験が可能にするシステムを導入する予定だという。また、2月に時点では、筐体に実装されていなかった荷物置き場も、筐体前面の右下に備わっていた。現状の状態は、まだ仮の段階で今後ロックするか、開閉を知らせるセンサーを導入するなどの検討を行なうとのこと。

筐体の中に荷物を入れる引き出しが備わっていた

 また、今回の筐体には備わっていなかったが、課金方法はコインシステムを採用するとのこと。電子マネーの対応に関しては、アミューズメント施設を運営する各社で、各々相応のシステムを持っているところが多いため、同社が最初から搭載させておくといったことはしない予定なので、各導入店舗次第になるだろうとのこと。

 アミューズメント施設やネットカフェでのVR体験は、これまでPC用、スマホ用による体験がほとんど。PC用のハイエンドな体験は、自分の足で歩いたりと、自宅では味わえない体験を得られる。しかしながら、VR センスは限られたスペースで、五感を刺激するギミックを備えた筐体と、同社、他社の豊富なIPコンテンツにより、そうしたハイエンドなPC用のVR体験にも引けを取らない、自宅では味わえない体験を提供する筐体として期待できる。稼働時期はまだ先になりそうだが、今後も注目していきたい。

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