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低域寄りでゴージャスな音の1万円台完全ワイヤレスイヤフォン「Aria Two」

2017年06月24日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 fFLAT5の「Aria Two」は同ブランド最新のトゥルーワイヤレスイヤフォン。振動板に古河電工のMCPETを使った独自のドライバーユニットを搭載するのが特徴で、同じドライバーを積んだ最初の機種「Aria One」は音質面でかなり印象が良かっただけに、気になる存在だ。

 Aria Oneとの違いは、まず音声コーデックがSBC、aptXに加え、AACにも対応したこと。保護等級はIPX5からIP54となり、防塵性能をうたうようになったこと。そして見たとおり、デザインがまったく違う。

 大手販売店のe☆イヤホンがAria Twoに付けた価格は1万8144円。Aria Oneよりも上位という設定。やっぱり気になるのは、Aria Oneとの音の違い。果たしてどんな製品に仕上がっているのだろう?

もともと違う用途目的で作られたMCPET

 まずfFLAT5と、そのテクノロジーについておさらいをしておこう。fFLAT5は香港に本拠を置くSanwa Global Limitedのオーディオブランドで、日本国内では東祥インターナショナルが扱う。前述したとおりドライバーユニットの振動板として、古河電気工業の開発した超微細発泡光反射板「MCPET」を使うのが他社にないユニークな点。

 MCPETはポリカーボネートを10μm以下の気泡で発泡させたシートで、光学特性の優秀さから、LED照明や液晶バックライトの反射板に利用されてきた。最近では剛性が高く軽量という特徴から、スピーカーユニットの振動板にも利用範囲を広げてきた。その応用例がfFLAT5の製品というわけ。

パッケージ裏には振動板とともにボイスコイルの線材も古河電工製であることが説明されている

 スペックは微妙に異なるようだが、新しいAria TwoにもAria Oneと同じ9mm口径のダイナミック型ドライバーが載っているようだ。再生周波数帯域は20Hz-18kHz、インピーダンス16Ω、最大入力10mW、音圧感度99dB(注:このスペック値は、ウェブと取扱説明書では記載された値が異なるため、国内代理店に問い合わせて得たもの)。

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