寅年生まれ肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 ― 第312回
家庭用ビールサーバーサービスが楽園
キリンビールが出る夢の蛇口「KIRIN HOME TAP」を試してみた
2017年06月22日 18時30分更新
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ビールサーバーがおうちにやってきた! |
ごきげんよう、酒好き記者ナベコです。我が家にビールサーバーがやってきました。夢のようです。しかも工場直送の新鮮なビール。タップを倒すと工場でつくったばかりのめちゃうまビールが注がれます。ああ、死んでもいい。
■キリンのビール定期便サービス
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この子がホームタップ。丸くてかわいい。自宅で試してみます! |
キリンのビール定期便「KIRIN HOME TAP(キリンホームタップ)」は月額2900円(税別)で専用ビールサーバーをレンタルし、月額4000円(税別)で4リットル分の特製ビール「一番搾りプレミアム」を工場から直送してくれるというサービス。2015年から一部エリアで先行展開しており、今年6月から全国を対象に本格始動しました。ただいま好評につき8月分までの申込みは終了、9月分の申込みが7月中旬ごろのスタートとなります。
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製品ブックレットにはオシャレそうな石が並べられている……。これを真似したい。 |
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家にあった大根並べてみた。なんか違う。 |
自宅にビールサーバー導入、加えてめちゃうまビールも送ってくれるという、酒好きにとっては気になりすぎるサービス。いったいどんな楽園生活を送れるのか、製品を借りられたので試してみましたよ。製品担当者の取材記事も家電担当の盛田さんが書いています。
■ビールは1Lペットボトルで2L単位で送られてくる
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1リットルのペットボトルに詰められた一番搾りプレミアムが2本単位で月2回送られてきます。ペットボトルは特殊なコーティングで酸素のバリア性を高めています。 |
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これも茄子と並べてみました。※台はワイン箱。 |
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部屋のラックに置くとこんな感じ。白いからインテリアを邪魔しない。 |
自宅で使ってみた
家庭用のビールサーバーの設置ってどんな感じなのでしょうか? まったく想像がつきません。が、ホームタップはどの家庭でも気軽に設置できるよう簡単設計になっているようです。サイズ感は幅230×奥行283×高さ355mm。大きめな電気ポットといった感じでしょうか。
■簡単にセッティングできるか?
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裏側はメッシュのような感じに。 | 開けるとスイッチがあります。 |
電源にコンセントをつないでスイッチをオンにすると冷却装置が作動します。ビールを注ぐときはガス圧を使うため電気がなくても使用できます。ただし、冷えてないともったいない。
■頭部を押して、パカ
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ころんとかわいい頭部。 |
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頭部の前半分あたりを押すと、蓋が空きます。 |
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パカ。 |
■内部がひえ~
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すでにスイッチを入れているので、内部が冷たくなっています。 |
やってみると、予想以上に意外にもシンプルでした。
炭酸ガスカートリッジの取りつけは専用のカートリッジホルダーに装着するだけの簡単なユニット方式。先行サービス時はガスカートリッジを減圧弁に直接ねじこむ仕様だったため、女性ユーザーから「難しい」という声もあったそう。そこは改善されています。ホルダーをサーバーに設置し、つまみをクローズにひねって準備オーケー。ただし、このつまみをカートリッジ充填の時にクローズ側にしておくとガスが噴出してしまうので注意。
■ガスカートリッジの充填も簡単
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ガスカートリッジとホルター。 |
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カートリッジをホルターに充填 | まわします |
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ホルター自体をサーバーにオン。つまみをクローズ側にします。 |
ビールが入ったペットボトルにビアラインキャップを装着。キャップにはストローをセットしておきます。ストローの尖っている部分が下になるようにしなくてはいけないという細かい注意点がありますが、1回セッティングすれば覚えます。
■ビアラインは水洗い、ストローは使い捨て
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セットで送られてくるビアラインキャップとビアストロー。 |
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ビアストローは使い捨て。ビアラインは水で洗えるので、お手入れも簡単なのです。 |
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ビアストローをキャップに装着するとこんな感じ。ストローの尖っているほうを下にします。 | これをビールのペットボトルに装着。 |
■キャップにガスユニットのコネクタを連携させれば…
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サーバーの中に入れて、ガスユニットの供給コネクタをキャップに装着します。 |
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チューブ固定部を開け、ビアラインを通します。 |
飲んでみます!
準備の所用時間は10分~20分程度。サーバーに入れる前からビールも冷蔵庫で冷やしておくものなので(クール便で送られてきて、冷蔵保管)すぐにキンキンのビールにありつけます。
■準備ができた!
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準備完了。液漏れが多少あるので、タップの下にはタオルを敷いたりコップをおいておくと安心。 |
タップを手前に注ぐとビールが注がれます。木製のタップなので手にしっくり馴染みます。
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木製のタップ。チャイルドロックのカバーも付属します。 |
■注いでみます
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それいけ! いきおいは弱めです。 |
黄金に輝く美しい液体が流れ出します。うわーーー、ビールだ。
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泡が自由自在。ちょっと大めになっちゃったけど……。 |
タップを奥に倒すとクリーミーな泡が。お店さながらのきめ細かいふんわり泡がつくれますよ。なんておいしそうなのでしょう!
■泡がきめ細かい
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おいしそう。サーバーで泡を注ぐのでふんわりと盛れます。 |
注ぐ勢いは、業務用のビアサーバーを使ったことある人はびっくりしてしまうかもしれないくらいゆるやかに設計されています。家庭だと小さなグラスで飲むことも多いのでこぼさないような配慮だそうで。確かにはじめこそ「注ぐの遅いな」と思いましたが、飲んでいるうちに酔っぱらいますし、酔っぱらってから注ぐと手もとがあやしいので、なるほどゆっくりのほうが安全だな、と思いました。
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いただきま~す! |
工場から直送されたビールは、おいしいこと、おいしいこと。
香りが豊潤でそれでいて凛とした澄み切った味わい、ひとくち飲んで「お、違うな」となりました。
「一番搾りプレミアム」はおなじみ「キリン 一番搾り」の高級ライン。厳選したホップを使用しビールづくりのスペシャリストが完全監修した、最高においしい一番搾りとなっています。工場直送なので鮮度抜群。鮮度がよいとビールはよりおいしいのです。
泡もきめ細かいためそんじょそこらの店で飲むよりおいしい。ユーザーさんから「ホームタップを導入したら帰るのが早くなった」という声があるとききましたが、納得。家に最高においしいビールがあるなら、立ち寄りせずに帰らなきゃ、です。
■美味~!
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休日にのどかな昼飲酒。最高です。 |
おいしいけど、コスパは?
気になるのはコスト感。一回に充填できるのは1リットルペットボトル単位なのですが、家の小さなコップ(約180ml程度?)で飲んで、約5、6杯。おいしいのであっというまに3、4杯程度は飲めちゃいます。もちろんひとりで。調子がよいと1日で1リットル簡単に飲めちゃえそうなんですよ。
え、ビールすぐに飲みきっちゃう……(酒飲みの悲哀)。
ホームタップでは、基本セットが1リットルペットボトル4本(1L×2本セット×2回)。キリンの担当者さんは「金曜日にあけて、週末に楽しんでもらい、2~3日以内に飲みきってもらうイメージ」と言いましたが、よく飲む人たちだったら数日もちません。下手したら4リットルもあっという間に飲んでしまうかも。
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お外で飲むのとどっちがよいか……。 |
値段をあらためてみてみましょう。
■「KIRIN HOME TAP」の利用料詳細
月額:6900円(税別)
(内訳)基本料金2900円(税別)+ビール[1L×2本セット×2回=4L]4000円(税別)
※追加注文料金[1L×2本=2L]2000円(税別)
※ビールをあまり飲まないであろう期間は配送のみをいったん休止して、サーバーの基本料金のみに抑えることもできます。
1Lビールに対して1000円(税別)で、別途サーバーの料金がかかります。お店で飲むのと同等か少し割高のようにも思えます。
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ビールあっという間に飲みきっちゃう……。 |
ただし、素晴らしいのはやはりビールのクオリティ。工場から直送した新鮮なビールは缶ビールより段違いにおいしい。そんな激うまビールをサーバーで注ぐ最高の状態で自宅で飲める。考えてみると、お店で飲むとフードの料金もかかりますし、高くついてしまいますよね。
■ビール好きの宅飲み派によさそう
ホームタップ用のビールは現在1種類だけですが、今後季節限定のプレミアムビールなども検討していきたいとキリンの担当者さんは話していたので、サーバーだけでしか飲めないおいしいビールがさらに増えれば付加価値も高まるものと思います。
※6/23日追記:記事執筆時に把握していなかったのですが、ホームタップ専用の「Original Tapシリーズ」というのも登場していました。第一弾は夏季限定の「Golden Ale」ブラボーホップの華やかでフルーティな味、発酵由来の豊かな香り立ちが特長で、ビールタップでしか飲めないプレミアムなビール。
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ホームタップ専用のOriginal Tapシリーズ。第1弾は「Golden Ale」。おいしそう!※6/23画像追加 |
特に、家の近くに飲食店が少ない、もともと外食はしないというご家庭に向いていそう。家庭で極上のビール体験をしたいのであればこれ以上ないサービスです。楽園でした。
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味はめちゃうまなので、こだわりがある家飲み派の人に。ホームパーティーにもよさそう。 |
■関連サイト
ナベコ
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寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になったので写経を体験したい。Facebookやってます!
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