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グーグル、求人情報検索「Google for Jobs」を公開

文●渡辺隆広/SEMリサーチ

2017年06月20日 22時51分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Google は2017年6月20日、求人情報検索「Google for Jobs」を米国で公開した。同検索は5月に開催された Google I/O で発表されており、これまで一部の米国ユーザーに試験的に(Live Traffic Test)提供されてきた。デスクトップ版とモバイル版双方で利用できるが、米国内からネット接続する必要がある。

求人検索に新しい体験を提供する Google for Jobs

Google for Jobs は職を探すユーザーと雇用主をマッチングさせる検索機能。"head of catering jobs in nyc" や "entry level jobs in DC" “jobs near me” “writing jobs”といった求職の意図が明確なキーワード検索に対して、検索結果上に求人情報を専用のフォーマットで表示する。公式ブログのスクリーンショットにあるように、企業のロゴや職種、掲載日、勤務先、レビューなどの情報を一覧表示する。

これらの求人情報は、LinkedIn や Monster、CareerBuilder、DirectEmployers、Facebook、WayUp、Glassdoor といった求人・就職サイトに掲載されている情報を利用している。これまでユーザーはオンラインで働き口を探すときに、こうした複数の求人サイトにアクセスして、それぞれ利用方法の異なる UI を用いて求人情報を探さなければならなかった。Google for Jobs は仮想的にこれら求人サイトを横断的に検索して、勤務地やポジション、フルタイム勤務といった様々な条件で求人情報を絞り込むことを可能にする。また、求人サイトから情報を収集したときに、機械学習等の技術を用いて適切に整理分類するため、重複情報は表示されないという。

Google プロダクトマネージャーのNick Zakrasek氏は、この Google for Jobs が提供する新しい体験により、すべての米国人が、誰がどんな職を求めているにかかわらず、新しい職と出会うことができるようになると述べている。


既存の求人サイトと直接競争する意図はない

Google が求人情報検索を提供するということは、従来の求人サイト、たとえば日本ならリクルートといった企業と競合するのではないかとの指摘があるが、Google for Jobs はコラボレーションであり、直接競合する意思はないと明言している。同社は、既存のエコシステム(≒求人情報サイト)がより成功することを望んでおり、たとえば企業が直接、求人票を Google for Jobs に登録できるような(競合する機能を)提供する気はないと説明している。


求人情報結果のパーソナライズによる絞り込みは行わない

TechCrunch の取材によると、Google がユーザーについて把握している情報に基づいて、求人情報をあらかじめ絞り込むことはしないそうだ。Nick Zakrasek氏は、たとえば釣りが好きな人が、漁船での仕事を求めているとは限らないからだという例えを用いて回答している。


Search Analytics Report からクリック数やインプレッション数が閲覧可能に

サイト運営者や開発者は、Search Console のレポートや Structured Data Testing Tool で掲載求人情報のマークアップの確認や XMLサイトマップページの登録状況を参照できる。また、数週間以内に Google は Search Console の 検索アナリティクスレポート内に、求人情報に関するフィルター機能を追加する予定だ。この機能により、サイト運営者は求人情報のクリック数やインプレッション数を確認することが可能になる。


Connect to job seekers with Google Search
https://webmasters.googleblog.com/2017/06/connect-to-job-seekers-with-google.html

Google launches its AI-powered jobs search engine [TechCrunch]
https://techcrunch.com/2017/06/20/google-launches-its-ai-powered-jobs-search-engine/

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Google がいう「マイクロモーメント」(Micro-moment)で素晴らしい体験を提供するのであれば、ユーザーの目的ごとに専用の UX を提供するほうが望ましいのです。従来の Google は1つの入り口(≒ウェブ検索結果)を通じてあらゆるニーズに対応しようとしてきました。しかし、モバイルが中心の時代となり、1日のさまざまな場面でスマホで情報にアクセスすることが日常化した現在は、旅行、飲食、不動産、求人 etc... と目的や場面ごとに細かなニーズに対応する、ユーザーが迅速にトランザクションを完了できるような専用の UX を提供するほうが望ましいと判断したのでしょう。おまけに各業界ごとの広告予算も奪うことができるわけですし。

ということで、旅行、求人ときたら、次に Google が進出するバーティカルはどこでしょうか。

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