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Windows情報局ななふぉ出張所第81回

iPad Pro 10.5の進化にまずは一安心、ただし真の姿はiOS 11待ち

2017年06月15日 17時00分更新

文● 山口健太 編集●KONOSU

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 WWDC 2017で発表された10.5インチのiPad Pro。筆者も基調講演の終了後にWebサイトから注文したところ、発売日の6月13日にしっかり到着しました。

iPad Pro 10.5の進化にまずは一安心、ただし真の姿はiOS 11待ち
購入した10.5インチのiPad Proをさっそく使ってみた。

 アプリの設定も終わらないまま、早速取材に持ち出してみましたが、第一印象ではとても満足しています。

ほぼ期待通りの進化を遂げた10.5インチモデル

 本体サイズは9.7インチに比べてわずかに大きくなりました。事前に噂になっていた「9.7インチのボディそのまま、画面だけ大きくなった」わけではありません。iPad Air以来、ずっと縦横のサイズが同じだった9.7インチ版との違いには注意が必要です。

iPad Pro 10.5の進化にまずは一安心、ただし真の姿はiOS 11待ち
9.7インチと10.5インチを上下に重ねてみた。

 しかしその中身はほぼ期待通りの進化を遂げています。ベゼルが細くなり画面占有率は向上。最新のiPhoneに比べて一瞬遅かったTouch IDの認識速度も、改善されています。

 また、Lightningポートの仕様が12.9インチ相当に向上したのも嬉しい点です。9.7インチ版ではUSB 2.0だったため、USBデバイスを使うための「Lightning - USB 3カメラアダプタ」の性能をフルに引き出すことはできませんでした。

 10.5インチモデルでSDカードから写真のコピーを試したところ、およそ半分の時間で終わる感覚です。また急速充電についてもMacBook用のUSB Type-CのACアダプターを利用できるようになり、12.9インチモデル相当になっています。

念願のJIS配列Smart Keyboardも手に入れた

 これまでなぜ出ないのか不思議だった日本語JIS配列のSmart Keyboardについても、10.5インチ版と12.9インチ版が発売されました。

 記号の配置やReturnキーの形状、かな入力などでJIS配列に慣れているユーザーはもちろん、Macのように日本語入力の切り替えキーを自由にカスタマイズできないiOSでは、「英数」と「かな」は非常にありがたい存在です。

 筆者の場合、US配列のSmart Keyboardでは「日本語入力オンのまま英単語や数字を入力する」という方法に落ち着いていました。ただ、この方法では小数点付きの半角数字が入力できないなど、残念な点がありました。

 Smart Keyboardの素材は従来のものを踏襲しています。個人的にこの触感はあまり好きになれないので、できればMagic Keyboardのような一般的な素材にしてほしいとも思っています。

iPad Pro 10.5の進化にまずは一安心、ただし真の姿はiOS 11待ち
布地のような素材は従来モデルを踏襲している。

 周囲にはあまり理解されないものの、筆者は12.9インチ用のSmart Keyboardが気に入っており、さっそく10.5インチのiPad Proを乗せて使っています。膝の上や簡易テーブルなど、不安定な場所でもタイピングしやすいのです。

iPad Pro 10.5の進化にまずは一安心、ただし真の姿はiOS 11待ち
12.9インチ用のJISキーボードに10.5インチiPad Proを組み合わせた。重量バランスがよく、打ちやすい。

 なお、JIS配列のSmart KeyboardがUS配列としてiOSに認識されるとの指摘もあります。筆者の場合、9.7インチのiPad Proで、この現象が1度だけ起きています。10.5インチのiPad Proでは最初から問題なく、9.7インチでも現在は普通に使えています。もしiOSの不具合なのであれば、アップデートで解決してほしいところです。

PC置き換えはどこまで進むか、iOS 11に期待

 一方で、WWDC 2017で大きな注目を浴びたiPadでの「Dock」利用や、ドラッグ&ドロップ、そして「ファイル」アプリの搭載は、今秋リリースのiOS 11で実現されます。出荷時点ではiOS 10のままというのは、ややテンションが下がるところです。

 注目は、PC置き換えがどれくらい進むのかという点。そもそもPCでなければできないタスクは別としても、iPadで仕事をしようとしてもOSを含むソフトウェアに限界を感じる場面が多いのです。

 これまでiOSでは、ファイルやフォルダの概念を意識させないことで、「写真」や「音楽」などのコンテンツが主役になる世界観を守ってきました。そういう意味で、「ファイル」を扱う機能の追加はiPadにとって「一線を越える」ものになるはずです。

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