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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第254回

PCをまたいでマウスを操作できる「MX Master 2S」を活用するワザ

2017年06月17日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 6月15日、ロジクールからハイエンドマウス「MX MASTER 2S」が発売された。前モデルの「MX MASTER」は最高の使い勝手で人気を集めた。リリースが出てから興味津々だったので、早速レビューしてみることに。マウス自体の完成度はもちろんだが、「1つのマウスで3台のコンピュータを行き来できる新機能」も徹底チェック。同時に発売されたコンパクトな「MX ANYWHERE 2S」も紹介する。

1つのマウスで3台のPCをシームレスに操作できる

複数台のPCで作業するなら超絶便利な「FLOW」機能

 何はともあれ、複数台のPC間でマウスを操作できるという「FLOW」を試してみる。これは、「MX MASTER」にも搭載されている「Easy-Switch」機能を利用した新機能だ。

 「MX MASTER 2S」も同梱されている「UNIFYINGレシーバー」やPCのBluetooth機能でワイヤレス接続する。複数台のPCで使う際、毎回ペアリング操作を行なってもいいのだが、3つまでデバイスを記憶し、背面のボタンを押すことで手軽にペアリングを切り替えることができる。最初にペアリングしてしまえば、それ以降はボタンを押すだけでいいのが便利。

 この機能をさらにブラッシュアップし、ディスプレーの端にマウスポインターを動かすことで、シームレスに別のPCにペアリングを切り替えられるようにしたのが「FLOW」だ。

 利用する条件は、PC同士が同じネットワークに繋がっていること。後は「Logicool Optionsソフトウェア」(こちら)の設定画面で、「FLOW」タブ機能を有効にすればいい。

 まずは、「FLOWを有効化」をクリック。すると、ネットワークを探し、他にFLOWが有効になっているPCがないか検出する。「成功」と表示されたら、完了だ。FLOWを有効にしている数だけディスプレーのアイコンが表示される。

 マルチディスプレーの設定と同じ感じで、画面の端にマウスを動かすと隣のPCに移動するようになる。PC同士のつながりはドラッグ&ドロップで動かせる。左右だけでなく、上下にくっつけることも可能だ。

 おそるおそるマウスポインターを画面端まで動かすと、すーっと消えて隣り合っているPCの画面のマウスポインターが動き始めた。想像より切替がスムーズでいい感じだ。うたい文句どおり、コピー&ペーストも自由にできる。WindowsとMacが混在してもOKというのはうれしいところ。

 筆者のメインPCは6画面のマルチディスプレーなのだが、しっかりと対応していた。他のPCに接する部分のどこからでも移動が可能だった。例えば、上下は2段なのだが、上のディスプレーから左に移動すると、隣のPCでは右上からマウスポインターが現れるなど、細かいところもしっかり動作している。

 ちなみに「FLOW」を有効にした状態で、同じように複数PCにペアリングした前モデルの「MX MASTER」で試してみたが、PCをまたぐことはできなかった。

まずは、「MX MASTER 2S」とPCをペアリングする

「Logicool Optionsソフトウェア」の「Flow」画面を開く

「FLOWを有効化」をクリックするとネットワークの検索が始まる

2台を有効化したところ

+

3台で有効にした画面。PCの位置はドラッグ&ドロップで移動できる

上下に並べることも可能

マルチディスプレー環境が混じっていても、ディスプレーが限定されるようなことはなく、指定した端から自由に行き来できる

PCをまたいでデータのコピー&ペーストもできる

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