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ASCIIベストセレクション 2017 夏 第4回

すぐ使わないなら、いっそ投資・資産運用してみては?

週アス・ムラリン「ボーナスの使い道を迷っていた僕の新しい挑戦は……」

2017年07月06日 11時00分更新

文● ムラリン

提供: ジャパンネット銀行

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ボーナスで何を買うか編集部で聞いてみた

 困った。

 いや、困るようなことではないのかもしれないけれど、ボーナスの使いみちがイマイチ、ピンと来ないのだ。あ、どうも。悩める50代編集者・ムラリンです。

 今年も新製品が目白押しで、どれも魅力的には見えるのだけれど、PC周りは現状で概ね満足してしまっているし、家電類もまだまだ現役だ。例年なら夏の家族旅行資金に…なんて考えたりもするが、今年は娘が就職活動で旅行どころではないという。

  

 それならお金を貯めておけばいいではないかと思われるかもしれないが、やっぱり何か買いたい!新しいことをはじめたい!という欲望を抑えきれないのだ。

 自分で思いつかないのなら、人の意見を参考にしてみようということで、編集部の何人かに聞き取り調査を行なってみた。

 編集部イッペイの場合

↑「そりゃなんてったって新しいCPUですよね。i9はやっぱりチェックしときたいじゃないですか。とりあえず8月に12コアと14コアモデルで、10月に14コア、16コア、18コアモデル。全部揃えるとなるとボーナスじゃ足りないすね。またローンですかね」

 編集部ハッチの場合

↑「今度こそSSRが引けると思うんですよ。っていうか、ガチャは出るまで引くのが基本ですよね。引けるときに引いとかないと、あとで後悔しますからね。糸目は付けてられないですよ」

 編集部ちゅーやんの場合

↑「僕だったら女の子におごりますよ。相手も美味しいものが食べられて、自分も楽しいんだから、これがWin-Winってやつですよね? 使い方あってます?」

 調査の結果、石やJPG画像にお金をつぎこむとか将来に向けてパートナーを探す者など、それぞれに明確なビジョンを持っていてうらやましい限りだ。家族があり、ローンもある50代の私にはとても真似できない選択だ。

 調査対象がやや若すぎたか。いや、若かろうが渋かろうが、欲しいものがある人は欲しいものを買えばいいと思うのだ。それが経済を回すということだ。でも、私くらいになると、もう日々の生活に必要なものは大抵持っていて、昔ほど物欲は強くない。これが、足るを知る、という境地か。贅沢な悩みと思われるかもしれないが、それでも将来的な不安はあるし、反面、新しいことにだってチャレンジしてみたい。

 そうだ! この機会に、以前から興味を持っていた「投資」を考えてみるのはどうだろう?

50代に突入し、はじめての挑戦

 いっとき、年金制度の崩壊などが声高に叫ばれた時期があって、将来は自分で資産運用して生活を回していく必要が出てくるといった言説があちこちで聞かれた。そのときに、私も将来に備えて投資術、資産運用術を学んでおこうかと考えたことがあったのだ。

 しかし、そのときは運用するような資金もなく、難しそう、面倒くさそう、それこそ、欲しいものがある!などの理由で、結局手を出さなかった。

 今なら多少の余剰資産はあるし、チャレンジするいいチャンスかもしれない。

 でも、「投資」っていったいどこから手を付けたらいいのだろう?

 
 いろいろ調べてみると、外貨預金と投資信託が自分には向いていそうだと思えた。株取引や外為取引(FX)は、始終相場を気にしていなければならず、普段会社勤めをしている自分にはなかなか難しそうだ。外貨預金と投資信託。とりあえず、この2つについてもう少し調べてみよう。

プロの運用で少額でもはじめられる「投資信託」

 投資信託は、いわゆるファンドというやつだ。

 最近では、ネットで資金を集めてプロダクトやサービスを立ち上げるクラウドファンディグも盛んだが、要するに目標を設けて大勢から資金を集め、事を成すのがファンドだ。

 多くの投資家からお金を集め、それを資産運用のプロが運用して増やしていくというのが投資信託という商品。

↑ジャパンネット銀行の「投資信託」案内ページ。人気の投信ランキングや条件検索など、商品選びのための機能が充実!

 運用するのがプロだから、まったくのシロートが運用するよりは安心だし、たとえば一口100万円なんていう個人ではなかなか買えない株があっても、多くの資本を持つ投資信託でなら運用に組み込めるので、個人が少額からでも投資できるのも投資信託のメリットだ。

「投資信託」での利益の上げ方

 投資家が投資信託で利益を上げる方法は2通り。ひとつは、その投資信託が購入時より高くなった際に売って、その差額を得る売却益。もうひとつは、投資信託で得られた利益を投資比率によって投資家に還元する分配金だ。

 安く買って高く売るという売却益はわかりやすいけど、分配金についてもう少し詳しく書いておくと、投資信託の運用で利益が出た場合、その利益の一部を投資家に還元してしまう仕組みのことだ。分配金が還元される前より、全体の資本が減って、その投資信託の一口あたりの価格(これを基準価額という)は下がってしまうけど、新たな投資家が増えやすくなる。

 分配金は、投資信託によって決算日が違い、1年に一度分配されたり、毎月分配されたり、分配金がない(つまり利益はすべて資本に組み入れる)という商品もある。運用によって得られた利益によって分配額も変わるので、儲けが出なかった時には支払われないこともあれば、前回の分配金より多く受け取れることもある。

「投資信託」のリスク

 もちろん、投資信託はプロが運用するから絶対に失敗しない、なんてことはなく、投資した額が元本割れするリスクはやっぱりあるけど、株やFXの信用取引などと違い、投資した額以上の損失が出てしまう心配はない

 とはいえ、ある程度のリスクヘッジは自分でもしないといけない。投資に回すお金は、あくまで余剰資産の範囲内で。すべての資産をひとつの投資信託に回すのではなく、いろいろな投資信託に投資しておく、いわゆる分散投資が基本だ。

 はじめて投資信託にチャレンジしよう、という際に最も気になるのが、どの投資信託を選べばいいのか、という問題だと思う。

 投資信託の投資先は、国内の株式だけで運用されるもの、新興株や外国債を投資対象にしたものなど、商品によって様々だ。それぞれにリスクやリターンの期待値、分配金の有無などに違いがあるので、どう運用したいかによって商品を選ぶ必要がある。それぞれの商品には、必ず目論見書というものがあって、どういう投資先を対象に、どういった運用を目指しているかが書かれている。

 それでも、銘柄だけ見てもよくわからないという人がほとんどだと思うので、そんなときには、ファンド商品を扱っている販売会社のサイトなどにある検索機能を利用してみるといい。希望する条件を入力して、表示された銘柄から選んでみるといいだろう。そのうえで、最後は目論見書を読んで納得すればOK。

日本より金利が高い「外貨預金」

 次に外貨預金についてもちょっと調べてみた。

 外貨預金は、簡単にいうと円を外国のお金に替えて預けましょう、という仕組みだ。

↑ジャパンネット銀行の「外貨預金」案内ページ。漫画による「はじめての外貨預金」もわかりやす。

「外貨預金」のメリット

 外貨預金のメリットは、なんといっても円預金よりも金利が高いこと。現在の日本の円普通預金の金利は0.02%程度。100万円を1年間銀行に預けておいても、増える利息は200円程度だ。

 一方、現在の米ドル普通預金の金利はおおよそ0.30%程度。日本の円普通預金の約15倍だ。この場合、同じく100万円を1年間預けた際の金利は3,000円程度になる。

 もちろん、日本の円預金でも、定期預金なら、もう少し金利は高くなるが、それは外貨預金でも同じこと。

 これだけ聞くと、外貨預金で預けたほうがお得じゃん!と思うかもしれないが、外貨預金にもやっぱりリスクがある。

「外貨預金」のリスク

 最も大事なことなのだけれど、外貨預金は、為替の値動きによって元本の価値が変わるのだ。

 ここでは、わかりやすくするために為替手数料などは考慮しないで計算するけど、たとえば、外貨預金をはじめたとき、1ドル=100円だったとする。1ドルを100円で預けるので、100万円で1万ドル持てることになる。ところが、これを円にして日本で使いたい!というときには、1ドル=90円(円高ドル安)になっているとする。こうなると、持っている1万ドルを払い戻す場合、1万×90円で90万円になってしまうのだ。

 このように、外貨預金にもリスクはある。でも、逆に言えば、円安ドル高になって1ドルが120円になれば、1万ドルで払い戻す金額は120万円になる。高い利息が付いたうえに、為替レートによって、さらに資産が増えることになるわけだ。

 外貨預金で考慮すべきなのは、値動きといえる。

 ただ、余剰資産で運用していれば、たとえ円高になっても、また円安になるまで外貨で持っておけばよいだけのこと。もしくは、自分なりに見切りをつけた損失がでている時点で円貨に戻してしまえばいいだけの話なので、それほど心配する必要はないんだけどね。

はじめての投資にはネット銀行が便利!

 というわけで、新たに得たこれらの基礎知識をもとに、投資にチャレンジしてみることに。

 投資信託か外貨預金か。考えた末に、今回は外貨預金に挑戦してみることにした。投資金は100万円ほど用意して、そのうち20万円分くらいではじめてみることにした。別にボーナスを100万円もらったわけじゃないけど、これまで日本の銀行に預けていたお金の一部を外貨預金にしてみようと思ったわけ。当座のお金は、今回もらえるボーナスでやりくりできるしね。このお金は投資目的のためのものと割り切って、少しずつでも増やしていければと思う。

 外貨預金をはじめるにあたり、ネット銀行に口座を設けることにした。
投資窓口というと、証券会社、というイメージがあるかもしれないが、より身近な銀行や郵便局などでも、投資信託は扱っている。

ほぼオンラインで手続き完了!

 ネット銀行を選択した理由は、まず窓口に出向く必要がないこと。口座開設や取引がほぼオンラインで済んでしまうのは、やはりありがたい。

手数料が安い!

 そして、概ねどんな取引でも、一般の銀行よりも手数料が安いというのもメリットだ。たとえば、ヤフーオークションなどでもよく使われているジャパンネット銀行の場合、日本円を米ドルに替えた場合の為替手数料は、1通貨あたり片道5銭。往復で10銭となっている。大手銀行の場合の為替手数料は、だいたい1円前後なので、20分の1程度だ。

↑ジャパンネット銀行の為替手数料の一覧。米ドルの手数料がズバ抜けて安い!

口座開設もアプリで楽々

 また、ジャパンネット銀行は、口座の開設自体も非常に簡単だ。

 スマートフォン用に口座開設専用のアプリが用意されていて、このアプリで運転免許証など本人確認資料の写真を撮影して送信すると、住所や氏名など、必要事項が入力された状態の申し込み画面になる。あとは電話番号やメールアドレスなどを自分で入力。フォームの入力が完了したら、キャッシュカード等が送られてくるのを待っているだけでいい。

 1週間ほどでキャッシュカードが送られてきた。初期設定を済ませたら、口座が使える状態になる。キャッシュカードといっしょに、トークンも同封されてくるのだけれど、このトークンにはワンタイムパスワードを発行する機能が付いている。振り込みの時は、自分で設定したログインパスワードのほかに、このトークンで生成されるワンタイムパスワードを入力する必要があり、セキュリティも高く安心

↑1週間ほどで届くキャッシュカードとトークン。口座をつくるだけなら、預金を預け入れる必要さえない。

外貨預金口座もオンライン申請だけでOK!

 ジャパンネット銀行で外貨預金をするなら、円普通預金口座のほかに、外貨預金口座も必要になる。この手続きもオンライン上だけで完結する。「外貨預金口座開設」から進み、投資経験の有無や為替取引の知識の有無、元本割れのリスクがあることに同意できるか、などいくつかのチェック項目を入力するだけで開設できる。便利。

実践!外貨定期

 開設された外貨預金の取引画面を見ると、刻一刻と為替レートが変動しているのがわかる。米ドルのほか、豪ドルやユーロなど、いろいろな国の通貨で預金できるけど、最初はある程度なじみのある米ドルからはじめるのがいいと思う。預金自体は1通貨単位からできるので、慣れてきたら他の通貨にも預け入れしてみたらいいかもしれないけどね(笑)。

 今回は、米ドルと豪ドルの6ヶ月定期を1,000ドルずつ作ってみた。ジャパンネット銀行の外貨定期は、最短で1ヶ月の定期が作れる。もちろん、預金期間によって金利が変わるのだが、記事執筆時(2017年6月12日時点)、米ドルだと1ヶ月定期だと金利0.40%。6ヶ月定期だと0.77%。1年定期だと0.78%だ。6ヶ月と1年であまり金利が変わらないので、とりあえず6ヶ月定期にしてみた。

この方法なら、たとえば、半年後に出る新製品のために外貨定期を組み、半年後に為替差益まで出れば、狙っていたものより、ひとつ上のモデルを買うことだってできるかもしれない。

↑米国ドルを1000ドル分、6ヶ月定期の元金自動継続で申し込み。

↑申込時の為替レート(1ドルあたりのレート)が約定ボタンに。このときは1ドル=110.331円だった。

外貨預金と普通預金を1画面で照会できる

 取引が完了したら、ログインして「残高照会」画面を見てみよう。普通預金口座に残った円預金と、外貨定期に預けた定期預金が一覧できる。

 外貨預金に預けた分は、今現在の為替レートで日本円に換算するといくらになるのかまで表示してくれ、非常に便利。評価損益まで表示される。預け入れした時点では、米ドル、豪ドルあわせて751円の評価損が出ているけど、この評価額は為替の値動きにあわせて変わるものなので、あまり気にしてもしょうがない。最終的に含み益が出るか、含み損が出るかは、満期時の半年後に為替レートがどうなっているかによるのだ。

↑残高照会画面では、普通預金、定期預金、外貨普通預金、外貨定期預金がすべて1画面で一覧できる。

損益分岐のシミュレーションもできる!

 ちなみに、為替がどうなれば得をするのか、というのも、あらかじめシミュレーションできる。

 外貨預金取引画面の下の方に、「シミュレーション」というメニューがある。そこで「定期預金」、「損益分岐点試算」をチェックして、シミュレーションを開始。預け入れした金額と、預入期間、現在の金利を入力したら、試算してみる。結果、払い戻し時に、円ドルの為替レートが1ドル=110.171円以上になっていれば含み益が期待できることが分かる。

↑申し込み時のレートを入力し、預入期間と現在金利を入力したら試算開始!

↑損益分岐レートと、1円あたりの値動きで、どのくらい損益がでるのかがわかる。

 そんなこんなでこの夏、ついに私は「投資」に踏み切った。以前は難しく感じていた投資だけど、銀行のホームページを見たり、実際に取引をしてみるとびっくりするほど簡単だった。正直、こんなに簡単なことなら、40代のうちからはじめておけば良かったとも思う。

 将来設計のため、あるいは半年後、1年後の新機種購入資金のため、今買いたいものが見つからない!という人は、「投資」する、という選択もありかもしれない。

 ちなみに、ジャパンネット銀行では、投資信託と外貨預金のキャンペーンを行なっていて、特定の条件で新たに投資をはじめるとお得な特典が付いてくる。気になる人は、次のページのキャンペーン情報もチェックしてみよう。

外貨預金に関するご注意
外貨預金は、外貨建ての預金であり、外国為替相場の動向等によっては、払戻時の円貨額が預入時の円貨額を下回る等、元本割れが生じるリスクがあります。預入時および払戻時には、為替手数料(5銭~30銭)をご負担いただきます。預入レート(円貨から外貨に替えるレート)と払戻レート(外貨から円貨に替えるレート)には為替手数料が含まれております。外貨預金は預金保険の適用対象ではありません。取引を開始するまたは継続して行う場合には、約款および商品説明書をお読みいただき、取引の仕組みやリスクについて十分にご確認いただき、自己の責任においてお取引をいただきますようお願いいたします。

投資信託に関するご注意
投資信託は預金ではありません。したがって、投資信託は預金保険の対象ではありません。投資信託には、元本保証および利回り保証のいずれもなく、元本割れが生じるリスクがあります。お取引には所定の手数料がかかります。ご購入の際には、約款および各ファンドの「目論見書(投資信託説明書)」、目論見書と一体となっている「目論見書補完書面」を必ずご確認ください。このご案内は情報の提供のみを目的としており、投資または特定の商品を勧誘するものではありません。銘柄の選定など、投資にかかる最終決定は、お客さまご自身の判断で行っていただきますようお願いいたします。

株式会社ジャパンネット銀行 登録金融機関 関東財務局長(登金)第624号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会

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