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関電、ケイ・オプティコム、日本MSがIoTサービスで協業

LPWA通信、mineo、Azureを組み合わせて水道ガスを遠隔検針

2017年06月08日 12時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 関西電力、ケイ・オプティコム、日本マイクロソフトの3社は6月7日、屋外で広域にデータを収集し、遠隔からの機器制御に対応するLPWA無線技術(LoRa方式)を採用したIoTサービスを共同開発したと発表した。LPガスメーターや水道メーターの遠隔検針や、遮断弁の遠隔制御といった用途に想定する。7月から、エンドユーザーが同サービス導入の効果検証を安価に実施できる実証環境をPoC(Proof of Concept)サービスとして提供する。

 LPWA(Low Power Wide Area)無線技術は、少ない消費電力で長距離通信が可能という特徴を持つ。LPWA無線技術と、双方向通信に対応するLoRa方式の無線通信機器、ケイ・オプティコムが提供するマルチキャリア(NTTドコモ、au)対応のMVNO通信サービス「mineo」、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」を組み合わせることで、屋外、広域でのデータ収集と遠隔からの機器制御ができるIoTサービスを実現した。

 LPWAを採用した一般的な無線通信機器は上り通信のみに対応するが、本サービスは下り通信にも対応しており、任意のタイミングで遠隔で機器の制御が可能。関西電力グループの施設に通信基地局を設置することで、工場内など局所的な利用だけでなく、ガス・水道メーターの検針など屋外で広域なデータ収集用途にも適用できる。また、データの収集・分析にAzureを活用していることから、AzureのAIサービスと組み合わせた予兆保全や異常検知などのニーズにも対応できるとしている。

LPWA無線技術を活用したIoTサービス(提供:日本マイクロソフト)

 3社では、2018年度中に同サービスの本格展開を目指している。それに先立ち、7月から同サービスの導入効果を検証するためのPoCサービスを提供する。PoCサービスでは、(1)LPガスメーターの遠隔検針・遮断弁の制御等による業務効率化(提供先:岩谷産業)、(2)水道メーターの難検針箇所の遠隔検針による業務効率化(提供先:第一環境)、(3)ビル管理・メンテンタンス業務の効率化(提供先:アドタイス)、の3つの活用シナリオについての実証を予定している。

 具体的には、実証環境として、センター、通信端末・通信基地局のネットワーク構築、データ収集・収集データ分析のためのプラットフォーム構築まで、ケイ・オプティコムがワンストップで提供する。通信端末・通信基地局については、月額制のレンタルで提供。通信基地局は1台あたり月額3万5000円、通信端末は1台あたち月額1500円(いずれも税別)。料金には、Azureとmineoの利用料金が含まれる。

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