このページの本文へ

kintoneの次期アップデートでは「Webhook」機能を強化

「コメント書き込み」をトリガーにWebhook発動、kintoneの新機能

2017年05月16日 10時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 サイボウズが6月に予定するクラウドサービス「kintone」の次期アップデートでは、外部サービスと連携するための「Webhook機能」が強化される。今回の主要なアップデートの内容を紹介する。

アプリコメントに「いいね!」機能

 アプリのレコードコメントで「いいね!」ができるようになる(モバイル画面、APIでの操作には非対応)。上司のコメントには取り急ぎ「いいね!」しておこう。

アプリのレコードコメントに「いいね!」

カスタマイズ初心者むけのチュートリアルコンテンツを公開

 前回の2月アップデートで搭載された「チュートリアル」。今回、チュートリアルにアプリの設定を変更する操作方法を学べる「カスタマイズしてみよう」のコンテンツが追加される。日報アプリに添付ファイルフィールドを追加するステップを紹介しているそうだ。これからkintoneのカスタマイズ開発に挑戦したい人向け。

チュートリアルの「カスタマイズしてみよう」

アプリ作成画面を刷新

 「アプリ作成」メニューの画面が、kintoneのアプリストアと融合した画面に刷新される。アプリを作成する際、アプリストアを含めて選択肢を見比べられるようになって便利。

アプリ作成画面を刷新

kintoneの改善に協力できるフィードバック機能を追加

 kintoneについてのフィードバックをサイボウズに送信できる機能が追加される。利用時に不調があったら「不調がある」ボタンを、機能追加などの要望があれば「提案がある」ボタンを選択してコメントを送信し、kintoneの改善に協力しよう。kintoneの良いところを“褒めて伸ばす”ための「良いところを指摘する」ボタンもある。

フィードバック送信機能を追加

Webhookの条件を追加、REST APIからの操作にも対応

 今回のアップデートの目玉は「Webhook機能」の強化だ。Webhook機能は、kintone上でイベントが実行されたときに、それをトリガーとして外部のWebサービスにHTTPで通知する仕組み。前回の2月アップデートで新規追加された。

 これまで、トリガー(通知を送信する条件)になるイベントは、「レコードの追加」、「レコードの編集」、「ステータスの変更」の3つだったが、今回、「コメントの書き込み」が追加されて4つになる。

 また、これまれトリガーとするイベントの選択は、「Webhookの追加」画面からのGUI操作のみに対応していたが、今回、REST APIによるレコード操作でもWebhookが扱えるようになった。

Webhook機能を強化

 サイボウズの開発者向け情報サイト「cybozu developer network」に、今回追加される「コメントの書き込みをトリガーとしてWebhookを発動する」仕組みを使った開発例として、kintoneへコメント書き込み→Microsoft Flow→Todoist(タスク管理ツール)のInboxに登録する方法が記事で紹介されている。Webhookを活用した開発の参考にしてほしい。

■関連サイト

カテゴリートップへ