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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第181回

ZenFone 3 Max、AQUOS、RAIJIN、バッテリーが売りのスマホで巴戦

2017年05月15日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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 最近のスマホは、どれでもスタミナはそれなりに保つという印象だが、とはいえ1分でも長く使える方がうれしいのも確か。すると選択肢は2つ、大容量バッテリー搭載機か、省電力タイプのコンパクト機か。そんななかからZenFone 3 Max、AQUOS SERIE mini、RAIJINをピックアップして比較する。

ZenFone 3 Max(5.2型)

AQUOS SERIE mini

RAIJIN

本体もバッテリーも大きい or 小さい どちらが良いのか?

 今回用意したスマホはASUSの「ZenFone 3 Max」、au/シャープの「AQUOS SERIE mini」、FREETELの「RAIJIN」。SIMフリーありキャリアスマホありで異種格闘技戦の感があるが、まずは簡単に各機種の紹介から。

●ASUS「ZenFone 3 Max」(5.2型)
ZenFone 3 Maxには同じ製品名で5.2型と5.5型の2モデルがあるが、今回用意したのはエントリークラスの5.2型(ZC520TL-SL16)。バッテリー容量は4100mAhと大容量なのが最大の特長だが、4コアCPUでメモリー2GBとスペックは抑えめの印象だ。

●au「AQUOS SERIE mini SHV38」
ディスプレーは4.7型と最近のスマホでは画面、本体ともに小さめ。バッテリー容量も2400mAhしかないが、OSは最新のAndroid 7.0で、省電力性能に定評があるIGZO液晶を採用する。そのほか、VoLTE、CAにも対応。

●FREETEL「RAIJIN」
バッテリー容量は5000mAhと最大級。一方、ディスプレーもフルHDの5.5型と大きめ。8コアCPUに4GBメモリーとスペックは高いが、本体サイズも大きく重い。スタミナは有利そうだが消費電力も大きい?

 まずは主なスペック比較。OSのバージョンについては4月のテスト時点のものだ。

  ZenFone 3 Max
(ZC520TL-SL16)
AQUOS SERIE mini
SHV38
RAIJIN
メーカー ASUS シャープ FREETEL
本体サイズ 約73.7×149.5
×8.55mm
約67×135
×8.6mm
約76×153.0
×8.7mm
重量 約160g 約134g 約183g
画面サイズ 5.2型 4.7型 5.5型
画面解像度 1280×720ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット
OS Android 6.0 Android 7.0 Android 7.0
CPU 1.25GHz
(4コア)
1.5GHz+1.2GHz
(8コア)
1.5GHz+1GHz
(8コア)
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/3GB 64GB/4GB
メモリーカード microSDHC
(32GB)
microSDXC
(256GB)
microSDXC
(128GB)
国内4G対応バンド 1/3/7/8/19/26/28/41 1/3/18/26/41 1/3/7/8/19/28
キャリアアグリゲーション × ×
VoLTE対応 × ×
連続通話時間 1188分(3G) 900分(LTE) 2040分(3G)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1300万画素 2100万画素 1600万画素
インカメラ 500万画素 800万画素 800万画素
防水/防塵 ×/× IPX5,8/IP6X ×/×
ワンセグ × 約7時間50分 ×
フルセグ × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.2 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast ×
SIM形状 micro+nanoSIM nanoSIM micro+nanoSIM
バッテリー容量 4100mAh 2400mAh 5000mAh
Qi × × ×
生体認証 ○(指紋) △(目) ○(指紋)
USB端子 microUSB microUSB Type-C
カラバリ グレー、ゴールド、シルバー ネイビー、ホワイト、シャンパンピンク シルバー、マットブラック、マットネイビー(ブルー)

 性能的には、AQUOS SERIE miniとRAIJINの一騎打ち。画面サイズも本体サイズも大きく違い、重さは49gも差がある。どちらもフルHD解像度でOSはAndroid 7.0。CPUも8コア、ストレージとメモリーでRAIJINが64GB/4GBと上。

 通信周りはAQUOS SERIE miniがキャリアスマホらしく強力。キャリアアグリゲーションに加えて、高音質の通話ができるVoLTEに対応し、無線LANもIEEE802.11ac対応。さらにカメラが高画素、防水・防塵、ワンセグ、おサイフケータイ対応と機能だけならスキ無しだ。

 ただしRAIJINはバッテリー容量で大差をつけているうえ、通話時間を見ても3Gではあるが2040分と非常に長い。しかもDSDSに対応しているため(片方のSIMスロットはmicroSDスロットと排他)、2枚のSIMで同時待受が可能。さらにUSB端子はType-Cだ。

 この2機種とくらべて全体的なスペックがやや劣るのはZenFone 3 Max(ZC520TL-SL16)で、ディスプレーはHD解像度で、OSもAndroid 6.0。4コアCPUにメモリーは2GB。DSDSにも対応していない。

 スペックだけならAQUOS SERIE miniがリードと判断した。

公開当初、製品写真の一部が間違っておりました。お詫びして修正いたします。(5/15 16:15)

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