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柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた第8回

PDF資料の共有も怖くない

PDFファイルの見せたくない部分を完璧に墨で消す方法

2017年05月17日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第8回は、PDFファイルの見せたくない部分を完璧に墨で消す方法を紹介する。

 

隠したい部分を黒塗りするだけじゃない「墨消し」機能

 PDF資料の共有を求められたが、一部分の情報は見せたくないということもある。例えば、何らかの契約書や報告書などを渡さなければいけないが、第三者の個人情報だけは隠したいといった場合だ。そんな時、「墨消し」機能が利用できる。

 隠したい部分を黒塗りにする機能で、政府の公開資料の映像などで目にした人もいるだろう。単に黒色のマーカーで塗るのではなく、情報を復元できないように完全に消去してくれる。また、PDFには検索可能なテキストを埋め込むことができるが、こちらも同時に削除することもできる。ただし、墨消しは、大切な情報を根こそぎ消してしまう可能性があるので、いきなり適用できないようになっている。まずは、墨消しとしてマークしてから適用するという2段階の操作が必要なのだ。

 PDFを開いたら、「ツール」をクリック。下の方にある「墨消し」をクリックして、第2ツールバーを表示させる。「墨消しとしてマーク」をクリックしたら、消したい文字を選択しよう。その後、「適用」をクリックして墨消しを実行すると、指定箇所が黒塗りになり見えなくなる。続けて、非表示情報も検索して削除することも可能だ。

 ここで言う非表示情報は11種類ある。著作権情報や作成者の名前などの「メタデータ」「添付ファイル」「しおり」「注釈」をはじめ、「フォームフィールド」「非表示テキスト」「非表示のレイヤー」「埋め込まれた検索用インデックス」「リンク、アクションおよびJavaScript」などがある。今回利用したPDFではメタデータに加えて、「削除またはトリミングされたコンテンツ」と「重なり合うオブジェクト」が検出された。

情報を隠そうと思って描画機能で黒塗りしたら、「墨消し」ツールを使うように指示された
PDFファイルを開いたら、「ツール」タブを開く
「墨消し」をクリックする
「墨消しとしてマーク」をクリックし、「テキストと画像」をクリックする
墨消しを実行するには2段階の操作が必要
消したい部分を選択する
墨消しすると情報が消えて元に戻せない。ファイルを上書きしてしまうと取り返しが付かないので注意すること
墨消し完了。非表示情報も削除するなら「はい」をクリックする
非表示情報の検索結果が左ペインに表示される。削除する項目を選択して「削除」をクリックする
文章情報などのメタデータも削除していいなら「はい」をクリックする
削除完了。別のファイル名を付けて保存しよう

墨消しをカスタマイズしてみる

 前述の手順で、隠したい情報はきっちり黒塗りされ、非表示データもないので検索もできない。しかし、もうちょっと優しく/厳しく見せたいといった場合は、カスタマイズも可能だ。

 まずは黒ではなく水色にしてポップな感じにしてみる。第2ツールバーの「プロパティ」を開き、「墨消し領域の塗りつぶしの色」をクリック。パレットから色を選択して、墨消しすればいい。

 墨消しの上に文字を載せることも可能。例えば、「大変もうしわけありませんが非公開情報です」とか、「この部分は開示できません」という文字を表示できるのだ。このフォントサイズや色、文字も自由に設定できる。

「プロパティ」を開き、「墨消し領域の塗りつぶしの色」をクリックし、水色を選択してみた
「墨消し」を適用すると、その色で塗りつぶされる。淡い色でももちろん情報は完全に消去されているので安心しよう
「プロパティ」の「オーバーレイテキストの使用」にチェックし、テキストを入力する
墨消し部分の上に指定の設定でテキストがオーバーレイ表示される

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