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聖望学園が1人1台iPad授業のために導入

1学級全員に同じ無線LAN速度、バッファローの学校専用AP

2017年05月08日 07時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 文部科学省は、電子黒板やデジタル教科書を利用した授業、1人1台PC環境での授業を行うためのネットワークを整備するために、2018年3月末までに全国の学校の普通教室において「無線LAN整備率を100%にすること」を目標に掲げている。

 さらに、同省が2016年7月に打ち出した「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」の最終まとめでは、普通教室に配備する無線LANの速度は、「1人1台のPC環境で授業が行えるようにするには100Mbps以上を標準とすることが適当である」としており、その整備にあたっては「一般ユーザー向けのアクセスポイントではなく高度な制御機能を備えた学校教育用のアクセスポイントが必要」だとしている。

 しかしながら、同省の調査報告によれば、2016年3月1日時点で、普通教室の無線LAN整備率は26.1%、校内インターネット接続環境がある学校のうち100Mbps以上の高速インターネット接続環境がある学校は38.4%にとどまる。目標達成のためには、2017年中に全国の学校で対応を急ぐ必要がある。

30秒以上通信が停止すると授業への集中力が途切れてしまう

 2017年以降、普通教室への無線LAN機器配備の需要が急拡大することを見越して、バッファローは3月、教室向け無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」を発売した。40人前後の児童生徒が一斉に通信する学校特融の環境を想定した製品で、40人全員の通信速度が一定になるように制御する「公平通信制御」機能、2系統の5GHz帯と1系統の2.4GHz帯に接続を分散させることで多台数接続時の通信速度低下を防ぐ「バンドステアリング」機能を実装する。

教室向け無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」

 また、PCを使う授業においては「30秒以上、ネットワークが停止すると児童生徒の集中力が途切れてしまう」という教育現場からの意見を受けて、「DFS障害回避」という新機能をつけた。DFS(Dynamic Frequency Selection)障害とは、使用中の周波数帯域で航空レーダーなどを検知した際に、移動先の帯域をスキャンする処理で60秒間通信が停止する現象だ。WAPM-2133TRは、レーダー監視専用アンテナを搭載し、レーダー波と干渉しない帯域を常に把握しておくことで、レーダー波を検知した際に瞬時に使用帯域を切り替える。

 そのほか、使用している周波数帯域で干渉波を検知すると干渉波のない別の帯域へ自動切換えをする「干渉波自動回避機能」や、災害時に学校が避難所として開放された場合に通信インフラを提供するための「緊急時モード」といった機能を備える。

クラス一斉で画面共有、1人1台iPad環境の聖望学園

 埼玉県飯能市にある私立聖望学園中学校・高等学校は、2016年4月から中学部で1人1台のiPadを使った授業を実施している。

 初年度は中学部に入学した1年生全員にiPadを配布、次年度も新1年生全員に配布し、現在は1学年と2学年の全4クラスで、1人1台のiPad環境が整備されている。来年度以降も中学部の新1年生に端末を配布し、将来的には中学部と高等部のすべてのクラスを1人1台端末の環境にし、それを活用した授業を行う計画だ。

聖望学園中学校は1人1台iPad環境で授業を行っている

 同学園では、従来からバッファローの無線LANアクセスポイントを設置していたが、生徒用デバイスの台数増加に対応するために、2017年にバッファローの無線LANアクセスポイントWAPM-2133TRを2台、新規導入した。

 中学校の授業では、iPadと授業支援アプリ「MetaMoji ClassRoom」を使い、教師と生徒がリアルタイムで画面共有している。教師が生徒一人ひとりの学習状況をモニタリングしたり、教師がモニタリング画面から生徒の端末へ書き込みをして個別にアドバイスをしたりといったことを行うが、教師が全生徒と一斉に画面共有するためには全員の通信速度が一定に保たれる必要がある。ここで、WAPM-2133TRの公平通信制御機能が役立っているという。

授業中に生徒のiPadとリアルタイム画面共有する、黒板の上に設置されているのが「WAPM-2133TR」

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