現状最高峰!? 肉厚ヒートシンクの「AWD-MCS01」
最後はヒートシンクの性能に影響する表面積が大きいAwesome「AWD-MCS01」だ。金属ブラケットでの固定を採用しており、経年劣化による粘着力低下=ヒートシンク落下の心配無用なのも魅力的。
しかし、このブラケットで固定するには、ちょっとの勇気やひと工夫、加工が必要になることも。まず、付属のサーマルパッドを「SSD 950 PRO」に使用すると、ブラケットのフック部がヒートシンクに干渉して取り付けできなかった。
別途購入した0.5mm厚のサーマルパッドに変更することで、解消できたが、ブラケット中央の凸がM.2 SSDの裏面をガリガリと削りそうで、非常に固定時に勇気が必要に。
頻繁に着脱することはないが、基板破損が不安なひとは、耐熱絶縁のポリミドテープなどを使って固定するのもありだ。なお、計測は付属のサーマルパッド+テープ固定で行なっている。
肝心なベンチマーク実行時の最高温度は、60度に達しているが、最後のリードテスト(約5秒間)までは50度台と、4製品のうち最も高い冷却性能を発揮。ほかの製品も十分な冷却効果を発揮しているが、「AWD-MCS01」なら爆熱仕様な旧モデルの「SSD 950 PRO」でもサーマルスロットリングの不安なく使えると感じた。
扱いやすさか冷却性能重視か好みで選ぼう
冷却重視かつM.2スロットの位置などに問題なければギリギリ50度台でベンチマークを完走できた「AWD-MCS01」でキマリだろう。
次点としては、冷却性能と見た目、カスタマイズを楽しめそうな親和産業「SS-M2S-HS02」といったところだろうか。また、インテル「600p」やSamsung「960 EVO」シリーズといった発熱量の低いM.2 SSDには、800円程度と安価で扱いやすいアイネックス「HM-21」も十分ありだ。
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