先日、最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(ドラクエ11)が7月29日に発売されることが発表されました。いまのところPlayStation 4とニンテンドー3DSに対応することが発表されています。両方を持っている筆者としては悩みますが、おそらくPS4のほうを選択するかも…。このところ、小さな文字が見えにくい年頃になってきたんですよね。
それでもゲーム専用のメガネ作ってまでやってしまうその魔力…。でも考えてみると、その魅力やヒットの理由は、グラフィックが綺麗になっただけではなく、ゲームの楽しみ方、ユーザーのライフスタイルが変わってきたことにあると僕は推測しています。
ゲームの楽しみ方が変わってきた
現在、筆者がハマっているのがバトルフィールド1(通称、BF1)。BF1を遊ぶためにPS4を買ったぐらいです(笑)。セールス記録が2017年までで1,500万本を売り上げている大ヒット作品です。
ざっくりと説明すると、このゲームは第一次世界大戦がモチーフ。その魅力は子供の頃に楽しんだ「戦争ごっこ」を壮大でリアルにした世界です。近未来ではなく、ローテクな第一次世界大戦を舞台にしたアイディアも優れています。
ただし、マルチプレイに登場する敵や味方は全てユーザー(人間)であることや、操作の複雑性もあるので、ゲーム操作に慣れるまで100時間ほどかかるのが難点でもあります。敵が人間であるがゆえに、攻撃パターンなどが読みづらくなるのが面白いところでもあるのですが…。
筆者がこのBF1にはまった理由は、YouTubeのゲーム実況から。自分の好きなタイプのゲームじゃない気がしたので、最初の数ヶ月はたまに他人のプレイを眺めるだけでしたが、ある日突然に参戦したくなり量販店に行ってPS4を購入しました(笑)。
バーチャルな友達と遊ぶ感覚
ドラクエのようなRPGタイプのゲームとBF1が違うのは、スタートもなくゴールもなく、ボスキャラとの対決もないところ。なかでも、人気が高いコンクエストと呼ばれるモード(陣取り)は、1プレイで20~30分くらいで終了する手軽さも魅力です。
筆者はリアルなゲーム友達はいませんが、ゲーム実況を眺めたり、平日の深夜や早朝でも60人くらいのプレイヤーが集まったりする人気ぶり。ゲーム実況も気に入った配信者のチャンネルを定期的に観ていると、配信者に親近感を覚えてきます。そんなことでも、なんとなく仲の良い友人とゲームを楽しんでいる気分になってくるから不思議です。
ゲームの常識を変えたシェアボタン
そんなゲーム実況というジャンルを加速させたのが「シェアボタン」。これは、動画配信における様々な著作権をクリアするための魔法のボタンです。つまり、通常であればメーカーの許諾が必要なゲーム画面の配信も、ボタンひとつで著作者の権利を侵害することなく、動画配信者のような個人が動画投稿サイトに気軽に投稿できるようになりました。
たとえば、こうした記事を執筆する場合も、ゲームのスクリーンショットなどを使うにはメーカーなど著作権者の許諾が必要です。ボタンひとつでシェアできる機能、ちょっと羨ましいなぁ…。(とはいっても、筆者はゲームプレイがヘタなので、ゲーム実況をするつもりはありませんが…)。
筆者が注目するホットなゲーム
というわけで、これからのゲームの選択肢は、プレイして楽しいだけでなく、YouTubeなどでのゲーム実況が盛り上がることも重要な要素です。プレイヤーが実況をするつもりがなくても、ゲーム実況が将来への購入者に大きな影響を及ぼすからです。
そんなわけで、筆者が有望視している昨今のゲームをいくつかピックアップしてみたいと思います。
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤー アンノウンズ バトルグラウンド)
いまのところ、PC版だけですが、3月24日のローンチから3日で1,100万ドル(約12億1,200万円)の収益をあげ注目を集めました。100人規模のプレイヤーがひとつの島でくりひろげるバトルロイヤルをおこなうゲームで、現在8万9000人が同時アクセスするほどの人気ぶりです。日本人のプレイヤーも多く、YouTubeなどでゲーム実況を検索する場合は、「PUBG」のワードで探すとヒットします。
Battlefield 1(バトルフィールド ワン)
上でも紹介した筆者がハマり中のFPS(一人称視点シューティングゲーム)。上でも触れましたが、登場する武器がローテクでありながら、時代考証も秀悦です。登場する乗り物も馬、戦車、プロペラ機、サイドカー付きバイクなど、レトロなメカもいい感じ。最大64人でプレイできる。
仁王(におう)
上にあげた2つゲームもそうですが、GTA5やマインクラフトなど、海外ゲーム勢のヒット作が多いなか、日本のコーエーテクもゲームスによるTPS(3人称視点シューティングゲーム。といっても剣や槍などでの戦いですが…)。難易度の高い「死にゲー」と呼ばれてもいますが、1人でもマルチプレイでもできるので、誰かにヘルプしてもらえるのも面白いところ。ムービーシーンでの声優陣の豪華さや登場する日本の妖怪も楽しい。
前田知洋(まえだ ともひろ)
東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。
著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。
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