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オウンドメディアの数字では測り切れない価値とは

お菓子のスタートアップが展開する2つの自社メディアの裏側を聞く

連載
スタートアップのコーポレートサイトまとめ2016-2017

提供: デジタルステージ

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社内スタッフでトライすることにこだわり

洪:BAKEのオウンドメディアに掲載されている写真のクオリティー、サイトのデザインにもこだわりを感じます。デザインはインハウスのデザイナーさんが担当しているのですか?

春山:はい。完全にインハウスで取り組んでいます。ウェブについても内製しています。

洪:サイトだけでなく、店舗や商品の包装に黄色をイメージカラーとして使っているのは、デザイナーからの提案でしょうか?

春山:そうです。当初は代表の思いを形にするというところからスタートしたのですが、最近はデザイナーから上がってくる提案を社内コンペという形で、自分達で納得のいくものを決める。トップの意見も、1票として社内の意見を決めて決めるようになってきています。トップが「これがいい」と言ってもデザイナーがNO! といえば却下されるんですよ(笑)インハウスにデザインチームを持っている強みを活かし、社内の意見を入れながら最適なデザインを決めていくことになります。サイトのコンテンツ作りでは外部の方の手を借りることもありますが、最終的なジャッジは社内で行ないます。

洪:BiND CAMPもほとんど内製ですが、大変であってもオウンドメディアをやるなら自社ですべてコントロールできノウハウも蓄積できる環境をお勧めしますね。
 ウェブ制作ツールである『BiND』を使うユーザーさんにも、「最初から外注してしまうのではなく、まずは社内でトライ&エラーすることで、自分達が進む方向がはっきりしていきますよ」とよくお話しています。

BiNDクラウドのサービスサイト

春山:おっしゃるとおり、最初から外注でお願いしてしまうのではなく、社内で「誰かやりたい人はいる?」と問いかけるところから始めるようにしています。最終的にはデザインの専門家にお願いすることがあっても、その前の段階では確かに社内で考えていった方が、目指すところに合致したものを作ることができるように思います。
 社内のスタッフが最初に取り組むことで、「ブランドを作る」ことにつながると思うんです。商品の見た目もそうですし、パッケージ、見せ方といった一連の流れが自分達のブランドになっていくので、そこは一貫して取り組んでいます。

自分たちの得意分野は何なのか、
そしてどこに投資をすべきなのか、その見極めが重要

洪:代表の長沼さんが明確なビジョンを共有し、スタッフの皆さんがそれをきちんと理解した上でそれぞれ主体的に取り組んでいる様子がうらやましく思えました。
 オウンドメディアの運営は数値だけで測れるものではないので、何を大事にするかをブラさず守る事は大切ですね。
 BAKEのオウンドメディアは、そう言ったビジョンを理解することでさまざまなアプローチにつながり、さらに可能性を広げられているように感じます。

春山:BAKEにいて感じるのは、会社が急速に成長し、私がジョインしたころより会社のステージも変化してきているということです。人も増え、さまざまなバックグラウンドでの経験を持つ社員が入社してきています。それぞれの強みを活かしながらうまく補完しあい、会社としてのアウトプットを最大化していくこと、そしてどこに自社の強みがあるかを見極める力が必要だと思っています。たとえば弊社の代表のお父さまが洋菓子店を経営していたこと、それが私たちの会社の大きな資産となったわけです。本来、スタートアップ企業がお菓子作りを始めるといっても足りないものだらけです。自分達で生産工場を見つけるところから事業を始めなければなりません。しかし、BAKEの場合、その工場があったため、商品の開発も製造における環境も非常に恵まれていました。この資産の有無で事業のスピード感がまったく異なってきます。自分たちの足りないものを補える資産があるのであれば、臆せず頼る(笑)。自分たちの得意分野は何なのか、そしてどこに投資をすべきなのか。それをちゃんと見極めることが大切だと感じています。

洪:そういった発見をするところから起業の第一歩になることは多いでしょうね。特に何かを売るというビジネスは外に目を向けがちですが、自分達が持っている強みを見直してみることは非常に重要だということを春山さんのお話を聞いていて実感しました。本日はありがとうございました。

(提供:デジタルステージ)

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