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「OSS人材のMSへの影響力に期待」とスコット・ガスリー氏

マイクロソフト、Kubernetes関連のOSS開発企業Deisを買収

2017年04月12日 07時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 米マイクロソフトは米国時間4月10日、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」関連のテクノロジー企業Deisを買収すると発表した。買収価格は公表されていない。

 Deisは、Kubernetes上でのコンテナアプリの展開・管理を用意にするプラットフォーム「Workflow」、Kubernetes向けパッケージマネージャー「Helm」、Kubernetesネイティブのサービスブローカー「Steward」などのオープンソースツールを開発・提供する企業だ。2015年に米Engine Yard傘下になっており、今回マイクロソフトはEngine YardからDeisを買収した格好だ。

 マイクロソフト傘下になったのちも、DeisはWorkflow、Helm、Stewardの開発を継続し、Kubernetesコミュニティとの関係を維持していくとしている。

 Deis買収について、マイクロソフト Cloud & Enterpriseグループ エグゼクティブバイスプレジデントのスコット・ガスリー氏は、「コンテナの専門知識を有するだけでなく、OSSコミュニティを強力に支援しコードで貢献しているDeisのチームメンバー」が魅力だと公式ブログで述べている。「Deisのチームメンバーが加わることで、マイクロソフトのOSS技術経験が深くなり、OSSへのコミットメントが促進される」(ガスリー氏)。

 マイクロソフトは2014年7月にKubernetesプロジェクト参加。今年2月にはAzure Container Service(ACS)でKubernetesによるコンテナオーケストレーション機能をGA(一般提供)している。Deisの買収により、Kubernetesの技術者を獲得し、Azureでのコンテナワークロードのサポートを強化する。

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