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2月家計ネット購入支出、「出前」倍増…プレミアムな日が影響?

2017年04月10日 03時24分更新

記事提供:通販通信

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 総務省が7日発表した2017年1月の「家計消費状況調査」によると、1世帯(二人以上)の2月のネットショッピング支出額は、前年同月比22.2%増の9520円となった。利用世帯は16年12月から30%以上を継続している。

家計支出、「家具」以外は全項目でプラスに

 ネットショッピング利用世帯の割合は、同5.1ポイント増の31.4%。ネットショッピング利用1世帯の支出額は、同2.2%増の3万318円となった。

 項目別の支出額は、トップが「旅行関係費」で1963円(同6.1%増)、2位は「食料」で1664円(同44.9%増)、3位が「衣類・履物」で1003円(同32%増)だった。

 増減率は、「家具」(同0.4%減)を省き、全項目でプラスとなった。トップが「自動車等関係用品」(同79.7%増)で、2位が「贈答品」(同52.4%増)、3位が「食料」(同44.9%増)で、4位が「デジタルコンテンツ」(同41.9%増)、5位が「衣類・履物」(同32%増)となった。「化粧品」は同20.2%増だった。

 小項目では、「食料」に含まれる「出前」が同108.9%増と倍増した。他に大きく伸長したのは、「デジタルコンテンツ」の「ダウンロード版の音楽・映像、アプリなど」が同56.4%増、「保険・医療」に含まれる「健康食品」が同35.1%増となった。

「出前館」が過去最高の受注件数を更新

 2月はバレンタインデーがあり、「贈答品」や「食品」をネット通販で食品を購入する人が増加したとみられる。また、2月には初めての「プレミアムフライデー」(24日)があり、食品を取り扱う各種ECサイトや食品宅配サイトがキャンペーンを実施した。

 しかし、食品の宅配サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会(株)によると、「(プレミアムフライデーの)影響はほとんどなかった」とした。「出前館」では2月17日~19日にかけ、半額セールを開催。19日には過去最高の受注(9万304件)があり、2月の売上が急増している。同社は「2月の売上はプレミアムフライデーというより、半額セールの影響が大きかった」と話した。「出前館」の半額セールなど、さまざまな要因により、ネット通販で「出前」を利用する家族が増えているようだ。

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