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JAWS DAYS 2017のコミュニティフレンドシップ枠でkintone Café登場

アールスリー金春さんが語るkintoneとAWSの適材適所な使いどころ

2017年04月10日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●JAWS-UG写真班(中井勘介、金春利幸、加我 貴志、平野文雄)

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3月11日に開催されたJAWS DAYS 2017のコミュニティフレンドシップ枠で「kintoneとAWSのよい関係」というセッションを行なったのが、アールスリーインスティテュートの金春利幸さん。kintoneをわかりやすく解説しつつ、AWSとの相性のよさをアピールした。

業務システムの3要素を満たすクラウド「kintone」

 2015年度のJAWS-UG全国代表で、kintone公認エバンジェリストの金春さん。自己紹介の後、kintoneについて聞くと、名前は知っているが、使っている人はまだまだ少ない様子。そんな聴衆に向け、金春さんはkintoneの基本的な説明からスタートする。

会場での知名度の高さにご満悦のアールスリー金春利幸さん

 金春さん曰く、業務システムは3つの重要な要素がある。すなわち「一貫して同じ情報が見られること」「情報に基づいて業務が回ること」、そして「情報を見ながら議論ができること」の3つだ。これらをシステム用語に落とし込むと、「データベース」「ワークフロー」「コミュニケーション」になる。この3つをすべて兼ね備えたクラウドサービスが、金春さんの考えるkintoneだ。

 しかもkintoneの場合、アプリの開発がドラッグ&ドロップで行なえる。アプリ作成のデモを披露した金春さんは、「画面の右の部品を左にドラッグ&ドロップし、名前や幅を設定すればフォームが作れる。思い思いの画面を作っていけば、裏側のデータベースもできる。これがkintoneの面白いところ」と説明する。

 ここまでであれば同じようなWeb DBは存在する。しかし、kintoneはJavaScriptを使って画面をカスタマイズできるほか、REST APIで他のシステムと連携できる。「みなさんREST API大好物ですよね。REST APIがあれば他のクラウドと容易に連携できるので、kintoneだけでできないことも実現できる」と金春さんは語る。

JavaScriptのカスタマイズとREST APIによる他サービス連携が強み

コード量を減らして問題解決できることがkintoneのメリット

 もちろん、「コードを書いてイチから作った方が早くね?」とか、「できないことにぶつかったとき、結局ゼロから作り直すことになるよね」という声もある。「そもそもオレはコードが書きたいんだと言われたこともあります」(金春さん)。これに対して、金春さんは「システムは作ることが目的ではない」と指摘する。

 作ることで問題を解決するのが、アールスリーの目的であって、システムを作ることは手段に過ぎない。「一番いいのは作らないこと。なにも作らないで問題が解決できたら最高。作るならコードを書く量が少なければ少ないほどいいはず」と金春さんは聴衆に語りかける。その上で、金春さんが訴えるのは作るエンジニアではなく、問題を解決できるエンジニアの方が価値があるという点を訴える。「オレ1時間に1000行書けるからえらいんじゃない。2行で問題解決できたらその方がえらい。僕はそう考えている」(金春さん)。まさにアールスリーが長年に渡ってフルスクラッチで自社開発してきたからこそ得られた発想と言える。

 そしてこの発想は、AWSをプラットフォームに開発を進めてきたアールスリーがなぜkintoneにコミットするようになってきたかに深く関わっている。「AWSの登場によって、インフラは迅速に調達できるようになった。これは本当に素晴らしいこと。ただ、アジャイル開発しても、基本的にコードの絶対量は減らない。だから、kintoneのように圧倒的に少ないコード量で開発できるってすごく重要だと思っている」と金春さんは語る。

kintoneであれば圧倒的にコード量を減らせる

ユーザーから自主的に生まれたコミュニティ「kintone Café」

 コミュニティフレンドシップ枠ということで金春さんはkintone Caféの紹介に移る。kintone Caféは2013年12月に1ユーザーの北海道の斎藤栄さんがサイボウズとまったく関係なく自主的に始めたユーザーコミュニティ。自主的という部分が、AWS主導で展開されたJAWS-UGと大きく異なるところだ。

 2014年頃から全国に散発的な広がりを見せたkintone Caféだが、2015年2月に全国事務局が発足し、ルールが決まったことで、支部も立ち上げやすくなった。2016年には全国規模のイベントであるkintone Cafe JAPANが開催。支部は29都道府県のほか、韓国や中国シリコンバレーにも存在しており、勉強会の数は2017年3月25日時点で132回におよんでいるという。

4カ国29都道府県に拡がるkintone Café

 kintone Cafeの開催情報はkintonecafe.comに集約されている。kintone Caféを名乗る上、開催情報をこのサイトに載せるのはルールになっているという。また、支部作りたい人はFacebookの公開グループ「kintone Cafe Leaders」に参加してほしいとのことだ。

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