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ファーウェイ通信第45回

2016年は世界で1億3900万台のスマートフォンを出荷

SIMフリースマホで最注目の存在! ファーウェイ製品の魅力の秘密をトップに聞いた

2017年04月12日 11時00分更新

文● 加藤肇 編集● ASCII編集部

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 SIMフリースマートフォンやモバイルルーターなど、ファーウェイ製端末の魅力をお伝えしている「ファーウェイ通信」。世界のスマートフォン市場でシェア3位の地位を確立し、2016年の出荷台数は1億3900万台を突破するなど、成長を続けるファーウェイだが、やはりその源は製品の魅力にあると言えるだろう。

 今回は国内で端末事業を統括する、ファーウェイ・ジャパン デバイスプレジデントの呉 波(Oliver Wu)氏にインタビューし、世界での現状やファーウェイ製品の秘密について聞いた。

ファーウェイ・ジャパン デバイスプレジデント 呉 波氏

MWCで注目を集めた「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」
日本発売はどうなる!?

――2月末にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)では、フラグシップ機の「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」、スマートウィッチの「HUAWEI WATCH 2」を発表されました。これらの新製品に対する反応はいかがだったでしょうか?

呉氏(以下同) 今回のMWCでは、我々が発表した新製品に対するメディアの反応が非常に良く、そこからユーザーの期待もうかがえました。個人的には、ここ数年で最も手応えを感じた発表会だったと思っています。

MWCの開催に合わせて、各社から最新スマホが発表されたが、その中でも一番の大物と言えるのが「HUAWEI P10」だ

 HUAWEI P10やHUAWEI P10 Plusには、世界の多くのメディアに関心を持っていただき、ファーウェイは47もの賞をもらいました。1社でこれだけの数の賞を、一度の展示会でもらうのは初めてのことだそうです。我々の新製品に対する注目度と評価の高さを物語っていると思います。

5.1型と5.5型とサイズ違いの2モデルを用意。特に5.5型のHUAWEI P10 Plusはカメラの性能がさらに上。編集部周辺では「発売してくれないと困る」という声も

 現地にいた日本のメディアからは、HUAWEI P10の日本での発売スケジュールについてよく聞かれました。また、「(上位モデルの)HUAWEI P9 Plusは日本で発売されなかったが、HUAWEI P10 Plusは発売されるのか?」という質問も多かったですね。

――ASCII.jpでも、MWCでは多数の取材記事を掲載しましたが、やはりHUAWEI P10への反応は目立ちました。あらためて日本発売はどうなるかお聞かせください。

 その質問には「どんなことも起こりえます」とお答えしています(笑)。ただ、我々は日本市場には注力していますので、「HUAWEI P9やHUAWEI WATCHに続く製品の投入を考えています」というのが現時点での答えですね。

Leicaダブルレンズカメラがさらに進化!
MWCで発表された「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」とは?

 インタビュー中に出てきたファーウェイの新フラグシップ「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」。詳しくはMWCでの取材記事をチェックしていただきたいが、ここでも簡単に機能やスペックを紹介しよう。

 注目はやはりカメラ! RGBセンサー+モノクロセンサーで質感ある写真を撮れるLeicaダブルレンズカメラがさらに進化。特にHUAWEI P10 Plusには、Leicaのレンズの中でも上位グレードに付けられる「SUMMILUX」の名称が用いられている。カラバリについてもPANTONEとのコラボを発表。GreeneryやDazzling Blueと印象的な筐体色を採用した。

HUAWEI P10 Plusの背面には「SUMMILUX」という文字が。特に高い性能のカメラを搭載する
デザインの現場ではおなじみのPANTONEとのコラボによるカラバリが登場。Greeneryは今年特に力が入れられているカラーとのこと

 主なスペックは以下のとおりだが、HUAWEI P10がフルHD解像度の5.1型液晶を搭載するのに対し、HUAWEI P10 PlusはWQHD解像度の5.5型液晶になるなど、さらにワンランク上の性能を持つ。よりハイスペックを求めるユーザー向けにHUAWEI P10のみならず、HUAWEI P10 Plusの国内リリースも期待したいところだ。

  HUAWEI P10 HUAWEI P10 Plus
ディスプレー 5.1型液晶 5.5型液晶
画面解像度 1080×1920ドット 1440×2560ドット
サイズ 69.3×145.3×6.98mm 74.2×153.5×6.98mm
重量 約145g 約165g
CPU Kirin 960 2.4GHz+1.8GHz(オクタコア)
メモリー 4GB 4/6GB
ストレージ 32/64/128GB 64/128/256GB
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
OS Android 7.0(EMUI 5.1)
カメラ画素数 リア:12メガ(RGB)+20メガ(モノクロ)/イン:8メガ
バッテリー容量 3200mAh 3750mAh
カラバリ Ceramic White、Dazzling Blue、Dazzling Gold、Prestige Gold、Graphite Black、Mystic Silver、Rose Gold、Greenery Ceramic White、Dazzling Blue、Dazzling Gold、Graphite Black、Mystic Silver、Rose Gold、Greenery

――では、一方のHUAWEI WATCH 2の魅力は何でしょうか?

 HUAWEI WATCH 2は初代モデルと同じく性能とデザインに優れるだけでなく、通常のSIMとeSIMに両対応する初めてのスマートウォッチとなります。HUAWEI WATCH 2単体でも通信が可能なため、スマホを同時に持ち歩かなくても使えます。日本ではジョギングなどのスポーツ愛好者が多いのですが、スポーツ時にはスマホが邪魔だと感じる場面もあります。その意味でHUAWEI WATCH 2は利便性が高まっているのではないかと思います。

単体でLTE通信に対応するモデルも用意された「HUAWEI WATCH 2」。右写真はポルシェデザインとのコラボモデル

世界シェア3位を確立したファーウェイ
スマホ全体よりもずっと大きな成長率

――MWCでファーウェイに対するメディアの注目度が高まったのは、2016年にファーウェイのスマホ出荷台数が1億台を超え、世界シェア3位の地位を固めたという事実が影響していると思います。躍進の理由や背景には何があるのでしょうか?

 2016年のファーウェイは、スマホ出荷台数が約1億3900万台となり、前年比29%の増加です。業界全体としては0.6%の増加ですので、ファーウェイが大きな伸びを示したことがわかります。この理由としては、ファーウェイが細かな部分まで徹底していることだと考えています。

国内での発表会での資料より。世界での販売台数は1億台を大きく突破。トップ2にも近づいてきた

 具体的には、1つ目にファーウェイ端末に搭載するAndroidのユーザーエクスペリエンスをベストにしていることが挙げられます。その開発に携わる社員数はグーグルより多いですし、ネットワーク事業のノウハウも活用するなど、質も高いと思います。ベストというのは、これで終わりというゴールがあるものではありません。ユーザーにとって使いやすいものは何かという視点で、より質の高いものを常に追求し続けています。

 2つ目に挙げられるのは、スマホの心臓部であるチップセットの開発です。たとえばHUAWEI Mate 9では、「Kirin 960」が搭載されているように、ファーウェイのハイエンド端末のほとんどには、自社開発のチップセットが採用されています。そしてより高性能を求めて開発が続けられています。

独自開発の高性能チップセットを採用している点は強味となる

 3つ目は最も重要なポイントで、品質の向上です。ここで言う品質とは、ハードウェアやユーザーエクスペリエンス、販売、ユーザーサポートに至るまで、あらゆる面に関わってきます。要は、我々の製品をパートナー企業が安心して扱ってくれ、ユーザーにも安心して使ってもらえるように、あらゆる面での品質向上を続けているということです。

 いま挙げた3点は、我々が最も重要だと考えているもので、これからも追求していきます。また、それ以前の大きな背景として、ファーウェイは研究開発に重きを置いており、年間売上の10%にも上る研究開発費をつぎ込んでいるという事実もあります。実際にWIPO(世界知的所有権機関)が2016年3月に公表したデータによると、ファーウェイの特許出願数は世界1位となっています。

――研究開発の拠点は、世界各地にどのくらいの数があるのでしょうか?

 現在、世界各地に15ヵ所の研究センターと36ヵ所のジョイントイノベーションセンターがあります。それらの拠点はそれぞれ異なる強みを持っていて、たとえばロシアは数学が強いので、各種アルゴリズムが開発されています。また、日本の横浜にある研究センターでは、日本企業と提携して素材やカメラ用レンズなどの研究開発が進められています。さらにフランスのパリでは、デザインの最新トレンドを把握し、自社製品にも取り入れるといったことが行なわれているのです。

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