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Ryzen 7搭載のゲーミングPC「GALLERIA AG」の熱対策とマシン性能を検証する

2017年03月28日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII

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 8コア/16スレッドのCPU「Ryzen 7」、GPUにNVIDIA GeForce GTX 1080を搭載し、そのポテンシャルが非常に気になるゲーミングPC「GALLERIA AG」。「Ryzen 7」は冷却状況によってオーバークロックが変わるEFR(Extended Frequency Range)を搭載しており、熱対策が取られていれば最大動作クロックよりも高いクロック数で動作可能。しかも「GALLERIA AG」に搭載されているRyzen 7 1700Xは、EFRで高くなる幅がさらに高いとのことだ。

 筐体はGALLERIA専用KTケースなので、空気の流れなどがしっかりと考えられた設計になっていることはご承知の通りだが、まずは熱対策設計についてみてみよう。

「GALLERIA AG」の実力を測る前に、まずは筐体の熱対策設計をみてみよう

安定したパフォーマンスを実現する空気の流れ

 ガレリア専用のフルタワー型筐体は、6面すべてに通気口が設けられ、空気がよどむことなく流れるように考えられている。「GALLERIA AG」も同様に、各面に通気口が設けられ、筐体内部への空気の流れを作っている。外部からの空気を取り入れるのは、本体前面下部のメッシュになっている部分と底面だ。

マシン前面の下部3分の1のメッシュ部分から空気を取り入れる。また底面にも通気口があり、より低い温度の空気を筐体内部に取り込めるようになっている

 この2ヵ所の通気口から入った空気はマシン上部と背面の通気口から排気される。筐体内部をみると、前面および底面から入った空気は内部で遮られることなく背面へ流れていく形となっているのがわかる。もちろん熱い空気がたまりやすい背面上部には大口径のファンが設置されており、強制的に排気される。

マシン内部。左上に排気ファンがあり、写真右側下部から取り込んだ空気をよどみなく通過させる

マシン上部と背面上部にある排気ファン

 また、熱を発生しやすい電源ユニットにもファンが搭載されており、電源ユニットで発生した熱は直接排気される。マザーボードへは直接空気が流れるように、マザーボード正面となる側面にも通気口がついている。

マシン側面に設けられた通気口は、マザーボードへ直接外部からの空気が当たるようになっている

 もう一つ熱が発生しやすいのがビデオカードだ。「NVIDIA GeFORCE GTX1080」は筐体中央に取り付けられている。つまり、前面や底面から取り込んだ空気の通り道に設置されていることになる。上の写真でもわかる通り、筐体側面の通気口はこのビデオカード横にもあり、これも外部の空気が直接当たるようになっている。

 「NVIDIA GeFORCE GTX1070」自体にもファンがついており、発生した熱はすぐにはき出され、筐体背面から排出されるため、ビデオカードからの熱が筐体内にこもるということはないだろう。

 マザーボード、電源ユニット、ビデオカード、そして排気用ファンと、熱対策のためにこれだけファンがついていると音が気になるところだが、特に耳障りな音はなく、とても静かに動作する。

「GALLERIA AG」のスペックと快適さ

 「GALLERIA AG」のスペックは前回お伝えしたが、再度おさらいしておこう。CPU-Zを用いた結果は下記の通り。

「GALLERIA AG」のCPU、メモリ、グラフィックスペック

 Windowsマシンとしての快適さを測るWIN SCORE SHAREで計測してみたところ、のきなみ9ポイントを超える高い数値が得られた。グラフィックスに関しても9.1というポイントの高さだ。

WIN SCORE SHAREの計測結果

 さらにCrystalDiskMarkを使ってSSDの速度を計測してみた結果は下記の通りだ。

CrystalDiskMarkの計測結果

 シーケンシャルアクセス、ランダムアクセスともに非常に速い速度で読み書きが行なえることがわかる数値だ。

 ここまでのデータでも「GALLERIA AG」のポテンシャルはかなり高く、まさにハイスペックゲーミングPCであることがわかる。次回は、グラフィックス性能やゲームの稼働について、ベンチマークなどを行ない、どのくらいのスコアが出るのかに期待しつつ、「GALLERIA AG」の実力を測ってみる。

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