このページの本文へ

柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第2回

気になる機能の違いをさらっとチェック

Acrobat Pro、Standard、Readerの違いは?

2017年03月29日 14時30分更新

文● 柳谷智宣

提供: アドビ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

連載第2回は、Acrobatのエディションごとの違いを説明しよう。デスクトップ版のAcrobat DCにはざっくり分けて、「Acrobat Reader DC」「Acrobat Standard DC」「Acrobat Pro DC」の3つのエディションがある。

第2回はAcrobatのエディションの違いに対する疑問を解消

PDFをフルに使いこなすのなら、やっぱりProがオススメ

 「Acrobat Reader DC」は無料のPDFビューアで、多くの人に利用されている。無料とは言え、閲覧中のPDFに注釈ツールでコメントを書き込んだり、テキストにハイライトを付けたりできる。モバイル版アプリでは、会議の時に書き込んだホワイトボードを撮影し、PDFファイルとして保存することも可能。サインインすればAdobe Document Cloudを利用することもでき、ネット上のクラウドストレージにファイルを保存しておけるのだ。

「Acrobat Reader DC」は、WindowsやMac、Android、iOSなどさまざまなプラットフォームで提供されている

 アプリ内で課金することで、PDFをオフィス文書に変換したり、ファイル共有機能を追加することもできる。とは言え、やはりビューアなので、PDFを自在に編集することはできない。その用途であれば、「Acrobat DC」が必要になるだろう。

iPad版は高機能で、人気も高い

 「Acrobat Standard DC」は、PDFの作成や編集以外にもスキャンした文書を検索可能なPDFにしたり、PDFをオフィス文書に変換したりできる。フォーム機能やオンラインでの共有も可能。複数のPDFファイルをまとめたり、他の人がデータを編集できないようにセキュリティ機能を有効にしたりできる。もちろん、電子証明書もサポートしている。とても高機能なので、Standardエディションで事足りるのではないかと思ったほどだ。

Adobeのサイト(https://acrobat.adobe.com/jp/ja/acrobat/pricing.html)に、機能比較表が掲載されている

 「Acrobat Pro DC」はStandardエディションのすべての機能に加え、スキャンした画像をワンクリックで補正&文字認識したり、編集可能なPDFにしたり、PDFのファイルサイズを⾃動的に最適化したり、⽂書に通し番号を追加するなど、Standardエディションよりも細かい使い勝⼿がよくなっている。また、「アクションウィザード」という、作業手順を登録・保存・共有できる機能がある。よく利用する動作や機能をまとめておき、ワンクリックで実行できるようになるのでとても便利だ。さらに、文書の修正を繰り返し、結局どこをどう直したのかわからなることはないだろうか。2つのバージョンのPDFを⽐較して差分を確認するなどは、AcrobatでPDFを使いまくるユーザーにとっては重要な機能の⼀つだ。

 さらにMacでも利用できるのが大きなポイント。Mac版のMicrosoft Office 2016もサポートしている。さらに、iPadアプリでPDFファイルにテキストを追加したり編集したりできるのも○。

「Acrobat Pro DC」のツール画面。PDFにまつわるあらゆる機能が網羅されている

 年払いの場合、月あたりは1380円(税別)となるが、上位のProエディションが1580円(税別)と200円しか違わないのだ。こうなると、MacやiPadのユーザーならPro版を選ぶしかない。そうでなくても月額200円の差なら、Proエディションを選ばない理由はない感じ。スキャン画像のPDF化をはじめ、細かい便利機能が積み重なり、作業効率が上がること請け合いだ。

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事

目からウロコのPDF使いこなし術【アクロバット連載100回記念放送】